ひとつ‐ところ【一つ所】
一つの所。同じ場所。ひとところ。「—にとどまらない生活」
ひとつ‐として【一つとして】
[連語](あとに打消しの語を伴って)ある物事が一つもないさま。全然。「—疑わしいところはない」
一(ひと)つな・る
酒が飲める。一杯いける。「聟殿には—・ると見えました」〈虎寛狂・庖丁聟〉
一(ひと)つにな・る
1 ばらばらのものが、ひとかたまりになる。 2 心や力が合わさる。「コンクールに向けてクラスが—・る」 3 夫婦に...
ひとつ‐ね【一つ寝】
[名](スル)一緒に一つの寝床に寝ること。ともね。同衾(どうきん)。
ひとつ‐の‐ちゅうごく【一つの中国】
「台湾は中国の一部であり、世界に中国は一つしか存在しない」という中国の政治的主張。
ひとつのはな【一つの花】
今西祐行の児童文学作品。出征する父と、それを見送る幼い娘、母とのやり取りを通し、戦争の悲惨さを訴える。昭和50年(...
ひとつ‐はちす【一つ蓮】
《「一蓮(いちれん)」を訓読みした語》極楽で、同じ蓮華(れんげ)の上に生まれかわること。「—に入りてこそ衆生教化弘...
ひとつ‐ば【一葉】
ウラボシ科の常緑多年生のシダ。暖地の岩上や樹幹に生える。根茎は長くはい、堅く、茶褐色の鱗片(りんぺん)で覆われる。...
ひとつば‐かいがん【一ツ葉海岸】
宮崎県南東部、宮崎市北東部の日向(ひゅうが)灘に面する海岸。南北にほぼ一直線の砂浜が10キロメートル以上続く。砂浜...
ひとつば‐かえで【一葉楓】
ムクロジ科の落葉高木。本州中部地方の深山に自生。葉は倒卵形で、切れ込みはない。5、6月ごろ、淡黄色の花が小枝の先に...
ひとつ‐ばし【一つ橋】
1本の木だけをかけ渡した橋。一本橋。丸木橋。「—危うがりて」〈源・手習〉
ひとつばし【一ツ橋】
東京都千代田区中北部の地名。ビジネス街。徳川家康入府のころ、外堀(日本橋川)に1本の丸木橋が架けられたところからの...
ひとつばし【一橋】
姓氏の一。徳川御三卿の一。8代将軍徳川吉宗の四男宗尹(むねただ)が江戸城一橋門内に屋敷を与えられて創始。11代将軍...
ひとつばし‐だいがく【一橋大学】
東京都国立市に本部がある国立大学法人。明治8年(1875)設立の商法講習所に始まり、神田一ツ橋にあった東京高等商業...
ひとつばし‐よしのぶ【一橋慶喜】
⇒徳川慶喜(とくがわよしのぶ)
ひとつば‐たご【一葉たご】
モクセイ科の落葉高木。高さ約10メートル。葉は楕円形で、長い柄をもち、対生する。雌雄異株。5月ごろ、白い花を円錐状...
ひとつ‐ばなし【一つ話】
1 いつも得意になってする同じ話。「例の—がまた始まった」 2 いつまでたっても人が話の種にするような珍しい話。「...
ひとつ‐ひきりょう【一つ引両】
「中黒(なかぐろ)3」に同じ。
ひとつ‐ひとつ【一つ一つ】
多くあるものの、それぞれ。副詞的にも用いる。ひとつずつ。いちいち。「—が思い出の品だ」「—丹念に調べる」
ひと‐つぶ【一粒】
ひとつの粒。
ひとつぶ‐えり【一粒選り】
1 一粒ずつ選び出すこと。また、そのもの。ひとつぶより。 2 多くのものの中からよりすぐること。また、そのもの。つ...
ひとつぶ‐かのこ【一粒鹿の子】
絞りの非常に細かい鹿の子絞り。
ひとつぶ‐だね【一粒種】
大切なひとりっこ。ひとりご。「—の息子」
ひと‐つぶて【人礫】
人を小石のように軽々と投げること。「宙にさしあげたれども、—に打つまではさすが叶(かな)はず」〈太平記・三三〉
ひとつぶ‐の‐むぎ【一粒の麦】
《新約聖書「ヨハネ伝」第12章、一粒の麦は地に落ちることによって無数の実を結ぶと説いたキリストの言葉から》人を幸福...
