牛(うし)にも馬(うま)にも踏(ふ)まれず
子供が無事に育つことのたとえ。牛馬にも踏まれず。
うし‐ぬすびと【牛盗人】
1 牛を盗む人。牛泥棒。うしぬすっと。 2 口が重く、動作の鈍い人をののしっていう語。「—と言はれうとも後世願ひと...
うしぬすびと【牛盗人】
狂言。和泉(いずみ)流。御所の牛を盗んだ者を訴えると褒美は望みしだいという高札を見て、盗人の子が父を訴人し、褒美に...
牛(うし)の歩(あゆ)み
進み方が遅いことのたとえ。牛歩(ぎゅうほ)。
牛(うし)の一散(いっさん)
歩みの遅い牛が何かのはずみで一散に走るように、平生ぐずぐずしている人が深い思慮もなくむやみにはやり進むことがあるこ...
うし‐の‐くるま【牛の車】
仏語。大乗の教えのたとえ。三車の一で、小乗の教えを羊や鹿(しか)の車というのに対する。
うしのけ‐ぐさ【牛の毛草】
イネ科の多年草。山地に生え、高さ30〜50センチ。葉は細く、淡緑色または白緑色で堅い。夏、白緑色または紫緑色の穂を出す。
うしのこく‐まいり【丑の刻参り】
⇒丑の時参り
うし‐の‐した【牛の舌】
カレイ目ウシノシタ亜目の海水魚の総称。水底の砂泥中にすみ、体は扁平で、口が鉤(かぎ)形に曲がっている。両眼はウシノ...
うし‐の‐しっぺい【牛の竹篦】
イネ科の多年草。湿地に生え、高さ50〜70センチ。葉は白緑色で細長く、夏から秋、紅紫色の細い円柱状の穂を出す。
うし‐の‐そうめん【牛の素麺】
ネナシカズラの別名。
うし‐の‐たま【牛の玉】
1 牛の額にできる毛の塊。直径3センチほどの丸さで、中に堅い芯(しん)がある。牛王(ごおう)とも称し社寺などの宝物...
うし‐の‐つのつきあい【牛の角突(き)合い】
1 「牛合わせ」に同じ。 2 仲が悪く、争い合うこと。角突き合い。「路用の金も、だらだらひっぱって、いまだに返さね...
うしのつの‐もじ【牛の角文字】
《形が牛の角に似ているところから》平仮名の「い」の字。一説に「ひ」の字とも。
うしのとき‐まいり【丑の時参り】
丑の時(今の午前2時ごろ)に、神社に参り、境内の樹木に憎い人物に擬したわら人形を釘で打ちつけ、相手の死を祈る呪(の...
牛(うし)の寝(ね)たほど
物がたくさんあるさま。山ほど。「内証には—金も捏(つく)ねてゐるげな」〈浄・嵯峨天皇〉
うし‐の‐はなぎ【牛の鼻木】
1 牛の鼻の両穴に突き通してはめる輪形の木。鼻木。 2 植物ウシコロシの別名。鼻木の材とした。
うし‐の‐ひ【丑の日】
十二支の丑にあたる日。特に夏の土用の丑の日と寒中の丑の日をいう。夏の土用の丑の日には、鰻(うなぎ)のかば焼きを食べ...
うしのひ‐まつり【丑の日祭(り)】
北九州で、陰暦11月の丑の日に田の神を迎えて行う収穫感謝の祭り。2月・10月の初丑の日に行う所もある。
うし‐の‐ほね【牛の骨】
素性のはっきりしない者をあざけっていう言葉。馬の骨。
牛(うし)の涎(よだれ)
だらだらと細く長く続くことのたとえ。
牛(うし)は嘶(いなな)き馬(うま)は哮(ほ)え
物事の逆さまなことのたとえ。石が流れて木の葉が沈む。
牛(うし)は牛連(うしづ)れ馬(うま)は馬連(うまづ)れ
同類は自然と集まりやすいことのたとえ。また、似た者どうしが集まると、調和がとれてうまくいくことのたとえ。
うし‐は・く【領く】
[動カ四]《「主(うし)」として領有する意から》領地として治める。支配する。「汝(いまし)が—・ける葦原の中つ国は...
