うま‐ぜり【馬芹】
セリ科の多年草トウキ(当帰)の別名。
うま‐ぞい【馬添/馬副】
馬に乗った貴人に付き添っていく従者。うまぞえ。うまさえ。「随身、—のかたち」〈源・行幸〉
うま‐ぞろえ【馬揃え】
武家時代、軍馬を集めてその優劣や調練の状況などを検分したこと。士気を鼓舞し、併せて敵への示威の効果をねらった。
ウマタック
マリアナ諸島、グアム島南西部の村。ウマタック湾に面する。1521年にマゼランが上陸した地とされ、記念碑が建つ。スペ...
うま‐たて【馬立て】
1 「馬繋(うまつな)ぎ」に同じ。 2 劇場で、大道具の背景などをしまっておく舞台裏の場所。
うま‐たろう【馬太郎】
人をののしっていう語。ばか者。愚か者。「わいらは、きつい—ぢゃなあ」〈伎・五大力〉
うま‐だし【馬出し】
1 直線の馬場で馬を乗りだす所。馬場本(ばばもと)。⇔馬留(うまとど)め。「一条の—の舎(いへ)の下にして死にけり...
うま‐つぎ【馬継ぎ】
宿場で、馬を乗り換えること。また、その場所。「東海道の繁昌、—、かへ駕籠(かご)、車を轟(とどろ)かし」〈浮・永代...
うま‐つなぎ【馬繋ぎ】
馬をつないでおく所。馬立て。駒繋(こまつな)ぎ。
う‐まつり【鵜祭】
石川県羽咋(はくい)市の気多(けた)神社で12月16日に行われる祭り。鵜を神前で放ち、その動きで吉凶を占う。
うま‐づかさ【馬司/馬寮】
1 「めりょう(馬寮)」に同じ。 2 「厩司(うまやのつかさ)」に同じ。
うま‐づら【馬面】
1 馬のように長い顔。顔の長い者をあざけっていう語。うまがお。 2 「馬面剝(はぎ)」の略。
うまづら‐はぎ【馬面剝】
カワハギ科の海水魚。全長約30センチ。体は長楕円形で著しく側扁し、ひれは緑青色。口の先から目までが長い。皮は鮫肌(...
うま‐とどめ【馬留め/馬駐め】
1 馬場の奥で行き止まりの所。馬場末(ばばすえ)。⇔馬出し。「—の方様に走(は)せ行く」〈今昔・一九・二六〉 2 ...
うま‐とび【馬飛び/馬跳び】
一人がひざを手で押さえて前かがみに立った背の上を、他の者が後方または側方から手をつきながら飛び越える遊び。かえると...
うま‐どし【午年】
暦法で、十二支の7番目、午に当たる年。また、その年に生まれた人。
うま‐なり【馬なり】
競馬で、騎乗者が手綱をしごいたりしないで、馬が走るのに任せている状態。
うま‐に【旨煮/甘煮】
肉や野菜類を砂糖・酒・醤油・みりんなどで濃いめの味に煮あげたもの。
馬(うま)には乗(の)ってみよ人(ひと)には添(そ)うてみよ
馬のよしあしは乗ってみなければわからず、人柄のよしあしはつきあってみなければわからない。何事も自分で直接経験してみ...
うま‐ぬし【馬主】
馬の持ち主。ばしゅ。
うま‐の‐あし【馬の足/馬の脚】
歌舞伎で、馬の脚の役のこと。張り子の馬を二人でかぶって、前脚と後脚になる。下級の役者がつとめるところから、下級俳優...
うま‐の‐あしがた【馬の足形/毛茛】
キンポウゲ科の多年草。山野に生え、高さ40〜60センチ。葉は手のひら状で三〜五つに裂けている。初夏、黄色い5弁花を...
うまのお‐ばち【馬の尾蜂】
コマユバチ科のハチ。体長2センチくらい。体は黄赤色で翅(はね)に暗褐色の斑紋がある。雌は約15センチもある産卵管を...
