しお‐かど【塩角】
舌を直接に刺激する塩味。精製塩の味。 [補説]精製塩は塩化ナトリウムの含有量99.5パーセント以上、自然塩は80パ...
しお‐から【塩辛】
魚介類の肉・内臓・卵などを塩漬けにして発酵させた食品。 [補説]スルメイカでつくるものが一般的。その他に、うるか、...
しお‐から・い【塩辛い】
[形][文]しほから・し[ク] 1 塩味が強い。しょっぱい。「—・い汁」 2 声がしわがれている。「—・い声を張り...
しおから‐ごえ【塩辛声】
かすれた声。しわがれ声。「老船頭の幅の広い—」〈有島・生れ出づる悩み〉
しおから‐とんぼ【塩辛蜻蛉】
トンボ科の昆虫。中形で最も普通のトンボ。4〜9月に現れ、成熟した雄は腹に青白粉を装う。雌は淡黄褐色でムギワラトンボ...
しおかりとうげ【塩狩峠】
三浦綾子の小説。昭和43年(1968)刊行。北海道の塩狩峠で明治42年(1909)に起きた列車事故を題材とする。昭...
しお‐がい【潮貝】
海にすむ貝類。「伊勢の海の浦の—拾ひあつめ」〈古今・雑体〉
しお‐がい【潮間】
《「潮が間(あい)」の音変化か》潮が引いてから満ちてくるまでの間。しおま。「伊勢の海の清き渚に—になのりそや摘まむ...
しお‐がかり【潮懸(か)り】
船を停泊させて潮時を待つこと。天候による停船にもいう。
塩(しお)が浸(し)・む
世間の苦労が身にしみる。世渡りの苦労を経験する。「今では—・みたか、それはそれはおとなしくなって」〈滑・浮世風呂・二〉
しお‐がしら【潮頭】
沖から満ちてくる潮の波がしら。潮先。
潮(しお)が引(ひ)・く
1 引き潮になる。干潮になる。 2 それまで盛んだった勢いが衰える。「ブームが去り、観光客も—・くようにいなくなった」
しお‐がま【塩竈/塩釜】
1 海水を煮て塩を作るかまど。また、その釜。 2 みじん粉に砂糖・塩などを加え、塩漬けにしたシソの葉の粉末を散らし...
しおがま【塩竈】
宮城県中央部、松島湾に面する市。漁業・水産加工業が盛ん。俗に「塩釜」とも書く。人口5.6万(2010)。
しおがま‐ぎく【塩竈菊】
ハマウツボ科の多年草。山地や高山の草原に生え、高さ30〜60センチ。夏から秋に、紅紫色の唇形の花を総状につける。《...
しおがま‐ざくら【塩竈桜】
サトザクラの園芸品種。花は八重咲きで淡紅色。
しおがま‐し【塩竈市】
⇒塩竈
しおがま‐じんく【塩竈甚句】
宮城県の民謡で、塩竈市付近の座敷歌。はっとせ節。
しおがま‐じんじゃ【塩竈神社】
塩竈市にある神社。祭神は塩土老翁神(しおつちのおじのかみ)・経津主神(ふつぬしのかみ)・武甕槌神(たけみかづちのか...
しおがま‐わん【塩釜湾】
宮城県中部、松島湾の南西にある支湾。湾内は養殖業が盛ん。湾奥に塩竃市があり、塩釜港は日本有数の漁港。
しお‐がれ【潮涸れ】
潮の引くこと。潮干(しおひ)。「波越さぬ浦の干潟の—に心とたちて鳴く千鳥かな」〈新千載・冬〉
し‐おき【仕置き】
[名](スル) 1 (多く「おしおき」の形で用いる)こらしめのために罰すること。特に、子供などに体罰を加えてしかる...