うし‐はこべ【牛繁縷】
《「牛」は大きい意》ナデシコ科の越年草・多年草。田野や道端に生え、高さ約50センチ。茎は赤みを帯びる。葉は卵形で先...
牛(うし)は願(ねが)いから鼻(はな)を通(とお)す
自分から望んで苦しみや災いを受けることのたとえ。牛と芥子(からし)は願いから鼻を通す。
うし‐ばえ【牛蠅】
双翅(そうし)目ウシバエ科のハエ。体長約1.5センチ、黒色で胸部に4本の縦線がある。幼虫は牛の皮下に潜入して寄生す...
うし‐ばくろう【牛博労】
牛のよしあしを見分けたり、牛の売買を業としたりする人。「我ら親類あまた御ざあるが、何(いづれ)も色々の商売を仕るに...
うし‐ばり【牛梁】
日本民家で、桁行(けたゆき)方向に入れた太い梁。柱上に渡し、小屋梁を中間で支える。うし。牛曳(うしひき)。牛曳梁。
うしぶか【牛深】
熊本県、天草下島(あまくさしもじま)南端にあった市。平成18年(2006)3月、周辺9市町と合併して天草市となる。→天草
うしぶか‐し【牛深市】
⇒牛深
うし‐へん【牛偏】
漢字の偏の一。「牧」「物」などの「牜」の称。
うし‐べに【丑紅】
寒中の丑の日に買う紅。口中の荒れを防ぐといわれる。寒紅。《季 冬》「—を皆濃くつけて話しけり/虚子」
うし‐べや【牛部屋】
1 牛小屋。「—に蚊の声くらき残暑かな/芭蕉」〈三冊子・赤双紙〉 2 遊戯具の十六六指(じゅうろくむさし)の盤面で...
うし‐ぼとけ【牛仏】
衆生の利益のため、牛の姿になって現れた仏。
うし‐まつり【牛祭】
陰暦9月12日(現在は10月12日)の夜に京都市右京区太秦(うずまさ)の広隆寺で行われる祭り。摩多羅神(またらじん...
うしまど【牛窓】
岡山県南東部にあった町。瀬戸内海に面し、前島との間は牛窓瀬戸とよぶ。西国航路の港として栄えた。オリーブ・ミカンを栽...
うし‐みせ【牛店】
明治時代、牛肉を鍋などにして食べさせた店。うしや。ぎゅうや。「この—のなべさかもり」〈魯文・安愚楽鍋〉
うし‐みつ【丑三つ】
丑の刻を四つに分けた第3にあたる時。今の午前2時から2時半ごろ。一説に、午前3時から3時半ごろ。また転じて、真夜中...
うしみつ‐どき【丑三つ時】
「丑三つ」に同じ。「夜も更けわたる—」
うしゃあが・る
[動ラ四]《「うせあがる」の音変化。近世江戸語》「行く」「来る」「去る」「居る」などの意をののしっていう語。「何処...
ウシャカ‐マリンワールド
南アフリカ共和国東部の港湾都市ダーバンにあるテーマパーク。2004年開設。世界有数の規模をもつ水族館をはじめ、プー...
う‐じゃく【烏鵲】
《「うしゃく」とも》カササギの別名。
ウシャス
インド神話で、曙(あけぼの)の女神。太陽神スーリアに先立って現れ、暗黒を追い、生物の目を覚まし、祭祀(さいし)の開...
うし‐や【牛屋】
1 牛小屋。 2 牛の飼育を職業とする人。 3 牛の売買を職業とする人。牛博労(うしばくろう)。 4 牛店(うしみ...
うしやまホテル【牛山ホテル】
岸田国士の戯曲。昭和4年(1929)、「中央公論」誌に発表。昭和7年(1932)初演。仏領インドシナのホテルを舞台...
う‐しゅう【羽州】
出羽(でわ)国の異称。
う‐しゅう【烏集】
烏(からす)の群れのように規律も統制もなく騒がしく集まること。「—の交わり」
うしゅう‐かいどう【羽州街道】
江戸時代の街道の一。福島県伊達郡桑折(こおり)から小坂峠・新庄・大館(おおだて)を経て青森に至る、奥州街道の脇(わ...
うしゅう‐たんだい【羽州探題】
室町幕府の職名。出羽国の軍事・民政を総管。奥州探題斯波家兼(しばいえかね)の次男兼頼(かねより)が出羽を分掌したの...