さし‐げた【差(し)下駄】
差し歯の下駄。
さし‐こ【刺(し)子】
綿布を重ね合わせて一針抜きに細かく刺し縫いにすること。また、そのように縫ったもの。丈夫なので柔道着・剣道着などに用いる。
さし‐こ【差袴/指袴/指子】
指貫(さしぬき)の裾を短くして足首までとし、くくりを入れない袴(はかま)。近世以降、公家が指貫の代わりに用いた。
さし‐こ・える【差(し)越える】
[動ア下一][文]さしこ・ゆ[ヤ下二]順序を飛ばして行う。特に、目上の人などをさしおいて物事を行う。「先輩を—・え...
さしこ‐おり【刺(し)子織(り)】
刺し子に似せて織った織物。ふつう、平織りの地に、同色または色の異なる縦糸・横糸を浮かせて模様を織り出したもの。
さしこし‐ねがい【差(し)越し願(い)】
一定の順序・手続きを踏まないで、直接上官や上司に願い出ること。
さし‐こ・す【差(し)越す】
[動サ五(四)] 1 一定の順序や手続きを踏まないで物事を行う。「所属長を—・して異動願いを出す」 2 送ってよこ...
さし‐こばた【指小旗】
戦国時代以降、武士が目印として指物(さしもの)にした小旗。
さしこ‐ばんてん【刺(し)子半纏】
刺し子で作った半纏。火消しの法被(はっぴ)などに用いた。
さし‐こみ【差(し)込み/指(し)込み】
1 差し込むこと。また、そのもの。 2 「差し込みプラグ」の略。また、コンセントをいうこともある。 3 胸や腹など...
さしこみ‐おび【差(し)込み帯】
巻きつけた帯の端を結ばずに挟み込んでとめておくこと。挟み帯。つき込み帯。
さしこみ‐プラグ【差(し)込みプラグ】
電気器具のコードをコンセントに差し込んで接続するための器具。
さし‐こ・む【差(し)込む】
[動マ五(四)] 1 物の中やすきまなどに、他の物をさしたりはさんだりするようにして入れる。差し入れる。「プラグを...
さし‐こ・む【鎖し籠む】
[動マ四]「鎖し籠もる」に同じ。「女房も—・みて臥したる」〈源・横笛〉 [動マ下二]「さしこめる」の文語形。
さし‐こ・める【鎖し籠める】
[動マ下一][文]さしこ・む[マ下二]中に入れて堅く閉じる。「未だ宵ながら松立てる門は一様に—・めて」〈紅葉・金色夜叉〉
さし‐こも・る【鎖し籠もる】
[動ラ四]門や戸を締めきってひきこもる。閉じこもる。「ことながき物忌みに—・りたるほどに」〈かげろふ・上〉
さし‐ころ・す【刺(し)殺す】
[動サ五(四)]刃物や鋭くとがったもので突き刺して殺す。「短刀で—・す」 [可能]さしころせる
さし‐ごえ【指(し)声/差(し)声】
1 声明(しょうみょう)・平曲(へいきょく)などで、単純な節を速いテンポで唱する部分。 2 謡曲のサシのこと。
さし‐さば【刺し鯖】
背開きの塩サバ2尾を重ね、頭のところで刺し連ねて一刺しにしたもの。江戸時代、盆の贈答などに用いた。
さし‐さわり【差(し)障り】
ある物事を行うのにぐあいの悪い事情。支障。差し支え。「—が生じて出席できない」「—のない話しかしない」
さし‐さわ・る【差(し)障る】
[動ラ五(四)]さしさわりができる。ぐあいの悪いことになる。差し支える。「勉強に—・る」「からだに—・る」
さし‐ざお【差し竿/刺し竿】
小鳥をとるために、先のほうに黐(もち)をつけた竿。鳥さし竿。
さし‐しお【差(し)潮】
「上げ潮」に同じ。
さし‐しめ・す【指(し)示す】
[動サ五(四)]指などを向けて示す。示す。また、指示する。「問題点を—・す」「進むべき方向を—・す」 [可能]さし...