ひとつぶ‐より【一粒選り】
「ひとつぶえり」に同じ。「—の極上品」
ひとつ‐べっつい【一つ竈】
1 一つだけ設けたへっつい。 2 《形が1に似るところから》剃髪(ていはつ)後にもう一度髪を伸ばし始めて、まだ結髪...
ひとつ‐ぼし【一つ星】
1 明け方または夕方にただ一つ出ている星。明けの明星。また、宵の明星。金星。 2 航海の方位の基準とする星。北極星。
ひとつ‐まえ【一つ前】
重ね着をするとき、1枚1枚交互でなく一つにまとめて前を合わせること。
一(ひと)つ間違(まちが)えば
少しでも間違えたら。もう少しで。「—、命にかかわるところだ」
ひとつ‐まつ【一つ松】
ただ1本だけ立っている松。一本松。孤松。「—幾代か経ぬる吹く風の声の清きは年深みかも」〈万・一〇四二〉
ひと‐つまみ【一摘み/一撮み】
1 指先で一度つまむこと。また、その程度のわずかな量。「塩を—入れる」 2 相手をたやすく負かすこと。「—にしてや...
ひとつ‐み【一つ身】
並幅の布1枚で後ろ身頃(みごろ)を仕立てた乳児用の着物。後ろの中央に背縫いがない。
ひとつ‐むすめ【一つ娘】
ひとりむすめ。「またなくかしづく—を」〈源・賢木〉
ひとつ‐め【一つ目】
1 目が一つであること。「—の化けもの」 2 《「め」は接尾語》順番の最初。1番目。「乗り換えて—の駅で降りる」
ひとつめ‐こぞう【一つ目小僧】
額に目が一つしかない妖怪。関東・東北地方では事八日(ことようか)の夜に来るといって、目の多いかごを門口に高く立てて...
ひとつ‐もん【一つ紋】
背に一つだけつけた紋。また、その紋服。略装用。一所紋(ひとところもん)。
ひとつ‐や【一つ家】
1 同じ一つの家。「—に寝泊まりする」 2 人里はなれた所に1軒だけある家。一軒家。
一(ひと)つ屋根(やね)の下(した)
一つの家の中。家族、または家族同然の暮らしをしていることにいう。「こんなに元気なものがうようよ—に暮していては」〈...
ひと‐つら【一連/一行】
1 ひと続きに並ぶようす。また、そのもの。ひとつらなり。1列。「—の雁(かり)」「—の並木」 2 同じ程度。同列。...
ひと‐づえ【人杖】
1 杖がわりに人の肩によりかかって歩くこと。また、その杖がわりになる人。 2 人を杖のように軽々とあしらうこと。「...
ひと‐づかい【人使い】
1 人を使うこと。また、その使い方。「—が荒い」 2 使いの者。使者。「—がなくば旦那寺へは身が行かう」〈浄・盛衰記〉
ひと‐づかれ【人疲れ】
[名](スル)人との応接や人込みなどのために疲れること。「来客が多くて—する」
ひと‐づき【人付き】
1 他人とのつきあいぶり。人づきあい。 2 他人の気受け。ひとうけ。「なるほど—の悪い。愛想気の無い」〈紅葉・二人女房〉
ひと‐づきあい【人付(き)合い】
他人とのつきあい。交際。「—がよい」「—を好まない」
ひと‐づて【人伝】
直接にでなく、他人を通して話を伝えたり、聞いたりすること。「—に消息を聞く」
人伝(ひとづて)に聞(き)・く
直接ではなく、他人を通して話を聞く。「友人の消息を—・く」
ひと‐づま【人妻/他妻】
1 他人の妻。また、結婚している女性。 2 (「他夫」と書く)他人の夫。「つぎねふ山背道(やましろぢ)を—の馬より...
ひとづま‐ころ【人妻児ろ】
《「ころ」は人、特に女性を親しんでいう語》人妻である女性。「あずの上に駒を繋ぎて危ほかど—を息に我がする」〈万・三...