うわ‐び【上火】
料理のとき、天火などにより材料の上方から当てる火。⇔下火。
うわ‐びょうし【上表紙】
書籍類の上になる側の表紙。表(おもて)表紙。
うわ‐ぶみ【上文】
手紙の上書き。「—に、西山よりと書いたるを」〈かげろふ・中〉
うわ‐ぶれ【上振れ】
[名](スル)数値・指標などが想定したものよりも上がること。「国内景気が—する可能性は低い」「—リスク」⇔下振れ。
うわ‐ぶ・れる【上振れる】
[動ラ下一]上振れすること。「業績が—・れる」→上振れ
うわ‐べ【上辺】
1 物の表面。おもて。外面。 2 内実とは違った見せかけのようすや事情。見かけ。外観。「—をつくろう」
うわ‐まい【上米】
1 寺社へ寄進した年貢米の一部。 2 江戸時代、米穀などの輸送物資に課した通過税。 3 仕事や売買の仲介をする者が...
うわ‐まえ【上前】
1 衣服の前身頃(まえみごろ)を合わせたとき、上側になる身頃。うわがえ。⇔下前。 2 《「うわまい(上米)」の音変...
上前(うわまえ)を撥(は)・ねる
他人に取り次ぐ賃金や代金の一部を自分のものとする。かすめとる。上前を取る。ピンはねをする。
うわ‐まぶた【上瞼/上目蓋】
眼球の前面を上から覆うまぶた。上眼瞼(じょうがんけん)。
うわ‐まわ・る【上回る】
[動ラ五(四)]ある基準数量を超える。予定量以上になる。「昨年を—・る人出」⇔下回る。
うわ‐み【上身】
魚をまな板にのせたときに、上になったほうの肉。⇔下身(したみ)。
うわ‐みず【上水】
1 水の上のほうの部分。上澄みの水。 2 江戸時代、米相場の立ち会いに、仲買人を集める合図の柝(き)を打ち、終了の...
うわみず‐ざくら【上溝桜/上不見桜】
バラ科サクラ属の落葉高木。山野に自生。樹皮は紫褐色で、小枝は秋に脱落。葉は楕円形で先がとがり、縁に鋭いぎざぎざがあ...
うわ‐むき【上向き】
1 上を向いていること。あおむき。「—に横たわる」⇔下向き。 2 物事の状態などがよいほうに向かうこと。特に、相場...
うわ‐む・く【上向く】
[動カ五(四)] 1 上のほうを向く。あおむく。⇔下向く。「こころもち—・いて首を伸ばし」〈康成・禽獣〉 2 物事...
うわ‐むしろ【表筵/上蓆】
帳台の内の畳の上に敷く敷物。唐綾(からあや)の表に錦のへりをつけ、裏をつけて中に綿を入れる。
うわ‐め【上目】
1 顔を上げないで、目だけで上のほうを見ること。また、その目つき。「—をつかう」⇔下目。 2 秤竿(はかりざお)の...
うわめ‐づかい【上目遣い】
上目で見ること。また、その目つき。「—に相手を見る」
うわ‐も【上裳/褶/表裳】
律令制の礼服(らいふく)で、下半身にまとう裳の一。男子は袴(はかま)の上に、女子は下裳に重ねてつけた。ひらみ。しび...
うわ‐もの【上物】
1 その土地の上に建っている建造物。不動産売買でいう語。 2 海の上層部にすんでいる魚。浮き魚。表層魚。
うわ‐もり【上盛り】
最高のもの。最上級のもの。「総じてかの鼠と申すは、外道(げだう)の—なるべし」〈伽・猫のさうし〉
うわ‐も・る【上盛る】
[動ラ四]上気する。のぼせる。また、声などが調子はずれにうわずる。「さぞ悲しかろと、あいさつも何するやら、声も—・...