うまのお‐むすび【馬の尾結び】
女の髪の結い方の一。洗髪のあと長い髪の毛を先端で馬の尾のように1回結んで垂らしたもの。
うま‐の‐かみ【馬頭】
馬寮(めりょう)の長官。従五位上相当。左右の馬寮に一人ずついる。
うま‐の‐かみ【右馬頭】
右馬寮(うめりょう)の長官。従五位上相当。みぎのうまのかみ。
うまのくぼ‐がい【馬の陰貝】
《牝馬(めすうま)の陰部に形が似ているところから》子安貝(こやすがい)の別名。
うま‐の‐じん【右馬の陣】
修明門(しゅめいもん)の異称。
うま‐の‐すけ【右馬助】
右馬寮(うめりょう)の次官。正六位下相当。みぎのうまのすけ。
うまのすず‐くさ【馬の鈴草】
ウマノスズクサ科の蔓性(つるせい)の多年草。原野や土手などに生え、葉は心臓形で先がとがり、臭気がある。夏、緑紫色の...
うま‐の‐せ【馬の背】
1 馬の胴の上部。背骨を境に左右に下がって腹部になる。平らで、人がまたがって乗る部分。 2 (見た目が似ていること...
馬(うま)の背(せ)を分(わ)・ける
馬の背の片側は雨でぬれ、片側は雨が降らない意で、夕立などが、ある地域を境にして一方では降っているのに他方では晴れて...
うま‐の‐たゆう【馬大夫】
馬寮(めりょう)の允(じょう)で五位に叙せられた者。
うま‐の‐つかさ【馬司/馬寮】
1 「めりょう(馬寮)」に同じ。 2 「主馬署(しゅめしょ)」に同じ。
うま‐の‐ないし【馬内侍】
平安中期の女流歌人。右馬権頭(うまのごんのかみ)源時明の娘。選子内親王・中宮定子に仕えた。「馬内侍歌日記」「馬内侍...
うま‐の‐はなむけ【餞】
《昔、旅に出る人の道中の無事を祈って、乗る馬の鼻をその行く先へ向けてやったところから》旅立つ人の安全を祈り、前途を...
うま‐の‐ほね【馬の骨】
素性のはっきりしない者をあざけっていう語。「どこの—だか知れないやつ」
うま‐の‐みつば【馬の三つ葉】
セリ科の多年草。山野の樹下に生え、高さ30〜50センチ。葉は三〜五つに裂け、表面にしわがある。夏、白い小花を散形に...
馬(うま)の耳(みみ)に風(かぜ)
《「馬耳東風(ばじとうふう)」から》「馬の耳に念仏」に同じ。
馬(うま)の耳(みみ)に念仏(ねんぶつ)
馬にありがたい念仏を聞かせても無駄である。いくら意見をしても全く効き目のないことのたとえ。馬の耳に風。馬耳東風。
うま‐のり【馬乗り/馬騎り】
1 馬に乗ること。また、乗る人。 2 馬に乗るような姿勢で人や物にまたがること。「—になって殴りつける」 3 羽織...
うまのり‐ばおり【馬乗り羽織】
江戸時代、武士が着た羽織の一。刀を差し、馬上で行動しやすいように背縫いの下方に馬乗り3が開けてある。無地か小紋の紋...
うまのり‐ばかま【馬乗り袴】
江戸時代、武士の乗馬用の袴。襠(まち)を高く、裾(すそ)を広く作る。
馬(うま)は馬連(うまづ)れ
同類のものが共同することによって、物事がうまくいくことのたとえ。牛は牛連れ。
うま‐ば【馬場】
1 乗馬の練習や競(くら)べ馬をする場所。ばば。 2 よい馬の産地。
うま‐ばえ【馬蠅】
双翅(そうし)目ウマバエ科のハエ。体長約1.5センチ。体は赤褐色で、黄白色の毛が密生する。馬の毛に産卵し、かえった...
うま‐ばくろう【馬博労】
馬の売買や、売買の仲介などをする人。博労。
うま‐ばしら【馬柱】
競馬で、各レースに出走する馬の情報を記載したもの。馬名・枠番・馬番・騎手名・血統・成績などが記される。これらを一覧...
うまば‐どの【馬場殿】
騎射(うまゆみ)や競(くら)べ馬を見るために、馬場の中央に設けられた殿舎。宮中では武徳殿をいう。うまばのおとど。
うまば‐の‐おとど【馬場殿】
「うまばどの」に同じ。