しお‐ぎ【塩木】
《「しおき」とも》塩竃で海水を煮つめる燃料にする薪。「焼かぬ間は—を運び」〈謡・須磨源氏〉
しおき‐しゃ【仕置き者】
取り締まりをする者。「蔵人是を腹立(ふくりふ)して—にさし向かひ」〈浮・伝来記・五〉
しおき‐ば【仕置き場】
処刑を行う場所。刑場。
しおき‐ばなし【仕置き話】
為政者の取り締まり方などに関する話。「酒も大方に過ぎて所の—」〈浮・一代男・二〉
しおき‐もの【仕置き者】
刑罰を受ける者。罪人。「悪事かさなりこのたび—なれども」〈浮・桜陰比事・一〉
しお‐きり【潮切り】
1 江戸後期の荷船の、舷外に突出した船梁の前面につけた三角形のあて木。水切り。 2 和船の水押(みよし)の水中部分...
しお‐ぎく【潮菊】
キク科の多年草。四国南部の海岸のがけに生え、高さ30〜50センチ。葉はへら形で浅い切れ込みがある。秋、枝の先に多数...
し‐お・く【為置く/仕置く】
[動カ四] 1 処置する。しておく。「あるべき事どもなど—・かせ給ひけり」〈栄花・布引の滝〉 2 処罰する。こらし...
しお‐くぐ
カヤツリグサ科の多年草。海辺の湿地に生え、地下茎から長さ約20センチの細い葉を出す。夏、茎を伸ばし、先に穂状の雄花...
しお‐くび【塩首/潮頸/入首】
槍の穂先の柄に接した部分。けらくび。
しお‐くみ【潮汲み/汐汲み】
塩を作るために海水をくむこと。また、その人。 [補説]曲名別項。→汐汲
しおくみ【汐汲】
歌舞伎舞踊。長唄。2世桜田治助作詞、2世杵屋正次郎作曲。謡曲の「松風」に取材したもの。七変化「七枚続花の姿絵」の一...
しおくみ‐ぐるま【潮汲み車】
海水をくみ入れた桶を運ぶ車。「—わづかなる、憂き世にめぐるはかなさよ」〈謡・松風〉
し‐おくり【仕送り】
[名](スル)生活・勉学を援助するため金品を送ること。また、その金品。「母へ—する」
し‐おく・る【仕送る】
[動ラ五(四)]生活・勉学を援助するため金品を送る。仕送りをする。「先生のお宅にいることになれば、着物や何かも—・...
しお‐ぐもり【潮曇(り)】
潮が満ちてくるときの水蒸気で、空が曇ること。また、潮けのため海上が曇って見えること。
しお‐け【塩気】
食物などの中に含まれている塩の分量。塩分。また、塩味(しおあじ)。「—をきかせる」
しお‐け【潮気】
海上の、塩分を含んだ湿り気。
しお‐けぶり【塩煙】
「しおけむり(塩煙)」に同じ。「浦風に焼く—吹きまどひたなびく山の冬ぞさびしき」〈拾遺愚草・上〉
しお‐けぶり【潮煙】
「しおけむり(潮煙)」に同じ。「蹄(ひづめ)に蹴立つる—」〈浄・百人上﨟〉
しお‐けむり【塩煙】
塩を作るとき、塩竈から立ち上る煙。塩を焼く煙。しおけぶり。
しお‐けむり【潮煙】
波が砕けて飛び散るしぶき。しおけぶり。「岩礁に—が上がる」
しお‐こうじ【塩麹】
麹に塩と水を加えて発酵させた調味料。料理の味付けに使うほか、漬け物の床などにする。
しおこうじ‐どおり【塩小路通り】
京都市街地を東西に走る道路の呼び名。東の東大路通りから京都駅北正面を抜けて、西の大宮通りに至る。全長約2.2キロ。
しお‐ごし【潮越し】
《「しおこし」とも》樋(とい)などをかけて海水を引くこと。また、くみ送ること。「—のかけひもうつす雪間よりいかでた...
しお‐こしょう【塩胡椒】
[名](スル)塩とコショウで味つけすること。「肉に—する」
しお‐こんぶ【塩昆布】
板こんぶを角切りまたは細切りにし、濃口醤油(こいくちしょうゆ)を主材料にした調味液を加えて、とろ火で煮つめた食品。...
しおごし‐の‐まつ【潮越しの松】
松尾芭蕉が「奥の細道」の紀行で立ち寄り、詠嘆した景勝地の松。現在の福井県あわら市にあった。枝が海面上にのびていて、...