うち‐い・う【打ち言ふ】
[動ハ四]なにげなく言う。ふと口にする。「めでたのことや、とぞ心にもあらで—・はれける」〈かげろふ・下〉
うち‐い・ず【打ち出づ】
[動ダ下二] 1 広々とした所に出る。「田子(たご)の浦ゆ—・でて見ればま白にそ富士の高嶺に雪は降りける」〈万・三...
うち‐いた【打(ち)板】
1 廊下と廊下の間に橋のように渡す歩み板。 2 牛車(ぎっしゃ)に乗り降りするときに、簀(す)の子の板敷きから車に...
うち‐いだ・す【打ち出だす】
[動サ四] 1 出す。特に、出衣(いだしぎぬ)をする。「衣の褄(つま)重なりて—・したるは」〈栄花・わかばえ〉 2...
うち‐いで【打ち出で】
1 金属を打ち延ばし物を作り出すこと。また、作り出した物。「薄(はく)打ち。南鐐(なんれう)にて—悪き」〈七十一番...
うちいで‐の‐きぬ【打ち出での衣】
「出衣(いだしぎぬ)2」に同じ。
うちいで‐の‐たち【打ち出での太刀】
金銀を打ち延ばして柄(つか)や鞘(さや)などを飾った太刀。一説に、新しく鍛え作った太刀とも。うちでのたち。「枕上に...
うち‐いと【打(ち)糸】
篦(へら)でたたいて固く組んである組紐(くみひも)。
うち‐いり【内入り】
1 外出から帰って家に入ること。また、その際の機嫌。「女房供今戻った…と—よきに」〈浄・浪花鑑〉 2 収入。もうけ...
うち‐いり【討(ち)入り】
[名](スル)城内や敵方に攻め入ること。「赤穂義士の—」
うち‐い・る【討(ち)入る】
[動ラ五(四)]《「打ち入る」と同語源》敵方や城内に攻め込む。「吉良の屋敷に—・る」
うち‐い・る【打ち入る】
[動ラ四] 1 勢いよく中に入る。「庭に—・り縁の際(きは)に寄り給ひて」〈義経記・二〉 2 物事に熱中する。心を...
うち‐いわい【内祝(い)】
1 近親者だけでする祝い。 2 自分の家の祝い事の記念に、親しい人に贈り物をすること。また、その品。 [補説]祝い...