軌(き)を一(いつ)に◦する
1 《韓愈「秋懐詩」其一から》車の通った跡を同じくするように、立場や方向を同じくする。「考え方が—◦する」→揆(き...
揆(き)を一(いつ)に◦する
《「孟子」離婁下から》同じやり方をする。→軌を一にする
気(き)を入(い)・れる
物事に一生懸命になる。「—・れて仕事をする」
気(き)を失(うしな)・う
1 意識を失う。気絶する。 2 意欲を失う。気落ちする。「此の城を夜討に落として、敵に—・はせ」〈太平記・二八〉
気(き)を移(うつ)・す
1 気持ちを変える。 2 心をかたむける。「大浦甚八といふ者は、小歌、小舞に—・し」〈浮・永代蔵・五〉
気(き)を落(お)と・す
物事がうまくいかず、元気をなくす。失望する。落胆する。
気(き)を兼(か)・ねる
遠慮する。気がねをする。「一家分散後は…よそ目にも気の毒なほど—・ねる」〈蘆花・思出の記〉
気(き)を利(き)か・せる
相手の立場やそのときの状況にふさわしいように心を働かせる。気を利かす。「—・せて席を外す」
気(き)を砕(くだ)・く
いろいろと心配する。気遣いをする。心気(しんき)を砕く。「人間関係に—・く」
気(き)を配(くば)・る
さまざまに注意を払う。配慮する。
機(き)を失(しっ)・する
よい機会を逃がす。
気(き)を遣(つか)・う
「気を配る」に同じ。
気(き)を尽(つ)く・す
1 精を出す。夢中になる。「そくばくの—・せる古賢の心ざし」〈戴恩記〉 2 気力をつかい尽くす。気疲れする。「兄弟...
き‐を‐つけ【気を付け】
[連語]直立不動の姿勢をとらせるための号令。また、その姿勢。「—、回れ右」「—の姿勢をとる」
気(き)を付(つ)・ける
1 注意を払う。「失礼のないように—・ける」 2 元気をつけさせる。「なまじひなる事し出して敵に—・けつることよ」...
奇(き)を衒(てら)・う
わざと普通と違っていることをして人の注意を引こうとする。「—・った表現」 [補説]「奇を狙(ねら)う」とするのは誤り。
気(き)を通(とお)・す
気を利かす。「こんな姿の女めが、—・しすぎて」〈浮・一代女・三〉
気(き)を取(と)ら◦れる
注意を奪われる。「話に—◦れてあやうく乗り越すところだった」
気(き)を取(と)り直(なお)・す
思い直して元気に振るまう。「—・して再び練習に励む」
気(き)を取(と)・る
機嫌をとる。「御隠居への心づかひ、奥様の—・る事」〈浮・五人女・二〉
気(き)を抜(ぬ)・く
1 緊張をゆるめる。「最後まで—・くな」 2 びっくりさせる。肝をぬく。「からくりの太鼓に—・かれて」〈洒・辰巳之園〉
気(き)を呑(の)ま◦れる
心理的に圧倒される。「相手の勢いに—◦れる」
気(き)を吐(は)・く
威勢のよい言葉を発する。また、意気盛んなところを示す。「一人—・く」
気(き)を張(は)・る
気持ちをひきしめる。また、心を奮い立たせる。気張る。「—・って悲しみに耐える」
気(き)を引(ひ)・く
相手の関心をこちらに向けさせる。また、それとなく相手の心を探る。「相手の—・く発言をする」
気(き)を回(まわ)・す
必要以上にあれこれ考える。よけいな憶測や邪推をする。「変に—・しすぎる」
木(き)を見(み)て森(もり)を見(み)ず
小さいことに心を奪われて、全体を見通さないことのたとえ。
機(き)を見(み)るに敏(びん)
好都合な状況や時期をすばやくつかんで的確に行動するさま。
気(き)を持(も)た・せる
意味ありげな言動をして、相手に期待などを抱かせる。
気(き)を揉(も)・む
心配してやきもきする。
気(き)を許(ゆる)・す
相手を信用して警戒心や緊張をゆるめる。「—・したのが間違いだった」
気(き)を良(よ)く◦する
思いどおりになって、いい気持ちになる。「評判がよいのに—◦する」
気(き)を悪(わる)く◦する
不愉快な気分になる。機嫌を悪くする。「心ない言葉に—◦する」