たち‐うり【立(ち)売り】
[名](スル)一定の場所に店を構えず、駅の構内や路上などに立って物を売ること。また、その人。「駅弁の—」
たち‐うり【裁(ち)売り】
布などを必要な長さだけ切って売ること。切り売り。
たち‐え【立ち枝】
高く伸びた枝。そびえたった枝。「わが宿の梅の—や見えつらむ思ひのほかに君が来ませる」〈拾遺・春〉
たち‐えり【立(ち)襟】
折り曲げないで立てて仕立ててある襟。スタンドカラー。つめえり。
たち‐おうじょう【立(ち)往生】
[名](スル) 1 立ったままの姿勢で死ぬこと。立ち死に。「弁慶の—」 2 その場に止まったり途中で行き詰まったり...
たち‐おくれ【立(ち)後れ/立(ち)遅れ】
たちおくれること。着手する時機を失うこと。「受験勉強の—がもろに響く」
たち‐おく・れる【立(ち)後れる/立(ち)遅れる】
[動ラ下一][文]たちおく・る[ラ下二] 1 人より遅く立ち上がる。「相手力士に—・れる」 2 人よりおくれて物事...
たち‐おと【太刀音】
太刀で物を切ったり、太刀を打ち合ったりする音。
たち‐おとし【裁(ち)落(と)し】
余分なものとして切り取られた部分。特に製紙や製本の仕上げ裁ちで出る紙のくず。
たち‐おと・す【裁(ち)落(と)す】
[動サ五(四)]裁ち切って不必要な部分を取り除く。「布を—・す」
たち‐おどり【太刀踊(り)】
高知県を中心に分布する民俗芸能。普通は20人ほどの若者が二人一組になって、太刀または太刀花(両端に紙花をつけた棒)...
たち‐およぎ【立(ち)泳ぎ】
[名](スル)頭を水面上に出し、からだを立てたままで泳ぐこと。
たち‐おりがみ【太刀折(り)紙】
1 太刀に添える鑑定書。→折り紙 2 太刀や馬を贈るときの目録にした折り紙。
たち‐おろし【裁(ち)下ろし】
1 新調したばかりの着物。仕立ておろし。 2 衣服を仕立てる寸法。
たち‐か・う【裁ち替ふ/裁ち換ふ】
[動ハ下二]布などを裁ちなおして衣服を作りかえる。「蝉の羽も—・へてける夏衣」〈源・夕顔〉
たち‐かえり【立(ち)返り/立(ち)帰り】
[名]行ってすぐに帰ること。「—にもと思へども、おのづから日頃経ることも」〈浜松・二〉 [副] 1 折り返してすぐ...
たち‐かえ・る【立(ち)返る/立(ち)帰る】
[動ラ五(四)] 1 もとの位置や状態に戻る。「初心に—・って勉強する」 2 手紙の返事などを折り返し、すぐにする...
たち‐かか・る【立(ち)掛(か)る】
[動ラ五(四)] 1 立とうとする。立とうとして途中でやめる。立ちかける。「いすから—・る」 2 立ち向かう。かか...
たち‐かく・す【立ち隠す】
[動サ四]霞や霧などが立ちこめて、さえぎり隠す。「山桜わが見にくれば春霞峰にも尾にも—・しつつ」〈古今・春上〉
たち‐かく・る【立ち隠る】
[動ラ下二]何かの陰に身を隠す。「さるべき所に—・れ給ひて」〈源・賢木〉
たち‐かけ【太刀懸(け)】
1 太刀をかけること。また、その台。 2 「太刀懸の草摺(くさずり)」の略。
たちかけ‐の‐くさずり【太刀懸の草摺】
⇒射向(いむけ)の草摺
たち‐かげ【太刀影】
1 太刀のひらめく光。「夕日脚の事なれば、—の障子にすきて見えければ」〈曽我・六〉 2 太刀のおかげ。武功のおかげ...
たち‐かぜ【太刀風】
1 刀を振る勢いで起きる風。 2 激しく太刀を振るって戦うありさま。「筑前守の—に驚き、草木もなびき従ひ」〈武家名目抄〉
たち‐かた【立(ち)方】
1 能楽で、囃子方(はやしかた)に対して、シテ方・ワキ方・狂言方のこと。 2 歌舞伎・日本舞踊で、地方(じかた)に...
