ゆみ‐のこ【弓鋸】
弓形の枠に細い鋸歯(きょし)を張ったのこぎり。主に金属材料を切るのに用いる。
ゆみのこ‐ばん【弓鋸盤】
弓鋸を取り付け、モーターで往復運動させて、金属を切断する工作機械。
ゆみ‐の‐てんか【弓の天下】
京都三十三間堂の通し矢で、矢数を最も多く射た者の称。
ゆみ‐はじめ【弓始め】
「弓場始(ゆばはじ)め2」に同じ。
ゆみ‐はず【弓弭/弓筈/弓彇】
弓の両端の、弦の輪をかける部分。弓を射るとき、上になる方を末弭(うらはず)、下になる方を本弭(もとはず)という。銑...
ゆみはず‐の‐みつぎ【弓弭の調】
上代、男子が奉った貢物(みつぎもの)。弓矢で取った鳥獣が主であったところからいう。ゆはずのみつぎ。→手末(たなすえ...
弓(ゆみ)は袋(ふくろ)に太刀(たち)は鞘(さや)
弓は弓袋に、刀はさやに収まっている。世の中が平和であることのたとえ。
弓(ゆみ)は三(み)つ物(もの)
弓は騎射の三式、すなわち流鏑馬(やぶさめ)・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)が重要である。
ゆみ‐はり【弓張り】
1 弓に弦を張ってそらせること。また、その人。 2 「弓張り月」の略。《季 秋》 3 「弓張り提灯(ぢょうちん)」の略。
ゆみはり‐ぢょうちん【弓張り提灯】
提灯の一。竹を弓のように曲げ、提灯をその上下にひっかけて張り開くようにしたもの。
ゆみはり‐づき【弓張り月】
弓を張ったような形をした月。上弦、または下弦の月。弦月。《季 秋》 [補説]書名別項。→弓張月
ゆみはりづき【弓張月】
「椿説(ちんせつ)弓張月」の略称。
ゆみ‐ば【弓場】
「ゆば(弓場)」に同じ。
ゆみ‐ふで【弓筆】
1 弓と筆。文武。「—の道」 2 あとにとどめておくべき武者の記録。「後記にも佳名をとどむべき—の跡なるべけれ」〈...
ゆみ‐ぶぎょう【弓奉行】
⇒弓頭(ゆみがしら)
ゆみ‐ぶくろ【弓袋】
弓をおさめる袋。ゆぶくろ。
ゆみ‐ぶすま【弓衾】
矢をつがえた弓が、すきまなく並んでいるさまをいう語。矢ぶすま。
ゆみ‐へん【弓偏】
漢字の偏の一。「弦」「張」などの「弓」の称。
ゆみ‐や【弓矢/弓箭】
1 弓と矢。弓または矢。転じて、武器。兵器。 2 弓や矢など武器に関する方面。武道。「ただ今ここを渡さずは長き—の...
ゆみや‐がみ【弓矢神】
弓矢のことをつかさどる神。武道の神。軍神(いくさがみ)。「—に捨てられし親の罰」〈浄・島原蛙合戦〉
ゆみや‐しんとう【弓矢神道】
吉田神道の一派。江戸時代、寛文・延宝(1661〜1681)のころ、肥前平戸の人、橘三喜(たちばなみつよし)が駿河の...
ゆみや‐だい【弓矢台】
「調度懸(ちょうどが)け3」に同じ。
ゆみや‐とり【弓矢取り】
弓矢を手にとって用いること。また、その人。武士。弓取り。
弓矢(ゆみや)取(と)る身(み)
武人である身。武士。「男子ならば忠盛が子にして—にしたてよ」〈平家・六〉
ゆみや‐の‐いえ【弓矢の家】
代々、弓矢の道にたずさわる家。武家。武門。「—に生まれ、名をこの門葉に懸けながら」〈太平記・一〇〉
ゆみや‐の‐ちょうじゃ【弓矢の長者】
弓術に長じた人。また、弓矢の家の長たる人。武家の棟梁(とうりょう)。「将軍と申すは—にて」〈太平記・二七〉
ゆみや‐の‐みち【弓矢の道】
1 弓を射るわざ。弓術。 2 弓矢に関する道義。武道。また武士道。「—、死を軽んじて名を重んずるを以て義とせり」〈...
