つめっ‐きり【詰めっ切り】
「つめきり」を強めていう語。「救護所に—になる」
つめ‐つめ【抓め抓め】
指先でつねること。「脇腹を—して」〈浮・好色盛衰記〉
つめ‐て【詰(め)手】
勝負などの最終段階で、相手に勝つためにとる手段。
爪(つめ)で拾(ひろ)って箕(み)で零(こぼ)す
こつこつと苦労して蓄えたものを、一度に使い果たすことのたとえ。
つめ‐どころ【詰め所】
最も肝心な所。考えなどをつきつめた所。「静かに、模様変りて、—のある能をすべし」〈花伝・三〉
つめ‐なが【爪長】
《「爪に火をともす」の言葉から、火をともすために爪を長くする意》非常にけちなこと。また、その人。「内方は生まれつい...
つめ‐なしじ【詰梨子地】
梨子地粉をすきまのないように濃く蒔(ま)いた梨子地。濃蒔梨子地(こいまきなしじ)。
爪(つめ)に爪(つめ)なく瓜(うり)に爪(つめ)あり
よく似ている「爪」と「瓜」の字形の違いをわかりやすくいった言葉。
爪(つめ)に火(ひ)を点(とも)・す
ろうそくの代わりに爪に火をともす。ひどく貧しい生活をする。苦労して倹約する。また、ひどくけちなことのたとえ。「—・...
つめ‐の‐あか【爪の垢】
1 爪と指との間にたまっているあか。 2 物事の少ないことのたとえに用いる語。ごくわずか。「—ほどの思いやりもない」
爪(つめ)の垢(あか)を煎(せん)じて飲(の)・む
格段にすぐれた人の爪の垢を薬として飲んでその人にあやかるように心がける。「名人の—・めば少しは腕が上がるだろうに」
つめ‐の‐しろ【詰の城】
二の丸や三の丸に対して、本丸。また、出城(でじろ)に対して、根城(ねじろ)。つめのじょう。
つめ‐はくせん【爪白癬】
《医学では「そうはくせん」という》手足の爪の間に白癬菌が侵入して発症する皮膚真菌症。白癬に続いて起こることが多く、...
つめば‐けい【爪羽鶏】
キジ目ツメバケイ科の鳥。カッコウ目とすることもある。全長約60センチで、全体に淡褐色。ひなの翼に爪があり、木に登る...
つめ‐ばら【詰(め)腹】
1 本意でない責任をとらされること。強制的に辞職させられること。「部下の不始末で—を切らされる」 2 強いられて、...
つめ‐ばん【爪判】
「爪印(つめいん)」に同じ。
つめ‐ばん【詰(め)番】
順をきめて出仕・宿直などの勤務に当たること。また、その人。
つめ‐ひらき【詰(め)開き】
1 かけひき。談判。「—の演説(せりふ)」〈魯文・安愚楽鍋〉 2 貴人の前から退出する際、左か右へからだを回して立...
つめ‐ひら・く【詰め開く】
[動カ四] 1 談判する。かけひきをする。「こちの人が京からの帰りを待って—・かせ」〈浄・宵庚申〉 2 能楽で、声...
つめ‐びき【爪弾き】
[名](スル)三味線などの弦楽器をつまびくこと。特に、小唄の三味線で、爪や撥(ばち)を使わないで指先で弾くこと。つ...
ツメブ
ナミビア北部の鉱山都市。標高約1300メートルの高原に位置する。20世紀初頭に銅、鉛、亜鉛などの採掘が始まり発展し...
つめ‐ほうだい【詰(め)放題】
容器などに詰めたいだけ詰めること。また、小売店などで、決まった袋や箱であれば、どれだけ詰め込んでも定額とするサービ...
つめ‐みがき【爪磨き】
爪をみがくこと。また、爪をみがくもの。→ペディキュア →マニキュア
つめ‐みずむし【爪水虫】
⇒爪白癬
つめ‐もの【詰(め)物】
1 鳥や魚、野菜などの内部に別の材料を詰め込んだ料理。また、その詰めた物。スタッフ。 2 輸送の際、損傷や磨耗を防...