さし‐じきい【指敷居/差敷居】
普通よりも丈が高く、両端を柱に枘差(ほぞさ)しにした敷居。
さし‐じち【差(し)質】
中世の不動産質入れの形式の一。質物は、証文には記載されるが債権者に渡さない。→入れ質
さし‐すぎ
[副]ひきつづき。それに次いで。「人々の家残りなく四五丁が程焼けぬれば、—法興院(ほこゐん)も焼けぬ」〈栄花・玉の村菊〉
さしすぎ‐びと【差し過ぎ人】
差し出がましい人。出しゃばり。「例の物めでの—」〈源・夢浮橋〉
さし‐す・ぐ【差し過ぐ】
[動ガ上二] 1 度を越す。出過ぎる。「いと恨み—・ぎたる口つきは」〈浜松・二〉 2 通り過ぎる。「佐野の松原—・...
さし‐すぐ・す【差し過ぐす】
[動サ四]「差し過ぐ1」に同じ。「御対面のほど、—・したる事どもあらむかし」〈源・常夏〉
さし‐すて【差(し)捨て】
《「さしずて」とも》酒席で、相手に杯をさしたまま返杯を受けないこと。
さし‐ず【指図】
[名](スル) 1 物事のやり方などを指示・命令して人を動かすこと。また、その指示や命令。「—を受ける」「あごで—...
さしず‐さいけん【指図債権】
証券に記載されている特定の者、またはその者によって指図(指定)された者に弁済すべき債権。
さしずしき‐こぎって【指図式小切手】
特定の受取人またはその指図人に小切手額面の金額が支払われるように記載された小切手。
さしず‐しょうけん【指図証券】
特定の者またはその指図人を権利者とする有価証券。裏書によって譲渡することができる。手形・小切手・船荷証券など。
さしず‐にん【指図人】
1 指図をする人。 2 指図証券上で、債権者が弁済受領者として指定した人。
さしずにん‐ばらい【指図人払い】
債務者が、債権者の指定した人に債務を弁済すること。
さし‐ずめ【差(し)詰め】
[名・形動] 1 直接かかわること。また、そのさま。「色界の法則には—な倫理的目的…なぞあるわけはなく」〈長与・竹...
さしず‐もんく【指図文句】
証券に記載された特定の者、またはその者が指定する者を権利者とする旨の文言。
さし‐せま・る【差(し)迫る】
[動ラ五(四)]事態や期日などが間近に迫る。切迫する。また、せっぱつまる。「試験日が—・る」「状況は—・っている」
さし‐そ・う【差(し)添う】
[動ワ五(ハ四)] 1 (「射し添う」とも書く)光がさして輝く。「夕日の薄赤く—・った小さな池」〈花袋・一兵卒の銃...
さし‐そ・える【差(し)添える】
[動ア下一][文]さしそ・ふ[ハ下二] 1 付け加える。添える。「激励の言葉を—・えて贈る」 2 付き従わせる。「...
さし‐ぞい【差(し)添い】
「差し添え2」に同じ。
さし‐ぞえ【差(し)添え】
1 刀に添えて腰に差す短刀。脇差。 2 付き添うこと。また、その人。付き添い。介添え。さしぞい。
さしぞえ‐にん【差(し)添え人】
付き添い人。さしぞいにん。
さし‐ぞめ【差(し)初め】
武家の男子が成人して、はじめて刀を帯びること。また、その儀式。
さし‐た
[連体]《「さしたる」の音変化。下に打消しの語を伴って用いる》取り立てていうほどの。これという。「—目的もなく参加...
さし‐たて【差(し)立て】
1 人を差し向けること。 2 郵便物などを発送すること。「—局」
さし‐た・てる【差(し)立てる】
[動タ下一][文]さした・つ[タ下二] 1 突きさして立てる。「旗を—・てる」 2 人を差し向ける。「使者を—・て...
さし‐たび【刺(し)足袋】
細かく刺し縫いにした足袋。また、その足袋を縫うこと。うね刺し足袋。