ゆみや‐の‐みょうが【弓矢の冥加】
1 弓矢に対する神仏の加護。「—あるべくば、扇を座席に定めて給へ」〈盛衰記・四二〉 2 弓矢をとる身の果報。武士の...
ゆみや‐はちまん【弓矢八幡】
[名]弓矢の神である八幡大菩薩(だいぼさつ)。武士が誓約するときの語。「—、氏の神も御照覧あれ」〈謡・檀風〉 [感...
ゆみややり‐ぶぎょう【弓矢槍奉行】
江戸幕府の職名。幕府の弓矢や槍の製造・監守をつかさどった。
ゆみやわた【弓八幡】
謡曲。脇能物。世阿弥作。後宇多院の臣下が男山八幡宮の初卯(はつう)の神事に参詣すると、八幡宮の末社である高良(こう...
ユミル
土星の第19衛星。2000年に発見。名の由来は北欧神話の巨人。非球形で平均直径は約16キロ。イミル。
ゆみをつくるキューピッド【弓を作るキューピッド】
《原題、(イタリア)Cupido che fabbrica l'arco》パルミジャニーノの絵画。板に油彩。縦13...
弓(ゆみ)を鳴(な)ら・す
悪霊・けがれなどを払うまじないとして、手で弓の弦を引いて鳴らす。鳴弦(めいげん)する。弦打(つるう)ちをする。弓を...
弓(ゆみ)を外(はず)・す
弓の弦を外す。武装解除する意を表す。「若干の軍は皆—・し、大刀(たち)棄て」〈今昔・一〇・三一〉
弓(ゆみ)を引(ひ)・く
1 「弓を鳴らす」に同じ。 2 弓に矢をつがえて射る。弓を射る。 3 反抗する。背く。楯(たて)つく。「親会社に—...
ゆ‐むき【湯剝き】
トマトなどを熱湯にくぐらせて皮をむくこと。
ゆ‐むし【螠】
ユムシ綱の環形動物。海底の泥砂中にU字状の穴を掘ってすむ。体長10〜30センチ。体は乳白色の円筒状で、吻(ふん)は...
ゆむら‐おんせん【湯村温泉】
山梨県甲府市にある温泉。泉質は塩化物泉・硫酸塩泉・硫黄泉。北に昇仙峡がある。甲府湯村温泉。 兵庫県北西部、美方郡新...
ゆめ【夢】
《「いめ」の音変化》 1 睡眠中に、あたかも現実の経験であるかのように感じる一連の観念や心像。視覚像として現れるこ...
ゆめ【夢】
《原題、(ラテン)Somnium》ケプラーの著した空想小説。1634年、息子のルートウィヒにより刊行。地動説に基づ...
ゆめ
[副]《3が原義》 1 (あとに禁止を表す語を伴って)決して。必ず。「—油断するな」 2 (あとに打消しの語を伴っ...
ゆめ‐あわせ【夢合(わ)せ】
夢の内容から吉凶を判断すること。夢判断。夢とき。夢うら。
ゆめ‐うつつ【夢現】
1 夢と現実。 2 夢とも現実とも区別がつかない状態。また、ぼんやりしている状態。「—で話を聞く」
ゆめ‐うら【夢占】
夢で吉凶を占うこと。夢占い。夢合わせ。
ゆめ‐うらない【夢占い】
「ゆめうら」に同じ。
ゆめ‐おち【夢落ち】
漫画や映画などの結末において、それ以前のストーリー全体が主人公などの夢の中での出来事だったと判明すること。また、そ...
夢(ゆめ)か現(うつつ)か
《意外な事態に、信じられない気持ちを表して》この出来事は、夢なのか現実なのか。
ゆめかたり【夢かたり】
後藤明生の長編小説。昭和50年(1975)「海」誌に連載。昭和51年(1976)刊、同年第5回平林たい子賞受賞。
夢(ゆめ)かと許(ばか)り
夢ではないかと思うほど。思いがけないことに出会ったときなどに用いる。「受賞の知らせに—驚いた」