つめ‐よ・せる【詰(め)寄せる】
[動サ下一][文]つめよ・す[サ下二] 1 迫り寄る。押し寄せる。「観衆が—・せる」 2 返答を求めて迫る。つめよ...
つめ‐よ・る【詰(め)寄る】
[動ラ五(四)] 1 相手近くに迫り寄る。「じりじりと敵陣に—・る」 2 返答などを求めて強い態度で相手に迫る。「...
つめ・る【抓める】
[動ラ五(四)]「つねる」に同じ。「自分と自分のからだをやたらに—・ったりしながら」〈宇野浩二・苦の世界〉
つ・める【詰める】
[動マ下一][文]つ・む[マ下二] 1 容器などに物を入れていっぱいにする。ぎっしり入れてすきまがないようにする。...
つめ‐れんげ【爪蓮華】
ベンケイソウ科の多年草。関東以西の山地の岩に生える。葉は小さく多肉質で、先が爪状にとがり、茎に群がってつく。秋、白...
つめろ【詰めろ】
将棋で、王手ではないが、受ける側が対応しなければ次の王手で詰みが生じる手を指すこと。また、そのような手。一手透き。...
つめ‐ろう【詰め牢/詰め籠】
やっとからだが入るくらいの狭い牢。「地へは七尺掘り入れ上三尺の—に」〈浄・出世景清〉
爪(つめ)を隠(かく)・す
才能を人に見せないようにする。「能ある鷹(たか)は—・す」
爪(つめ)を掛(か)・ける
興味をもつ。ちょっかいを出す。また、女性に戯れかかる。「古典芸能に—・ける」
爪(つめ)を研(と)・ぐ
用意怠りなく機会をねらう。野心を抱いて待ち構える。「相手の失敗を—・いで待つ」
ツモ【自摸】
《(中国語)》⇒ツーモー(自摸)
つもごり【晦/晦日】
「つごもり」の音変化。「こちゃ初午より—はどうせうやら、たんと払ひがある」〈洒・風流裸人形〉
つ‐もじ【津綟子】
三重県津市で産した麻織物。綿糸でも織られ、夏羽織や肌着などに用いられた。
つもと‐よう【津本陽】
[1929〜2018]小説家。和歌山の生まれ。本名、寅吉(とらよし)。犯罪小説、企業小説など幅広いジャンルを手がけ...
つもり【積(も)り】
1 前もってもっている考え。意図。心ぐみ。「成功する—でいる」「怒らす—ではなかった」 2 実際はそうでないのに、...
つ‐もり【津守】
津を守る人。港を守る番人。「住吉(すみのえ)の—網引(あびき)の浮けの緒の浮かれか行かむ恋ひつつあらずは」〈万・二...
つもり‐がき【積(も)り書(き)】
見積もりの計算を書いた書類。見積書。
つもり‐ちょきん【積(も)り貯金】
何かに使ったつもりで、その金を貯金すること。また、その貯金。
つもり‐つも・る【積(も)り積(も)る】
[動ラ五(四)]積もった上にさらに積もる。積もり重なる。「怒りが—・って爆発する」
つもり‐もの【積もり物】
かけ算。「—、わり物、人の声にしたがって、そろばんの表明白にあらはるる」〈浄・反魂香〉
つも・る【積(も)る】
[動ラ五(四)] 1 物が次々に重なって高くなる。一面に多くたまる。「雪が—・る」「ほこりが—・る」 2 物事が少...
ツモ・る
[動ラ五]《「ツーモー(自摸)」の動詞化》マージャンで、卓上に積んである牌(パイ)を引いてくる。また、その引いてき...
つもるこいゆきのせきのと【積恋雪関扉】
歌舞伎舞踊。常磐津(ときわず)。宝田寿来作詞、初世鳥羽屋里長作曲。天明4年(1784)江戸桐座初演。逢坂山の関で良...
ツモロー
⇒トゥモロー
つや【艶】
1 物の表面から出るしっとりとした光。光沢。「宝石を磨いて—を出す」 2 なめらかで張りがあり美しいこと。「若々し...