しな‐ざかる【階離る】
[枕]幾重も山坂を隔てて遠く離れている意から、国名の「越(こし)」にかかる。「—越に五年(いつとせ)住み住みて」〈...
しな‐し【支那脂】
植物ナンキンハゼの果肉からとった脂肪。せっけん・ろうそくなどの原料にする。
し‐なし【為做し】
態度やふるまい。「我が馴染にやさしき庄兵衛が—を私(ひそか)に喜びて酔し上に一層の元気づき」〈露伴・いさなとり〉
しなし◦たり【為成したり】
[連語]《動詞「しな(為成)す」の連用形「しなし」+完了の助動詞「たり」》失敗したときに発する語。しそんじた。しま...
しな‐しな
[副](スル) 1 弾力があって、しないたわむさま。「—(と)した柳の枝」 2 動きが、なよなよとしているさま。「...
シナジェティック
[形動]共働作用の。相助作用の。「—に各支店を運営する」
シナジズム
《「シナージズム」とも》相乗効果。
しな‐じな【品品】
[名] 1 さまざまの品。「祝いの—」 2 さまざまの種類。「三尺の御厨子一よろひに、—しつらひすゑて」〈源・紅葉...
しなじな・し【品品し】
[形シク]品格が高くすぐれている。上品である。「頭つき、容体ほそやかに—・しくきよらなるに」〈前田本夜の寝覚・一〉
しな‐じへん【支那事変】
日中戦争に対する当時の日本側の呼称。
シナジー
1 筋肉などの共動作用。または、薬品などの相乗作用。 2 経営戦略で、各部門の相乗作用を活用した効果として利益を生...
しな・す【死なす】
[動サ五(四)]死ぬようにする。死なせる。「餌を忘れて小鳥を—・してしまった」
し‐な・す【為成す/為做す】
[動サ五(四)] 1 ある状態にする。また、こしらえる。「胸に蟠屈(わだかま)りなく淡然(さっぱり)と平日(つね)...
しなず‐がい【死なず甲斐/不死甲斐】
[形動]《近世語》死なずにすんだのが幸いというほどの、ひどいしうちにあうさま。「あげくには—な目にあうて、一分(い...
しなせ‐ことば【為做せ言葉】
わざと丁寧に繕った言葉遣い。いきな言葉として、近世、花柳界や芸人社会で使われた。
しな‐そば【支那蕎麦】
中華そばの古い言い方。
しな‐ぞろえ【品揃え】
商品を用意すること。また、その種類。「豊かな—」
しな‐たつ【階立つ】
[枕]地名「筑摩(つくま)」にかかる。語義未詳。「—筑摩(つくま)狭野方(さのかた)息長(おきなが)の遠智(をち)...
しな‐だし【品出し】
商品を店の奥から出すこと。また、商品を出して店頭に並べること。
しな‐だま【品玉】
1 いくつもの玉や小刀などを空中に投げ上げては巧みに受け止める曲芸。たまとり。 2 手品。
しなだま‐し【品玉師】
品玉の曲芸を演ずる者。品玉使い。品玉取り。
しなだま‐つかい【品玉使い/品玉遣い】
「品玉師」に同じ。
品玉(しなだま)も種(たね)から
手品も種があってはじめてできる。何事も材料がなければできないことのたとえ。
しなだゆう【階だゆふ】
[枕]「ささなみぢ」にかかる。語義未詳。「鳰鳥(みほどり)の潜(かづ)き息づき—楽浪道(ささなみぢ)をすくすくと我...
しな‐だれ【撓垂れ】
1 しなだれること。 2 「草摺(くさずり)」の異称。 3 「篠垂(しのだれ)」の異称。
しなだれ‐かか・る【撓垂れ掛(か)る】
[動ラ五(四)]人にこびて寄りかかるようにする。また、力なさそうに寄りかかる。「背中に—・る」
しな‐だ・れる【撓垂れる】
[動ラ下一][文]しなだ・る[ラ下二] 1 重みのためにしなって垂れ下がる。「雪で—・れた枝」 2 「撓垂れ掛かる...
