しら‐たえ【白妙/白栲】
「しろたえ」に同じ。「仏すらみかどかしこみ—の波かきわけて来ませるものを」〈日本紀竟宴和歌〉
しら‐たか【白鷹】
白色のタカ。特に、羽毛の白いオオタカ。
しら‐たき【白滝】
1 白布を垂らしたように流水の落ちる滝。 2 白いこんにゃく粉をこねて湯の中に細く突き出して固めた食品。
しらたき【白滝】
北海道紋別郡遠軽(えんがる)町の地名。日本最大級の黒曜石の産地として古くから知られる。湧別川の両岸に旧石器時代の遺...
しら‐たず【白田鶴】
「白鶴(しらつる)」に同じ。
しらたにうんすい‐きょう【白谷雲水峡】
鹿児島県、屋久(やく)島北東部にある渓谷。宮之浦川の支流、白谷川上流の標高600〜700メートル付近に位置する。推...
しら‐たま【白玉】
1 白色の玉。特に真珠をいう。 2 白玉粉を水でこね、小さく丸めてゆでた白い団子。冷やして砂糖をかけたり、冷たい砂...
しらたま‐こ【白玉粉】
精白したもち米の粉。寒中の水でさらして作ったものは寒ざらし粉ともいう。
しらたま‐つばき【白玉椿】
白い花が咲く椿。たまつばき。
しらたま‐の【白玉の】
[枕]白玉を貫く緒(を)の意から、「を」を含む地名「緒絶えの橋」「姨捨山(をばすてやま)」などにかかる。「—緒絶え...
しらたま‐の‐き【白玉の木】
ツツジ科の常緑小低木。高山に生え、高さ10〜30センチ。葉は長楕円形で小さく、つやがある。7月ごろ、数個のつり鐘状...
しらたま‐ひめ【白玉姫】
霞(かすみ)の異称。
しらたま‐ゆり【白玉百合】
カノコユリの変種で、花が純白色のもの。おきなゆり。
しら‐だいしゅ【白大衆】
官位のない下級の僧。しらだいす。「—・神人(じんにん)・宮仕(みやじ)・専当(せんだう)みちみちて、いくらといふ数...
し‐らち【仕埒/為埒】
《為(し)て埒を明ける意》処置して決着をつけること。しまつ。「その—は、どうつけてくれる」〈万太郎・春泥〉
しら‐ち【白血】
帯下(たいげ)のこと。
しら‐ちゃ【白茶】
1 白みがかった茶色。ごく薄い茶色。 2 「しろちゃ」に同じ。
しらちゃ・ける【白茶ける】
[動カ下一]色があせて白っぽくなる。しらっちゃける。「—・けた服」
しらっ‐と
[副]しらけたさま。「—した表情」
しらっ‐ぱく・れる
[動ラ下一]「しらばくれる」のくだけた言い方。「—・れてもいずれはばれる」
シラップ
「シロップ」に同じ。
しら‐つか【白柄】
白糸または白い鮫皮(さめがわ)を巻いた刀の柄。また、その刀。しろつか。
しらつか‐ぐみ【白柄組】
江戸前期、用いる刀を白柄にするなど、好んで変わった姿をした旗本奴(はたもとやっこ)の集団の俗称。水野十郎左衛門を盟...
しら‐つきげ【白月毛】
馬の毛色の名。白みがかった月毛。しろつきげ。
しら‐つち【白土】
1 色の白い土。 2 陶土。 3 白色のしっくい。
しら‐つゆ【白露】
草木に置いて、白く光って見える露。《季 秋》
しらつゆ‐の【白露の】
[枕]露が置く意から、また、露が玉をなす意から、「おく」「たま」にかかる。「—起くとは嘆き寝(ぬ)とはしのばむ」〈...
