つぼ‐そで【壺袖】
1 袂(たもと)のない袖。筒袖。 2 鎧(よろい)の胴丸・腹巻きの袖の一。上部が広く、下の方がしだいに狭く作られている。
つぼた‐じょうじ【坪田譲治】
[1890〜1982]小説家・児童文学者。岡山の生まれ。「赤い鳥」などを通して日本の新しい創作童話の世界を開拓した...
つぼ‐たんか【坪単価】
土地1坪(約3.3平方メートル)当たりの価格。また、家屋などを建てる際の、1坪当たりの建築費。
つぼ‐だい【壺鯛】
カワビシャ科の海水魚。全長約30センチ。側扁し、背びれ・しりびれ・腹びれのとげは強大。南日本の深海底にすむ。食用。
つぼ‐つけ【坪付け】
古代・中世、坪ごとに田畑の所在地や面積を示すこと。また、その帳簿。損田(そんでん)の数などを記入し、それに基づいて...
つぼ‐つぼ【壺壺】
子供の玩具の一。底が平たく、中ほどがふくれ、口の狭い土器。これを回すと、つぼつぼと鳴るという。近世、伏見稲荷で売られた。
つぼつぼ‐ぐち【壺壺口】
「壺口(つぼくち)2」に同じ。
つぼ‐づけ【壺漬(け)】
山川漬(やまがわづ)け。また、それを小口切りにし、醤油などで漬け直したもの。
つぼ‐づめ【坪詰(め)】
江戸時代、土地測量の際に端数の出たとき、一定の基準に従いこれを加除して長さまたは面積を決めたこと。
壺(つぼ)に嵌(は)ま・る
1 急所をついている。「—・った見方」 2 見込みどおりになる。「企画が—・って売り上げが伸びる」
つぼ‐にわ【坪庭/壺庭】
建物と建物との間や、敷地の一部につくった小さな庭。
つぼ‐ぬき【壺抜き】
魚のえらぶたの間から内臓とえらを抜き出すこと。筒抜き。
つぼね【局】
1 宮中や貴人の邸宅で、そこに仕える女性の居室として仕切った部屋。また、大きな建物の中を臨時に仕切ってつくった部屋...
つぼね‐がさ【局笠】
女性のかぶる、深くてつぼんだ形の笠。市女(いちめ)笠の類。
つぼね‐じょろう【局女郎】
江戸時代、京都の島原および江戸の吉原にいた最下級の遊女。端(はし)女郎。
つぼね‐ずみ【局住み】
宮中または貴人の邸宅などに局を与えられて住むこと。「かごやかに—にしなして」〈源・初音〉
つぼね‐だな【局棚】
書院造りの床の間や書院のわきに設ける棚。上部は袋棚で、その下に違い棚をかけわたしたもの。
つぼね‐まち【局町】
宮中で、局の多く連なっている所。「—に走り入り」〈盛衰記・一三〉
つぼ‐の‐いしぶみ【壺の碑】
坂上田村麻呂が蝦夷(えぞ)征討の際、弓の筈(はず)で日本中央と書き記したといわれる石碑。青森県上北郡七戸(しちのへ...
つぼのうえにりんごがのってある【壺の上に林檎が載って在る】
洋画家、岸田劉生の絵画。大正5年(1916)、体調を崩し戸外での写生を禁じられた岸田が屋内で制作した作品。大きな陶...
壺(つぼ)の口(くち)を切(き)・る
陰暦10月初めに、新茶の壺の封を切って茶会を催す。口切りをする。→口切りの茶事
つぼ‐のみ【壺鑿】
刃先が円くなっている鑿。円い孔(あな)をあけるのに用いる。
つぼ‐ふり【壺振り】
ばくちで、采(さい)を入れた壺皿を振って伏せること。また、その役。
つぼ‐ほり【壺掘り】
建築物の基礎工事で、柱を立てる所だけ土地を円く掘ること。→総掘り →布掘り
つぼま・る【窄まる】
[動ラ五(四)]つぼんだ状態になる。すぼまる。「口の—・ったとっくり」
つぼみ【蕾/莟】
1 花の、まだ咲き開かないもの。「—がほころぶ」 2 将来が期待されるが、まだ一人前でない年ごろの者。
つぼ・む【窄む】
[動マ五(四)] 1 細長いものの先などが、狭く小さくなる。また、開いていたものが閉じる。つぼまる。すぼむ。「口の...