しな‐ちく【支那竹】
⇒メンマ
しなチベット‐しょご【支那チベット諸語】
東アジアに分布し、声調などの共通特徴を有する諸言語の総称。中国語・チベット‐ビルマ語群・タイ語群などを含む。
しな‐ちりめん【支那縮緬】
中国で産する絹織物。生糸を用いて平織りにし、織ったあとで仕上げたもの。浙江(せっこう)省湖州が主産地。中国では縐紗...
しなっこ‐ら・し
[形シク]物腰がやわらかい。やさしい。「其の用ならば俺が請け取っても済む事を、新参の清七ばかり—・しう物言うて」〈...
しな‐つ・く
[動カ四]こびて甘えかかる。「わしゃ、こな様に惚(ほ)れたわいのと—・きかかれば」〈浄・伊賀越〉
しなつひこ‐の‐みこと【級長津彦命】
日本神話で、風の神。伊弉諾尊(いざなぎのみこと)の子。級長戸辺命(しなとべのみこと)。
しな‐づけ【品付け】
「品書き」に同じ。
しな‐てる【級照る】
[枕]《「しなでる」とも》「片足羽川」「片岡山」にかかる。語義未詳。「—片足羽(かたしは)川のさ丹塗りの大橋の上ゆ...
しなてる‐や【級照るや】
[枕]「片岡山」「鳰(にほ)の湖」にかかる。語義未詳。「—片岡(かたをか)山に飯(いひ)に餓(う)ゑて」〈拾遺・哀傷〉
しなと‐の‐かぜ【科戸の風/級長戸の風】
《級長戸辺命(しなとべのみこと)(級長津彦命(しなつひこのみこと))の名から》風の異称。「—の天の八重雲を吹き放つ...
しなとべ‐の‐みこと【級長戸辺命】
⇒級長津彦命(しなつひこのみこと)
シナトラ
[1915〜1998]米国の歌手・映画俳優。甘く柔らかな歌声で人気を博した。ヒット曲に「マイウェイ」「ニューヨーク...
シナトラ‐ドクトリン
世界経済を考えるとき、世界全体の利益を優先するのではなく、各国がそれぞれ独自の政策を取るという原則。フランク=シナ...
品(しな)無(な)・し
1 品がない。下品だ。「心やすくうち棄てざまにもてなしたる、—・きことなり」〈源・常夏〉 2 あいきょうがない。無...
しな‐ぬの【科布】
シナノキの樹皮の繊維で織った布。赤褐色で布目が粗く、水湿に耐える。労働着・漉(こ)し袋・蚊帳(かや)・荷縄などに使...
しなの【信濃】
旧国名の一。東山道に属し、大半が現在の長野県にあたる。ごく一部(旧山口村)が岐阜県に編入された。信州。
しなの‐いも【信濃芋】
ジャガイモの別名。
しなの‐おいわけ【信濃追分】
長野県の民謡。信州追分の宿で歌われた座敷歌。のち、越後を経て北海道に伝わり、江差追分の母体となった。→追分節
しなの‐がき【信濃柿】
カキノキ科の落葉高木。果実は小さく、枝にブドウの房のようにつく。未熟のものから渋をとるため、およびカキの台木とする...
しなの‐がわ【信濃川】
新潟・長野両県にまたがる日本最長の川の、新潟県内での呼び名。長さ約367キロ。関東山地の甲武信(こぶし)岳に源を発...
しな‐の‐き【科の木】
アオイ科の落葉高木。日本の特産で、山地に自生。葉は心臓形。夏、黄色の香りの強い花をつける。材は器具や鉛筆に用い、樹...
しなの‐きんばい【信濃金梅】
キンポウゲ科の多年草。高山に生え、高さ約30センチ。キンバイソウに似ている。夏、黄金色の花びら状の萼(がく)をもつ...
しなの‐じ【信濃路】
信濃国の道。また、信濃国へ通じる道。 信濃地方。