しら‐つる【白鶴】
羽が白いツル。特に、ソデグロヅルのこと。しらたず。
しら‐つるばみ【白橡】
白っぽい、つるばみ色。鈍色(にびいろ)の薄いもの。青白橡と赤白橡の2種がある。しろつるばみ。
しら‐と【白砥】
白色の砥石(といし)。粗砥(あらと)と合わせ砥の間に用いる。愛媛県宇和島の特産。伊予砥。
しらと‐さんぺい【白土三平】
[1932〜2021]漫画家。東京の生まれ。本名、岡本登。忍者ものを中心とする歴史漫画が絶大な人気を集めた。代表作...
しらとほふ
[枕]地名「小新田山(をにひたやま)」「新治(にひばり)」にかかる。かかり方未詳。「—小新田山の守(も)る山の」〈...
しら‐とり【白鳥】
カモメやハクチョウなど羽毛が白い鳥。しろとり。「—はかなしからずや空の青海のあをにも染まずただよふ」〈牧水・海の声〉
しらとり‐くらきち【白鳥庫吉】
[1865〜1942]東洋史学者。千葉の生まれ。東大教授。近代的東洋史学を確立。北アジア・中央アジア諸民族の歴史を...
しらとり‐けってい【白鳥決定】
白鳥事件の再審請求に関する特別抗告を棄却した際に最高裁が示した判断の通称。「疑わしきは被告人の利益に」という刑事裁...
しらとり‐じけん【白鳥事件】
昭和27年(1952)1月に札幌市警本部の白鳥一雄警部が射殺された事件。首謀者とされた村上国治は、最高裁で懲役20...
しらとり‐の【白鳥の】
[枕]白い鳥である鷺(さぎ)の意から、また、白い鳥が飛ぶ意から、「鷺(さぎ)」「飛ぶ」にかかる。「—鷺坂山の松かげ...
しらとり‐の‐みささぎ【白鳥陵】
日本武尊(やまとたけるのみこと)の墓。死んで白鳥になったという伝説から名づけられた。伊勢国能褒野(のぼの)(三重県...
しら‐なみ【白波/白浪】
1 泡立って白く見える波。 2 《「後漢書」霊帝紀から。黄巾の乱の残党で、略奪をはたらいた白波賊(はくはぞく)を訓...
しらなみごにんおとこ【白浪五人男】
歌舞伎狂言「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」の通称。
しらなみごにんおんな【白浪五人女】
歌舞伎狂言「処女評判善悪鏡(むすめひょうばんぜんあくかがみ)」の通称。
しらなみ‐の【白波の】
[枕]「白波」との関連から、「いちしろし」「よる」「かへる」などにかかる。「—いちしろく出でぬ人の知るべく」〈万・...
しらなみ‐もの【白浪物】
盗賊を主人公とした歌舞伎・講談などの総称。「白浪五人男」など。幕末期に流行し、河竹黙阿弥はその代表的作者。白浪狂言。
しら‐に【白煮】
醤油を使わず、材料を白く煮上げること。また、その煮上げたもの。「蓮根(れんこん)の—」
しら‐に【知らに】
[連語]《動詞「し(知)る」の未然形に打消しの助動詞「ず」の古い連用形「に」の付いたもの》知らないで。知らないので...
しら‐にぎて【白和幣】
《古くは「しらにきて」「しらにきで」とも》カジノキの皮の繊維で織った白布のにぎて。「榊の枝に—、青和幣(あをにぎて...
しらぬ‐い【不知火】
九州の有明海や八代海(やつしろかい)で、夜間無数の光が明滅する現象。漁船の漁火(いさりび)が異常屈折によって光像を...
しらぬい【白縫】
[枕]地名「筑紫(つくし)」にかかる。「—筑紫の国に泣く子なす」〈万・七九四〉 [補説]上代特殊仮名遣いが異なるの...
しらぬい‐かい【不知火海】
八代(やつしろ)海の別称。 土本典昭監督による長編ドキュメンタリー映画の題名。昭和50年(1975)公開。水銀に汚...
しらぬい‐がた【不知火型】
横綱の土俵入りの型の一。第8代横綱の不知火諾右衛門と、その弟子である第11代横綱の不知火光右衛門とが考案したもので...