つぼ・む【蕾む/莟む】
[動マ五(四)]つぼみをもつ。つぼみになる。「あなた方はまあ是れらが—・み咲(はなさ)くと云うのですから」〈蘆花・...
つぼ‐むすび【壺結び】
紐(ひも)の結び方で、結び上がりが壺のような形になるもの。
つぼ・める【窄める】
[動マ下一][文]つぼ・む[マ下二] 1 狭く小さくする。すぼめる。「口を—・める」 2 開いていたものを閉じる。...
つぼ‐や【壺屋】
1 主な家屋に付属して建てられた小屋。物置の類。 2 「壺屋紙」の略。
つぼや‐がみ【壺屋紙】
伊勢国から産した油紙。天明5年(1785)飯南郡稲木村の人、壺屋清兵衛の創始という。
つぼ‐やき【壺焼(き)】
1 「栄螺(さざえ)の壺焼き」の略。《季 春》「—の壺傾きて火の崩れ/鳴雪」 2 壺に入れて焼くこと。
つぼやき‐いも【壺焼(き)芋】
大きな壺に入れて蒸し焼きにしたサツマイモ。
つぼやき‐しお【壺焼(き)塩】
素焼きの壺に入れて焼いた塩。
つぼやき‐ほう【壺焼(き)法】
鉱石の精錬法の一。粉末状の鉱石を壺または鍋形の鉄製の炉に入れ、空気を送って燃焼溶解させたのち固まらせる方法。
つぼ‐やなぐい【壺胡簶】
筒形の胡簶。古代の靫(ゆき)の遺制で、譲位や節会(せちえ)などの儀式の警固に近衛(このえ)の武官が背に負ったもの。つぼ。
つぼや‐やき【壺屋焼】
沖縄県那覇市壺屋から産する陶器。17世紀末、琉球王朝が3か所の窯場を集結させたのに始まる。甕(かめ)・食器・酒器な...
つぼ‐りょう【坪量】
紙の厚さや品質を示す単位。1平方メートル当たりの紙の重量をグラムで表す。
つま【夫/妻】
《「端(つま)」の意》 1 夫婦や恋人が、互いに相手を呼ぶ称。「吾(あ)はもよ女(め)にしあれば汝(な)を置(き)...
つま【爪】
つめのこと。多く名詞や動詞の上に付けて用いる。「—先」「—弾く」「—覚えて調べられたる御琴どもかな」〈宇津保・俊蔭〉
つま【妻】
《「夫(つま)」と同語源》 1 配偶者である女性。「—をめとる」「糟糠(そうこう)の—」⇔夫。 2 ㋐刺身や吸い物...
つま【褄】
《着物の「端(つま)」の意》 1 長着の裾(すそ)の左右両端の部分。また、竪褄(たてづま)(襟下)のこと。 2 長...
つま【端/妻】
1 物のはしの部分。へり。 2 ㋐建物の長手方向の端部で、棟と直角をなす壁面。妻壁。⇔平(ひら)。 ㋑切妻(きりづ...
つま【妻】
北原武夫の小説。昭和13年(1938)発表。同棲中に死んだ妻をめぐる新心理主義風の作品。
つまあか‐すずめばち【褄赤雀蜂】
スズメバチ科の昆虫。体色は全体が黒く、腹部の先端が赤褐色。低木や地中に巣を作り、トンボ・ミツバチ・ハエなどを捕食す...
つま‐あがり【爪上(が)り】
[名・形動]「爪先(つまさき)上がり」に同じ。「暗き陰に走る一条(ひとすじ)の路に、—なる向うから」〈漱石・虞美人草〉
つま‐いた【妻板】
物の側面に張る板。引き出し・戸袋などの側方に張る板。
つま‐いり【妻入り】
切妻(きりづま)屋根・入母屋(いりもや)屋根の建物で、妻の側に出入り口のあるもの。⇔平入り。
つま‐おと【爪音】
1 琴爪で琴を弾く音。 2 馬のひづめの音。