もち‐おい【餅負い】
生後満1歳の初誕生祝いの行事。子に一升餅を背負わせて尻餅をつかせたりする。餅誕生。力餅。→餅踏み
もち‐おうぎ【持ち扇】
所持している扇。特に、陣中で、軍配団扇(ぐんばいうちわ)に対して、常の扇のこと。「目近といふは…常の—」〈続狂言記...
もち‐おくり【持(ち)送り】
壁や柱などに取り付けて、庇(ひさし)・梁(はり)・棚・床などの突出部分を支える横材。装飾を兼ねたものが多い。ブラケット。
もち‐おもり【持(ち)重り】
初めはそうでもないのに、持っているうちにだんだん重く感じること。「—のする包みを抱え直す」
もち‐かえ・す【持(ち)返す】
[動サ五(四)]悪い方向へ進んだ状態やなりゆきが元にもどる。「経営が少し—・した」
もち‐かえり【持(ち)帰り】
持って帰ること。買った品物などを自分で持って帰ること。また、出された料理などをその場で食べないで持って帰ること。テ...
もちかえり‐ざんぎょう【持(ち)帰り残業】
勤務時間内に終わらなかった仕事を、持ち帰って自宅など職場以外の場所で行うこと。
もち‐かえ・る【持(ち)帰る】
[動ラ五(四)] 1 持って帰る。「釣った魚を—・る」 2 議題など、もう一度もとの部署で検討するため持って帰る。...
もち‐か・える【持(ち)替える】
[動ア下一][文]もちか・ふ[ハ下二] 1 持つ手を一方から他方にかえる。また、持ち方をかえる。「途中で左手に—・...
もち‐か・ける【持(ち)掛ける】
[動カ下一][文]もちか・く[カ下二]話を持ち出して働きかける。相手を誘うように話をしかける。「もうけ話を—・ける」
もち‐かた【持(ち)方】
1 持つ方法。持ちよう。「ラケットの—」 2 「持ち手2」に同じ。
もち‐かぶ【持(ち)株】
所有している株。
もちかぶ‐がいしゃ【持(ち)株会社】
他会社の株式を所有することにより、その会社の事業活動を支配することを主な事業とする会社。日本では、独占禁止法によっ...
もちかぶ‐ひりつ【持(ち)株比率】
ある会社の発行済株式総数に対して、特定の株主が保有している株式数の割合。
もち‐がし【餅菓子】
糯米(もちごめ)のほか粳(うるち)・白玉粉・糝粉(しんこ)などの粉を材料として作った柔らかい和菓子。大福・草餅・柏...
もち‐がゆ【望粥/餅粥】
望(もち)の日、特に正月15日に食べる小豆(あずき)粥。のちには餅粥の意にとり、餅を入れた粥をいう。もちのかゆ。
もち‐きた・す【持(ち)来す】
[動サ五(四)]持ってくるようにする。もたらす。「今日の王政復古を—・した原動力は」〈内村・後世への最大遺物〉
もち‐きび【糯黍】
粘りけの強い、餅(もち)や団子を作るのに適する黍。→粳黍(うるきび)
もち‐きり【持(ち)切り】
あるあいだ中、同じ話題が続くこと。「事件のうわさで—だ」
もち‐き・る【持(ち)切る】
[動ラ五(四)] 1 ㋐最後まで持ちつづける。終わりまでその状態を続ける。「巧みな話術で座を—・る」 ㋑そのすべて...
もち‐ぐさ【餅草】
《「もちくさ」とも》ヨモギの別名。草餅を作るのでいう。《季 春》
もち‐くず・す【持(ち)崩す】
[動サ五(四)]身持ちを悪くする。品行を乱す。また、財産を使い果たす。「酒で身を—・す」「身代を—・す」
もち‐くた・つ【望降つ】
[動タ四]十五夜が更ける。一説に、十五夜が過ぎる。「—・ち清き月夜(つくよ)に我妹子(わぎもこ)に見せむと思ひしや...
