すさ【苆/寸莎】
壁土にまぜて、ひび割れを防ぐつなぎとする材料。荒壁には藁(わら)を、上塗りには麻または紙を用いる。壁苆(かべすさ)...
す‐さ【朱砂】
「辰砂(しんしゃ)」に同じ。「胡粉、—など色どりたる絵どもかきたる」〈枕・一四九〉
す‐さい【秀才】
《「す」は「しゅう」の直音表記》「しゅうさい(秀才)3」に同じ。「人に文読ませなどするほどに、—四人まゐれり」〈宇...
す‐さき【洲崎】
《「すざき」とも》 1 州が海中または河中に長く突き出て岬のようになった所。「—にさはぐ千鳥の声は」〈平家・八〉 ...
すさき【洲崎】
東京都江東区の旧地名。木場の東隣で、元禄年間(1688〜1704)に埋め立てられ、弁天社ができた。明治21年(18...
すさき【須崎】
高知県中部の市。新荘川河口に発達した砂州上にあり、須崎港は土佐湾第一の良港。カンパチ・タイなどの養殖が盛ん。人口2...
すさき‐し【須崎市】
⇒須崎
すさきパラダイス【洲崎パラダイス】
芝木好子の短編小説。赤線とよばれた戦後下町の歓楽街に生きる人々の姿を描く。同作を表題作とする短編集は昭和30年(1...
すさき‐み【洲崎廻】
《「み」は湾曲した所の意》州崎のあたり。「この—に鶴(たづ)鳴くべしや」〈万・七一〉
すさ‐じんじゃ【須佐神社】
島根県出雲市佐田町須佐にある神社。祭神、須佐之男命(すさのおのみこと)ほか。須佐大宮。
すさのおじでん【スサノオ自伝】
芦原すなおの処女長編小説。昭和61年(1986)刊。
すさのお‐の‐みこと【素戔嗚尊/須佐之男命】
日本神話の神。伊奘諾尊(いざなぎのみこと)・伊奘冉尊(いざなみのみこと)の子。天照大神(あまてらすおおみかみ)の弟...
すさび【荒び/進び/遊び】
1 興にまかせてすること。慰みごと。「筆の—」 2 成り行きにまかせること。「すきずきしき心の—にて、人のありさま...
すさび‐ごと【遊び事】
気まぐれにすること。慰みごと。「はかなき古歌物語などやうの—にてこそつれづれをも紛らはし」〈源・蓬生〉
すさび‐わざ【遊び事】
なぐさみとして興じること。慰みわざ。「文作り、韻ふたぎなどやうの—ども」〈源・賢木〉
すさ・ぶ【荒ぶ/進ぶ/遊ぶ】
《上代は上二段活用であるが、平安時代ころから四段にも活用するようになった》 [動バ五(四)] 1 気持ちや生活態度...
すさまじ・い【凄まじい】
[形][文]すさま・じ[シク]《動詞「すさ(荒)む」の形容詞化。古くは「すさまし」とも》 1 程度がはなはだしいさ...
すさみ【荒み/進み/遊み】
慰みごと。すさび。「うなゐこが—に鳴らす麦笛の声におどろく夏の昼ぶし」〈聞書集〉
すさ・む【荒む/進む/遊む】
[動マ五(四)]《動詞「すさぶ」の音変化》 1 心の持ち方・行動などが乱れてきて、ゆとりやおおらかさがなくなる。と...
すさ‐やき【須佐焼】
山口県萩市須佐地区から産した陶器。萩焼に先立つ16世紀末に開窯。青釉(せいゆう)を用いたものに優品が多い。
すさ・る【退る】
[動ラ五(四)]後ろへさがる。しりぞく。「こそこそと—・って」〈露伴・椀久物語〉