さつまじしょ【薩摩辞書】
英和辞書。薩摩藩学生高橋新吉・前田正穀共編「改正増補和訳英辞書」の通称。明治2年(1869)刊。開成所の「英和対訳...
さつま‐じょううん【薩摩浄雲】
[1595〜1672]江戸前期の古浄瑠璃の太夫。初世。山城または和泉の人。通称、虎屋次郎右衛門。別名、薩摩太夫など...
さつま‐じょうふ【薩摩上布】
沖縄県宮古・八重山の諸島に産する上質の麻織物。苧麻(ちょま)を手紡ぎにして織ったもの。もと琉球からの貢納物で、薩摩...
さつま‐じる【薩摩汁】
鶏肉・豚肉・大根・ごぼう・里芋・こんにゃくなどを煮込んだ味噌汁またはすまし汁。鹿児島の郷土料理で全国に広まった。《...
さつま‐すぎ【薩摩杉】
屋久杉(やくすぎ)の別名。
さつませんだい【薩摩川内】
鹿児島県北西部にある市。川内川下流の九州本土区域と、甑島(こしきしま)区域からなる。奈良時代には薩摩国府が置かれた...
さつませんだい‐し【薩摩川内市】
⇒薩摩川内
さつま‐にしき【薩摩錦】
マダラガ科のガ。体は青緑色、翅(はね)に白・青・橙色の斑紋が散在し、ガの中でも美しく、昼飛性。九州・沖縄など南部に...
さつま‐にんぎょう【薩摩人形】
薩摩に伝わる武者人形。紙製の鎧(よろい)をつけ、両手がなく、鎧の袖に2本の矢をさし、薄板で作った馬にまたがっている...
さつま‐の‐かみ【薩摩守】
1 薩摩国の長官。特に、平忠度(たいらのただのり)をさすことが多い。 2 《「薩摩守忠度(ただのり)」を「ただ乗...
さつま‐の‐くに【薩摩国】
⇒薩摩
さつま‐はやと【薩摩隼人】
《上代、薩摩に住んでいた隼人一族が、勇ましくすばしこいことで知られたところから》薩摩出身の武士。また、一般に鹿児島...
さつま‐はんとう【薩摩半島】
鹿児島県南西部の半島。低い山地と火山灰層の台地とからなり、鹿児島湾を隔てて大隅(おおすみ)半島と対する。
さつま‐ばん【薩摩版】
室町時代から江戸初期にかけて薩摩で出版された書籍。江戸末期にも若干の刊行があった。
さつま‐びきゃく【薩摩飛脚】
1 薩摩国へ行く飛脚。 2 《江戸時代、薩摩藩が国情の漏れるのを恐れて領内に入った他国の者の出国を許さなかったこと...
さつま‐びわ【薩摩琵琶】
室町末期、薩摩で発生した琵琶音楽、およびそれに用いる楽器。勇壮な歌詞、悲壮な曲風のものが多い。普通は4弦4柱(じゅ...
さつま‐ふじ【薩摩富士】
開聞岳の異称。
さつま‐ぶし【薩摩節】
薩摩地方特産のかつお節。 [補説]曲名別項。→薩摩節
さつま‐ぶし【薩摩節】
古浄瑠璃の一。寛永(1624〜1644)のころ、江戸で薩摩浄雲の始めたもの。剛健な語り口を特徴とする。浄雲節。薩摩...
さつま‐やき【薩摩焼】
鹿児島県薩摩・大隅地方に産する陶磁器の総称。文禄の役後、島津義弘が朝鮮から伴ってきた陶工によって始められた。俗に白...
さつま‐ろうそく【薩摩蝋燭】
1 薩摩産の上等の蝋燭。 2 松脂(まつやに)・魚油でつくった下等の蝋燭。
さつもう‐き【刷毛機】
織物についたちりを取り除き、また、けばを立てたり光沢をつけたりする機械。木製の円筒に、毛髪または木の繊維を植えたもの。
さつもん‐ぶんか【擦文文化】
北海道の先史文化。続縄文文化に続いておよそ奈良・平安時代のころに始まり、近世アイヌ文化に先行する。この文化の土器を...
さつ‐や【猟矢/幸矢】
狩りに用いる矢。さちや。「ますらをの—たばさみ立ち向かひ射る的形(まとかた)は見るにさやけし」〈万・六一〉
さつ‐ゆみ【猟弓/幸弓】
狩りに用いる弓。さちゆみ。「剣大刀(つるぎたち)腰に取り佩(は)き—を手握(たにぎ)り持ちて」〈万・八〇四〉
さつ‐よう【撮要】
要点を抜き出すこと。また、それを書いたもの。摘要。
さつ‐りく【殺戮】
[名](スル)むごたらしく多くの人を殺すこと。「非戦闘員をも—する」
さつ‐りゃく【殺略/殺掠】
[名](スル)人を殺して財物を奪うこと。
さつ‐りょう【刷了】
印刷が完了すること。
さつ‐りょう【撮了】
[名](スル)映画やドラマの撮影をすべて終了すること。クランクアップ。→撮入 [補説]近年になってできた言葉とされる。