もち‐ぐされ【持(ち)腐れ】
所有していながら、少しも役立てないでおいてあること。「宝の—」
もち‐げい【持(ち)芸】
その人が自分のものとして演じることのできる芸。得意の芸。
もち‐こし【持(ち)越し】
1 残して次へ送ること。「結論は—となった」 2 消化されずに胃の中に残っているもの。また、二日酔い。「さんざ朝寝...
もち‐こ・す【持(ち)越す】
[動サ五(四)] 1 決着・処理のつかない状態で次の時期・段階へ送る。「勝負を明日に—・す」 2 持って移す。持っ...
もち‐こた・える【持ち堪える】
[動ア下一][文]もちこた・ふ[ハ下二]ある状態をどうにか保つ。支えてふみこたえる。「援軍到着まで—・える」
もち‐こみ【持(ち)込み】
持ち込むこと。また、そのもの。「酒の—を禁止する」
もち‐こ・む【持(ち)込む】
[動マ五(四)] 1 物を持って中にはいる。「車内に危険物を—・まないこと」 2 相談や用件などをもってくる。また...
もち‐ごま【持(ち)駒】
1 将棋で、相手からとって自分の手もとに持ち、いつでも使用できる駒。手駒。 2 いつでも必要なときに使えるように用...
もち‐ごめ【糯米/餅米】
粘りけが多く、餅(もち)や赤飯にする米。
もち‐さ・る【持(ち)去る】
[動ラ五(四)]物を持って他の所へ行ってしまう。「金目の物を—・る」
もち‐ざお【黐竿】
小鳥や昆虫を捕らえるために、先端にとりもちをつけた竹竿。
もち‐しお【望潮】
満月のときの満ち潮。「汲めば月をも、袖に—の、汀(みぎは)に帰る波の夜の」〈謡・融〉
もち‐しろ【持(ち)代】
箸の、指ではさんで持つところよりも元の部分。手で持つ部分。→使い代
もち‐じかん【持(ち)時間】
1 碁・将棋などの対局で、打つ手を考えるために与えられる一定の時間。棋戦の種類により異なる。 2 その人に割り当て...
もち‐じゃく【持(ち)尺】
布地などを手に持って、物差しで測ること。⇔置き尺。
もち‐せい【糯性】
イネ科植物の種子に含まれるでんぷんの性質。その組成としてアミロースを全くあるいはほとんど含まず、炊いたときに強く粘...
もち‐だい【餅代】
1 餅の代金。 2 年末の臨時収入。年末一時金。ボーナス。また、正月用の餅を買うわずかな金銭。「これでは—にもなら...
もち‐だし【持(ち)出し】
1 持って外へ出ること。「非常—」「資料の—を禁ずる」 2 予定より多くかかった分の費用を自分で負担すること。「出...
もち‐だ・す【持(ち)出す】
[動サ五(四)] 1 持って外へ出す。中にある物を外へ出す。「ベランダにいすを—・す」「家の金を—・す」 2 ある...
もち‐だて【持ち楯】
手に持って使う楯。手楯(てだて)。「—をつき寄せつき寄せ」〈太平記・三〉
もちっ‐と
[副](スル)⇒もっちり
もち‐つき【餅搗き】
餅をつくこと。また、その人。《季 冬》「—が隣へ来たといふ子かな/一茶」
もちつけ◦ない【持(ち)付けない】
[連語]《動詞「もちつける」の未然形+打消しの助動詞「ない」》ふだんは持たないものを持って、慣れない感じがする。持...
もち‐つ・ける【持(ち)付ける】
[動カ下一][文]もちつ・く[カ下二]ふだん持っていて慣れている。持ち慣れる。「—・けない大金」
もち‐つつじ【黐躑躅】
1 ツツジ科の常緑低木。低山地に自生。葉は楕円形で質が薄い。春、紅紫色の漏斗状の花を開き、花びら上面に濃紅色の斑点...
持(も)ちつ持(も)たれつ
互いに助け合うさま。相互に助けたり助けられたりするさま。「—の関係だ」
もち‐づき【望月】
陰暦十五夜の月。特に、陰暦8月の十五夜の月。満月。もちのつき。《季 秋》