うわ‐や【上矢】
上差(うわざし)に使う、鏑矢(かぶらや)。「—を抜き、願書にとり具して、大菩薩の御宝殿にこそ納めけれ」〈平家・七〉
うわ‐や【上屋/上家】
1 建築現場などに設けた仮屋根。素屋根(すやね)。 2 駅や埠頭(ふとう)などで、旅客または貨物を雨露から防ぐため...
うわ‐やく【上役】
自分より上位の役目・職務についている人。上司。
うわ‐より【上縒り/上撚り】
諸縒(もろよ)り糸を作るとき、下縒りをかけた糸を2本以上合わせて反対方向によりをかけること。
ウワラタ
モーリタニアの南東部にある町。12世紀から16世紀、サハラ交易の要衝として栄えた。モスクを中心に家屋を配した伝統的...
うわ・る【植わる】
[動ラ五(四)]植えてある。植えられる。「みごとな松の木が—・っている庭」 [補説]「植える」が行為を表すのに対し...
う‐わん【右腕】
1 右のうで。みぎうで。⇔左腕。 2 野球で、右投げの投手。右腕投手。
うん【温】
⇒おん
うん【云】
[人名用漢字] [音]ウン(呉)(漢) [訓]いう いう。いわく。「云為(うんい)・云云(うんぬん)」 [名のり]...
うん【】
[音]ウン(呉)(漢) 1 香草の名。ヘンルーダ。「香」 2 昔、1を本にはさんで防虫に用いたところから、書籍のこ...
うん【運】
[音]ウン(呉)(漢) [訓]はこぶ めぐる めぐらす [学習漢字]3年 1 定まったとおりにめぐり行く。「運行・...
うん【雲】
[音]ウン(呉)(漢) [訓]くも [学習漢字]2年 〈ウン〉 1 くも。「雲海・雲散・雲集/暗雲・暁雲・巻雲(け...
うん【暈】
[音]ウン(呉)(漢) [訓]かさ ぼかす 1 日や月の周りにできる薄い光の輪。かさ。「月暈・日暈」 2 めまい。...
うん【蘊】
[音]ウン(呉)(漢) 1 積みたくわえる。「蘊蓄/余蘊」 2 物事の奥底。「蘊奥(うんおう・うんのう)」 3 人...
うん
その数が不明であるか、またはわざと示さない場合に代わりに用いる語。「—万円」「二十—歳」
うん【吽】
梵語の最終の字音hūṃの音写。→阿吽(あうん)
うん【運】
1 人の身の上にめぐりくる幸・不幸を支配する、人間の意志を超越したはたらき。天命。運命。「—が悪い」 2 よいめぐ...
うん【暈】
太陽や月などの周囲に見える、輪状の光。かさ。
うん【運】
芥川竜之介の短編小説。大正6年(1917)1月、雑誌「文章世界」に発表。「今昔物語集」に取材した、王朝ものの作品の...
うん
[感] 1 相手の言ったことに同意するときなどに発する声。親しい人に対して用い、「はい」「ええ」よりも丁寧さが低い...
うん‐い【云為】
[名](スル) 1 言ったり、したりすること。言葉と行為。言行。「真似の巧みな事というのは、宛(あたか)も其人が其...
うん‐う【雲雨】
1 雲と雨。 2 《「呉志」周瑜伝による。竜は雲や雨に乗じて昇天するとされるところから》大事業を起こす機会。「—に...
うん‐うん
[感]相手の言うことに同意して、繰り返しうなずくときに発する声。「—とあいづちを打つ」 [副]苦しんだり力んだりし...
うん‐えい【運営】
[名](スル)団体などの機能を発揮させることができるように、組織をまとめて動かしていくこと。また、動かしている主体...
うん‐えい【雲影】
雲の姿。曇らせるもののたとえにもいう。「西の空に—を見る」「心を—が覆う」
うん‐えい【雲翳】
雲で空が曇ること。空のかげり。曇り。
うん‐えん【雲煙/雲烟】
1 雲と煙。または、煙のように薄くたなびく雲。転じて、雲と霞(かすみ)。 2 《杜甫「飲中八仙歌」から》書画の墨色...