たち‐かた【裁(ち)方】
布地を裁断する方法。
たち‐かわ・る【立ち代はる/立ち替はる】
[動ラ四] 1 移りかわる。「—・り古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり」〈万・一〇四八〉 2 入れかわる。交...
た‐ちから【田力/租】
《「たぢから」とも》律令制で、田に課された租税。田租(でんそ)。→租(そ)
たちかわ【立川】
東京都中西部の市。旧陸軍の飛行場があったが、第二次大戦後、米軍が進駐し、昭和52年(1977)返還された。現在、自...
たちかわ‐こういきぼうさいきち【立川広域防災基地】
首都圏での大規模災害の発生に備えて、東京都立川市に設置された防災・災害応急対策活動の拠点。国営昭和記念公園に隣接。...
たちかわ‐し【立川市】
⇒立川
たちかわ‐ぶんこ【立川文庫】
明治末期から大正中期にかけて、大阪の立川文明堂から刊行された少年向けの小型の講談本。講談師玉田玉秀斎や山田阿鉄らが...
たち‐かわり【立(ち)代(わ)り】
[副]代わる代わる。たびたび。「入れ代わり—来客がある」
たちかわり‐いりかわり【立(ち)代(わ)り入(り)代(わ)り】
[副]「入れ代わり立ち代わり」に同じ。「全校の学生が—ぶつかる力競べ」〈蘆花・思出の記〉
たちかわ‐りゅう【立川流】
真言密教の一派と陰陽道(おんようどう)との混合により成立した流派。性的な結合を唱える邪教とされた。平安後期、武蔵国...
たち‐がく【立楽】
立ったままで雅楽を演奏すること。また、その雅楽。屋外での舞楽の伴奏などで行われる。りゅうがく。⇔居楽(いがく)。
たち‐がしら【立(ち)頭】
能・狂言で、立ち衆を統率する役。立ち衆頭。
たち‐がたり【立(ち)語り】
能の間狂言(あいきょうげん)の形式の一。シテの中入り後、狂言方が舞台常座(じょうざ)で立ったまま、独りで物語るもの。
たち‐がらみ【太刀絡み】
鎧(よろい)の上に、太刀をつけるための道具。皮やふじづるで輪を作り、太刀をくくりつける。
たち‐がれ【立(ち)枯れ】
[名](スル)草木が立ったまま枯れてしまうこと。
たちがれ‐びょう【立(ち)枯れ病】
農作物の根や地際の茎がおかされて、急に枯れてしまう病害。土壌中の細菌・かびの寄生による。
たち‐が・れる【立(ち)枯れる】
[動ラ下一][文]たちが・る[ラ下二]草や木が立ったままで枯れる。「街道沿いの松が—・れる」
たち‐き【立(ち)木】
地面に生えて立っている木。
たち‐き・く【立(ち)聞く】
[動カ五(四)]《「たちぎく」とも》 1 立ったままで聞く。「校庭で先生の話を—・く」 2 物陰に隠れるように立ち...
たちき‐ぶつ【立(ち)木仏】
立ち木のまま彫り出した仏像。また、そのように似せて彫成した仏像。仏教と霊木信仰とが結びついて8世紀ごろ発生したもの...
たち‐きり【断(ち)切り】
1 断ち切ること。断ち切ったままにすること。「—のロープ」 2 口絵・挿絵・表紙などの画面を仕上げ寸法よりやや大き...
たち‐き・る【断(ち)切る】
[動ラ五(四)] 1 (「裁ち切る」「截ち切る」とも書く)刃物などで切りはなす。「布を半分に—・る」 2 かかわり...
たち‐ぎえ【立(ち)消え】
1 火が燃え上がらずに中途で消えてしまうこと。 2 事件・計画などがいつの間にかなくなること。「旅行の話が—になる」
たち‐ぎき【立(ち)聞き】
[名](スル) 1 立ち止まって他人の会話をこっそり聞くこと。盗み聞き。「廊下で—する」 2 轡(くつわ)の頭の輪...
たち‐ぎみ【立ち君】
昔、夜、道端に立ち、客を引いた娼婦。古くは辻君(つじぎみ)と区別された。「とこも定めぬ—は、これも世渡るならひとて...