さな
稲や麦の穂を落とすための農具。割り竹を横に並べたもので、床几(しょうぎ)に似た形をしている。
サナア
⇒サヌア
さ‐ない【嗩吶】
清楽(しんがく)に用いる木管楽器。ダブルリードの縦笛で、指孔は表7孔、裏1孔。唐人笛。
さない‐ぶし【左内節】
古浄瑠璃の一。薩摩浄雲の門人、左内若狭掾(さないわかさのじょう)が、寛永・正保年間(1624〜1648)に京都で語...
さ‐なえ【早苗/秧】
苗代から田へ移し植えるころの稲の苗。玉苗。《季 夏》「—とる手もとや昔しのぶ摺(ずり)/芭蕉」
さなえ‐うた【早苗歌】
「田植え歌」に同じ。
さなえ‐たで【早苗蓼】
タデ科の一年草。田のあぜなどに生え、高さ30〜50センチ。茎の節は太く、赤みがかる。5月過ぎ、田植えのころに赤みを...
さなえ‐づき【早苗月】
陰暦5月の異称。さつき。《季 夏》
さなえ‐とんぼ【早苗蜻蛉】
1 トンボ目サナエトンボ科の昆虫。体は小形で、田植えのころに出現する。《季 夏》 2 サナエトンボ科の昆虫の総称。...
さなえ‐どり【早苗鳥】
ホトトギスの別名。
さ‐なか【最中】
たけなわであるとき。さいちゅう。「夏の—」「忙しい—」
さな‐かずら【真葛/実葛】
[名]サネカズラのこと。「—の根を舂(つ)き、其の汁の滑(なめ)を取りて」〈記・中〉 [枕]葛はつるが分かれたのち...
さ‐ながら【宛ら】
《副詞「さ」+接続助詞「ながら」から》 [副] 1 非常によく似ているさま。まるで。そっくり。「—滝のような雨」「...
さなき【鐸】
鉄製の大きな鈴。上代、祭式に用いられた。ぬりて。ぬて。
さ‐なき‐だに【然なきだに】
[連語]そうでなくてさえ。ただでさえ。「—静かな庭が、一増(ひとしお)蕭然(ひっそり)して」〈独歩・運命論者〉
さなぎ【蛹】
完全変態を行う昆虫類で、幼虫から成虫に移る直前に形態を変え、食物をとらずに静止状態となったもの。ガ・ハチのように繭...
さなぎ【蛹】
田中慎弥の短編小説。平成19年(2007)「新潮」誌に発表。平成20年(2008)第34回川端康成文学賞受賞。また...
さなぎ‐はだ【蛹肌/蛹襯】
繭の最内層。蚕では繊維が細くなり、繰り糸に適さない。
さなぎ‐ゆ【蛹油】
蚕の蛹から採取される脂肪油。さなぎあぶら。
さ‐なく‐とも【然なくとも】
[連語]そうでなくても。さなくても。「—すぐれた人なので」
さ‐なく‐ば【然なくば】
[連語]《古くは「さなくは」とも》そうでなければ。さもなければ。さもなくば。「—恋のまことを此様(こん)なものに代...
さな‐ご【核子】
1 瓜の種子。 2 米の粉をふるうときに残る米かす。
さ‐な・す【さ寝す】
[動サ四]《「なす」は「寝る」の尊敬語》おやすみになる。「娘子(をとめ)らが—・す板戸(いたと)を押し開き」〈万・...
さなだ【真田】
1 「真田紐(さなだひも)」の略。 2 「真田織り」の略。
さなだ【真田】
姓氏の一。 [補説]「真田」姓の人物真田重蔵(さなだじゅうぞう)真田昌幸(さなだまさゆき)真田幸村(さなだゆきむら)
さなだ‐うち【真田打ち】
「真田紐(さなだひも)」に同じ。
さなだ‐おり【真田織(り)】
絹糸または綿糸で真田紐のように織ったもの。帯・紐などに用いる。
さなだ‐じゅうぞう【真田重蔵】
[1923〜1994]プロ野球選手。和歌山の生まれ。昭和18年(1943)朝日に入団。戦後、持ち球のドロップを生か...
さなだ‐じゅうゆうし【真田十勇士】
真田幸村に仕え、武勇で活躍したと伝えられる10人の勇士。猿飛佐助・霧隠才蔵・三好清海入道・三好伊三入道・由利鎌之助...
さなだたいへいき【真田太平記】
池波正太郎の歴史小説。戦国時代に活躍した真田昌幸ら、真田家一族を描いた作品。昭和49年(1974)から昭和57年(...
さなだ‐ひも【真田紐】
太い木綿糸で平たく厚く織る紐。天正(1573〜1592)のころ、真田昌幸(さなだまさゆき)が刀の柄(つか)を巻くの...
さなだ‐まさゆき【真田昌幸】
[1547〜1611]安土桃山時代の武将。信濃の人。通称、喜兵衛。上田城主。武田信玄・豊臣秀吉・徳川家康に仕えた。...
さなだ‐むし【真田虫/条虫】
条虫(じょうちゅう)の俗称。平たい体節部が真田紐に似る。
さなだ‐やま【真田山】
大阪市天王寺区の地名。大阪城の南にあり、大坂冬の陣に真田幸村が陣を築いた地。宰相山(さいしようやま)。
さなだ‐ゆきむら【真田幸村】
[1567〜1615]安土桃山時代の武将。信濃の人。昌幸の次男。本名は信繁。関ヶ原の戦いで西軍に属し、父とともに徳...
サナトリウム
療養所。特に、空気の澄む郊外や高原・海浜などに設けられる結核療養所をさすことが多い。
サナトロジー
《死という意のギリシャ語thanatosから》死に関する科学。死のあり方や、死にゆく人、またはその近親者の援助の方...
さ‐な◦なり【然ななり】
[連語]《副詞「さ」+連語「ななり」》そのようだ。そうらしい。「うち叩(たた)き給ふさま、—◦なり、と聞き給ひて」...
サナヒン‐しゅうどういん【サナヒン修道院】
《Sanahin》アルメニア北部にある修道院。10〜13世紀に創建、改修されたもので、聖堂・食堂・図書室を備えた複...
さ‐なぶり【早苗饗】
「早上(さのぼ)り」に同じ。
然(さ)なら◦ず
1 そのようでない。そうではない。「—◦ぬ事だに、人の御ためには、よさまの事をしも言ひ出でぬ世なれば」〈源・葵〉 ...
然(さ)◦なり
そうである。そのとおりだ。「—◦なりとて過ぐしつ」〈今昔・二三・一六〉
さ‐なり【細鳴り】
小さな音。「歩(あり)くと言へども、—もなく、忍び歩きのていなり」〈伽・猫のさうし〉
サナリー‐シュルメール
フランス南東部、プロバンス地方、バール県の港湾都市ツーロン近郊の港町。地中海に面する海岸保養地。ツーロン湾周辺への...
サナンダジ
イラン北西部、クルディスタン州の都市。同州の州都。イスラム教スンニー派のクルド人が多く居住する。豊かな穀倉地帯に位...
サナームチャン‐きゅうでん【サナームチャン宮殿】
《Sanam Chandra Palace》タイ中西部の都市ナコンパトムにある宮殿群。20世紀初頭、ラーマ6世が王...
サナーム‐ルアン
タイの首都バンコクの中心部にある広場。「王室前広場」を意味し、かつて王族の火葬が行われた。国王の誕生日の祝賀行事や...