つな‐わたし【綱渡し】
瀬の速い川などで、両岸に太い綱を張り渡し、それをたぐって船を渡すこと。また、その渡し場。
つな‐わたり【綱渡り】
[名](スル) 1 空中に張った綱の上を芸をしながら渡ること。また、その曲芸。 2 危険をおかして物事を行うこと。...
綱(つな)を張(は)・る
力士が横綱になる。また、横綱の地位にいる。
つ‐ぬけ【つ抜け】
釣りで、10匹以上の魚を釣ること。一つ、二つという数え方で、十(とお)以上は「つ」が付かなくなることから。
つね【常/恒】
1 いつでも変わることなく同じであること。永久不変であること。「有為転変の、—のない世」 2 いつもそうであること...
つね‐あし【常足】
歌舞伎の大道具で、二重舞台の一。舞台面より1尺4寸(約42センチ)の高さに組む。高足(たかあし)・中足(ちゅうあし...
つね‐しょうぞく【常装束】
⇒襲装束(かさねしょうぞく)
つね‐づね【常常】
いつも。ふだん、平生。副詞的にも用いる。「—の心掛け」「—言い聞かせてある」
つね‐てい【常体】
普通のありさま。また、普通の程度。「人より遅く仕廻(しまひ)、早く出るその働き—の事にあらず」〈浮・新永代蔵〉
つねとう‐きょう【恒藤恭】
[1888〜1967]法哲学者。島根の生まれ。昭和8年(1933)滝川事件で京大教授を辞職。第二次大戦後、大阪市立...
つねなが‐しんのう【恒良親王】
[1324〜1338]後醍醐天皇の第6皇子。名は「つねよし」とも。建武元年(1334)皇太子となり、建武政府が崩壊...
つね‐な・し【常無し】
[形ク]変わりやすい。無常だ。はかない。「世の中を—・きものと今そ知る奈良の都のうつろふ見れば」〈万・一〇四五〉
つね‐なみ【常並(み)】
[名・形動]なみひととおりであること。また、そのさま。世間なみ。「—ならばお両親の見取り看護もすべき身が」〈一葉・...
つね‐なら◦ず【常ならず】
[連語] 1 一定しない。無常である。「飛鳥川の淵瀬—◦ぬ世にしあれば」〈徒然・二五〉 2 普通ではない。いつもと...
つね‐に【常に】
[副] 1 どんな時でも。いつも。絶えず。「—微笑を絶やさない」 2 変わることなく。そのままに。「世の中や—あり...
つね‐の‐ごしょ【常の御所】
1 内裏の中で、天皇の日常の居所。古くは仁寿殿(じじゅうでん)、後世には清涼殿を用いた。近世になり常御殿(つねのご...
つねのはな‐かんいち【常ノ花寛市】
[1896〜1960]力士。第31代横綱。岡山県出身。本名、山野辺寛一。引退後、年寄藤島を経て出羽海を襲名。日本相...
つねのぶきょうき【経信卿記】
⇒帥記(そちき)
つね‐ひごろ【常日頃】
ふだん。平素。日常。副詞的にも用いる。「—の心がまえが大切だ」「—から健康に気をつける」「—子供に言いふくめている」
つねまさ【経政/経正】
謡曲。二番目物。世阿弥作ともいわれる。仁和寺の行慶僧都が、一ノ谷で戦死した平経正の弔いの管弦講を営むと、経正の霊が...
つねよし‐しんのう【恒良親王】
⇒つねながしんのう(恒良親王)
つね・る【抓る】
[動ラ五(四)]つめや指先で皮膚を強くはさんでひねる。つめる。「手を—・る」 [可能]つねれる
つの【角】
1 動物の頭部に突き出た、堅い骨質や角質のもの。「牡鹿(おじか)の—」 2 物の表面などに突き出ているもの。とがっ...
つの‐かくし【角隠し】
1 婚礼の際、和装の花嫁が用いるかぶり物。文金高島田の上に留める細長い布で、表は白絹、裏は紅絹。揚げ帽子から変化し...
つの‐がい【角貝】
1 ゾウゲツノガイ科の貝。貝殻は約10センチの細長い弓形の円筒形で先が細まり、角状。房総半島以南に分布、海底の砂中...
