せち【節】
⇒せつ
せち【節】
1 季節。時節。「卯月のうちに春の—のあまれるを知り」〈類従本経信母集・跋〉 2 季節の変わり目の祝日。節日(せち...
せ‐ち【世知/世智】
[名・形動] 1 世渡りの知恵。「—にたけた人」 2 仏語。世俗に生きる凡夫の知恵。 3 抜け目のないこと。けちな...
せち【切】
[形動ナリ] 1 深く心に感じるさま。痛切だ。「物の興—なるほどに、御前に皆御琴ども参れり」〈源・藤裏葉〉 2 非...
せち‐え【節会】
節日(せちにち)その他重要な公事(くじ)のある日に、天皇が諸臣に酒食を賜る儀式。元日・白馬(あおうま)・踏歌(とう...
せち‐が【世知が】
[形動]《「世知がしこし」の略。近世上方語》抜け目がないさま。「おのれも—なやつぢゃもの」〈浄・生玉心中〉
せち‐が・う
[動ハ四] 1 責めたてる。「がきどもには—・はれる」〈滑・膝栗毛・五〉 2 逆らい争う。「はなせならぬと両人が—...
せち‐がしこ・し【世知賢し】
[形ク]世渡りの才能にすぐれていて、抜け目がない。金銭に細かい。勘定高い。「頭数よびで、いくらが物ぞ、天神小天神と...
せち‐がら・い【世知辛い】
[形][文]せちがら・し[ク] 1 世渡りがむずかしい。暮らしにくい。「—・い世の中」 2 金銭に細かくて、けちだ...
せち‐ぎ【節木】
⇒年木(としぎ)2
せち‐く【節供】
節日(せちにち)に供える供御(くご)。元旦の膳(ぜん)、正月15日の七草粥(ななくさがゆ)、3月3日の草餅(くさも...
せち‐げ【節下】
1 大嘗会(だいじょうえ)の御禊(ごけい)などの儀式に立てる旗の下。また、その旗。 2 「節下の大臣(おとど)」の略。
せちげ‐の‐おとど【節下の大臣】
節の旗の下で事を執り行う大臣の称。節下。せつげのおとど。
せち‐こそで【節小袖】
正月の節振る舞いに着用する小袖。せつこそで。せちごろも。《季 新年》
せち‐ごと【節事】
節日(せちにち)の食事。節供(せちく)。
せち‐だ【雪駄】
「せった(雪駄)」に同じ。「—に灸(やいと)すゑし盧地(ろぢ)口/季吟」〈紅梅千句〉
せち‐にち【節日】
季節の変わり目にあたって祝事をする日。元日・白馬(あおうま)・踏歌(とうか)・端午・相撲(すまい)・重陽(ちょうよ...
せち‐の‐はた【節の旗】
さおの頂上に、牛の尾の黒い毛または黒く染めた苧(お)を束ねて垂らしたもの。即位や御禊(ごけい)の儀式に用いる。大頭...
せち‐ぶるまい【節振る舞ひ】
節日(せちにち)に人に振る舞うごちそう。特に、正月に催す饗応。せち。《季 新年》「盆、正月の—」〈浄・鑓の権三〉
せち‐ぶん【節分】
⇒せつぶん(節分)
せちぶん‐たがえ【節分違へ】
平安時代の風習で、節分の日に行う方違(かたたが)え。「—などして夜ふかく帰る」〈枕・二九八〉
せち‐べん【世知弁】
[名・形動ナリ] 1 《八難の一である「世智弁聡」の略》世渡りの知恵にたけていること。また、そのさま。「内々は—に...
せちべん‐たび【世知弁足袋】
足袋をよごさないために、さらにその上にはくもの。
せちべん‐ぼう【世知弁坊】
けちな人を卑しめていう語。けちんぼう。「般若寺(はんにゃじ)坂の大乞食ども、心みな—や文珠院」〈宗長手記〉
せち‐ほだ【節榾】
正月にいろりで燃やす、丸太ほどの太さの薪。
せちみ【節忌】
《「せちいみ」の音変化》斎日(さいにち)に肉食をせず精進すること。また、精進すべききまった日。「船君(ふなぎみ)、...
せ‐ちょう【背丁】
製本で、丁合いをまちがえないように、各折丁(おりちょう)の背(折り目の部分)につけた書名と折丁の順序を示す数字。
せち‐よび【節呼び】
正月や盆などの節日(せちにち)に、本家が親類の者を、または、親方が子方を呼んでご馳走をすること。
せち‐りょう【節料】
節の行事に用いる飲食物。また、そのための費用。「晦日(つごもり)にもなりぬれば、ここかしこに—いと多く奉る」〈宇津...
セチル‐アルコール
高級アルコールの一種。化粧クリームや洗剤などに用いられる。セタノール。
セチル‐さん【セチル酸】
⇒パルミチン酸