つの‐がえる【角蛙】
無尾目レプトダクチルス科の両生類。体長10〜15センチ。頭と口が大きく、上まぶたが角状の突起となり、体は緑・黒・褐...
つの‐がき【角書(き)】
浄瑠璃の名題(なだい)、歌舞伎の外題(げだい)、書物の題名などの上に、その主題や内容を示す文字を2行または数行に割...
つの‐がに【角蟹】
クモガニ科のカニ。水深30〜100メートルの海底にすむ。甲は山高の三角形で前端から長いとげが伸び、体表に海藻や海綿...
つの‐がみ【角髪】
1 「揚巻(あげまき)」に同じ。 2 江戸時代、元服前の少年が結った角前髪(すみまえがみ)。
つの‐がら【角柄】
窓枠で、水平枠が垂直枠より突き出している部分。
つ‐の‐くに【津の国】
摂津(せっつ)国の古称。
つのくに‐の【津の国の】
[枕]摂津(せっつ)の国にある地名と同音の「なには」「泣かず」「来(こ)や」「長らへ」「見つ」などにかかる。「いに...
つのくにや‐とうべえ【津国屋藤兵衛】
細木藤兵衛(さいきとうべえ)の異称。
つの‐ぐ・む【角ぐむ】
[動マ四]草木の芽が角のように出はじめる。葦(あし)・荻(おぎ)・薄(すすき)・真菰(まこも)などに多くいう。「—...
つの‐ぐり【角繰り/角髻】
江戸時代、庶民の間で行われた女性の髪形の一。髪をぐるぐると巻き上げ、笄(こうがい)をさしてとめたもの。
つの‐こ【角粉】
鹿などの角を焼き、粉砕した磨き粉。塗り漆の面を磨いて光沢を出すのに用いる。
つの‐ごけ【角苔】
1 ツノゴケ科のコケ植物。道ばたなどの湿った所に群生。濃緑色の葉状体から、高さ3〜4センチの円柱状の胞子体が出て、...
つの‐ごま【角胡麻】
ツノゴマ科の一年草。高さ約90センチ。全体が柔らかい毛で覆われ、葉は円状心臓形。夏、白色か紫色で黄色い斑点のある花...
つの‐さわう
[枕]語頭に「石(いは)」をもつ語にかかる。「—石見(いはみ)の海の」〈万・一三五〉
つの‐ざいく【角細工】
1 動物の角に細工をほどこすこと。また、その細工物。 2 「張り形」の異名。
つの‐ざめ【角鮫】
ツノザメ目ツノザメ科の海水魚。全長約1メートル、灰褐色。2基ある背びれの前縁に鋭いとげがあり、しりびれはない。日本...
つのしま‐おおはし【角島大橋】
山口県西部、下関市豊北町神田と同町角島間に架かる橋。全長1780メートル。平成12年(2000)完成。沖縄県国頭(...
つの‐ずきん【角頭巾】
⇒すみずきん(角頭巾)
つの‐ぜみ【角蝉】
1 半翅(はんし)目ツノゼミ科の昆虫の総称。セミに似るが体長1センチほどで、胸には側方や背方に伸びる突起をもつ。植...
つのだ【角田】
姓氏の一。 [補説]「角田」姓の人物角田喜久雄(つのだきくお)つのだじろう
つの‐だいし【角大師】
1 元三(がんざん)大師良源(りょうげん)のこと。また、夜叉(やしゃ)の形相をかたどったという、2本の角の生えたそ...
つのだ‐きくお【角田喜久雄】
[1906〜1994]小説家。神奈川の生まれ。伝奇小説「妖棋伝(ようきでん)」などで注目を集めるが、戦後は本格推理...
つの‐だし【角出】
スズキ目ツノダシ科の海水魚。本州中部以南の岩礁にすみ、全長約20センチ。体形は菱形で側扁し、背びれの第3棘(きょく...
つのだ‐じろう
[1936〜 ]漫画家。東京の生まれ。本名、角田次朗。少年向けのギャグ漫画からキャリアをスタートさせるが、のちに恐...
つの‐だらい【角盥】
左右に2本ずつ角のような長い柄のついた小さなたらい。多くは漆塗りで、うがい・手洗いなどに用いた。→耳盥(みみだらい)