つゆじも‐の【露霜の】
[枕]おく露霜が消えやすい意から「おく」「消(け)」「過ぎ」にかかる。つゆしもの。「寄り寝し妹(いも)を—置きてし...
つゆ‐そば【汁蕎麦】
かけ汁をかけて食べるそば。かけそば。
つゆ‐ぞら【梅雨空】
梅雨時の、雨雲におおわれた空模様。
つゆ‐だく【液だく/汁だく】
《汁(つゆ)をだくだくと入れることから》牛丼で、煮汁を多めにした盛り付け方。 [補説]牛丼店の店員同士で使われる符...
つゆだんだん【露団々】
幸田露伴の処女小説。明治22年(1889)「都の花」誌に発表した短編作品。 山口青邨の自選句集。昭和21年(194...
つゆ‐ちり【露塵】
1 きわめてわずかなことや、また、価値のないもののたとえ。「いよいよ不平は懐(いだ)けど—ほども外には出(いだ)さ...
つゆ‐つき【露付き】
電化製品の内部に生じて、機器が正常に動作しなくなる結露。
つゆ‐どき【梅雨時】
梅雨のころ。梅雨期。「—は生物(なまもの)がいたみやすい」
つゆのあとさき
永井荷風の小説。昭和6年(1931)、「中央公論」誌に発表。銀座のカフェーの女給の享楽的な生活を描く。昭和31年(...
つゆ‐の‐いのち【露の命】
露のように消えやすい命。はかない命。露命(ろめい)。「ありさりて後も逢はむと思へこそ—も継ぎつつ渡れ」〈万・三九三三〉
つゆ‐の‐ごろべえ【露の五郎兵衛】
[1643〜1703]江戸前期の落語家。京都の人。号は雨洛・露休。辻噺(つじばなし)を創始し、洛中各地で興行、軽口...
つゆ‐の‐てんじんしゃ【露天神社】
⇒曽根崎天神
つゆ‐の‐なかやすみ【梅雨の中休み】
梅雨の期間中に、何日か雨の降らない日が続くこと。
つゆ‐の‐はしり【梅雨の走り】
梅雨に入る前の、ぐずついた天気。
つゆ‐の‐ま【露の間】
露がおいてから消えるまでの間。転じて、ちょっとの間。「ぬれてほす山路の菊の—にいつか千歳(ちとせ)を我は経にけむ」...
つゆ‐の‐み【露の身】
露のように消えやすくはかない身。露の命。「ながらへむ年も思はぬ—のさすがに消えむ事をこそ思へ」〈新古今・雑下〉
つゆ‐の‐もどり【梅雨の戻り】
梅雨が明けたあとの、ぐずついた天気。
つゆ‐の‐やど【露の宿】
「露の宿り」に同じ。「袖ぬらすしのの葉草のかり庵に—訪ふ秋の夜の月」〈新千載・秋上〉
つゆ‐の‐やどり【露の宿り】
露のおくところ。また、露のおいている宿。露の宿。「わが袖は草の庵にあらねども暮るれば—なりけり」〈伊勢・五六〉
つゆ‐の‐よ【露の世】
消えやすい露のように、はかないこの世。「ややもせば消えを争ふ—におくれ先立つ程へずもがな」〈源・御法〉
つゆ‐はらい【露払い】
1 貴人の先に立って道を開くこと。また、その役を務める人。転じて、行列などの先導をすること。また、その人。「—を務...
つゆ‐ばかり【露許り】
[副]わずかばかり。ほんのすこし。「—なれどいと嬉しかりけり」〈源・藤袴〉
つゆ‐ばれ【梅雨晴(れ)】
梅雨が終わって晴れること。また、梅雨の期間中の晴天。五月晴れ。入梅(ついり)晴れ。《季 夏》「—や蜩(ひぐらし)鳴...
つゆ‐びえ【梅雨冷え】
梅雨期の連日の雨で気温が下がること。《季 夏》「—の来てなにもかもつつみたる/万太郎」
つゆほど‐も【露程も】
[副](あとに打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—うわさを信じない」
つゆ‐むし【露虫】
キリギリス科の昆虫。体長約2センチ。体は緑色で細長く、黄褐色の長い触角をもつ。雌の産卵管は鎌状で上に反る。夏から秋...
つゆ‐も【露も】
[副] 1 (下に打消しの語を伴って)少しも。ちっとも。「—疑わない」 2 (仮定表現に用いて)少しでも。まったく...
つゆ‐もの【汁物】
「しるもの」に同じ。
つゆわけ‐ごろも【露分け衣】
露の多い草の中などを分けて行くときに着る衣。「夏草の—着けなくに我が衣手の乾(ふ)る時もなき」〈万・一九九四〉
つよ・い【強い】
[形][文]つよ・し[ク] 1 力や技がすぐれていて他に負けない。「腕力が—・い」「—・いチーム」⇔弱い。 2 健...
つよい‐エーアイ【強いAI】
《strong AI》人間のような自我や自意識をもつ人工知能。米国の哲学者J=サールが提唱した概念で、機械的な動作...
つよい‐じんこうちのう【強い人工知能】
⇒強いAI
つよい‐そうごさよう【強い相互作用】
自然界に存在する四つの基本的な力(相互作用)の一。名称は、電磁相互作用の約100倍の強さをもつことに由来する。原子...
つよい‐ちから【強い力】
⇒強い相互作用
つよい‐にんげんげんり【強い人間原理】
⇒人間原理
つよ‐がり【強がり】
弱みを見せまいとして、虚勢を張ること。また、その人。「—を言う」
つよ‐が・る【強がる】
[動ラ五(四)]《「がる」は接尾語》ことさらに強いように見せる。強いふりをする。「大丈夫だと言って—・る」
つよ‐き【強気】
[名・形動] 1 気が強いこと。積極的な態度に出ること。また、そのさま。「—に出る」「—な(の)姿勢を崩さない」⇔...
つよき‐すじ【強気筋】
取引で、強気の側に立つ人たち。⇔弱気筋。
つよ‐ぎん【強吟/剛吟】
能の謡(うたい)の歌唱様式の一。声にゆるみがなく、力をこめて謡うもの。勇壮・爽快・厳粛な気分を表現するところに用い...
つよ‐ごし【強腰】
[名・形動]態度が強硬で、相手に対して一歩も譲らないこと。また、そのさま。「—な(の)交渉」⇔弱腰。
つよごし‐がいこう【強腰外交】
外交交渉で、自国の方針を強硬に主張し、妥協の余地はないとする対応の仕方をいう。→弱腰外交
つよさ‐アクセント【強さアクセント】
《stress accent》語中の音節に対する声の強弱によるアクセント。英語・ドイツ語などにみられる。強弱アクセ...
つよ‐ざいりょう【強材料】
⇒好材料(こうざいりょう)2
つよ‐ぞう【強蔵】
精力の強い男を人名になぞらえた語。「いかな—も乱れ姿になって」〈浮・一代男・六〉
つよ‐つよ【強強】
[副]非常に強いさま。頑健なさま。「—として死にげもなかりければ」〈今昔・二八・一八〉
つよ‐び【強火】
火力の強い火。⇔弱火。
つよ‐ふくみ【強含み】
《「つよぶくみ」とも》取引で、相場が上がる傾向を示していること。⇔弱含み。
つよま・る【強まる】
[動ラ五(四)]しだいに勢いが増してくる。強くなる。「風雨が—・る」⇔弱まる。
つよ‐み【強み】
1 強いこと。また、その程度。「一段と—を増す」⇔弱み。 2 頼んで力とするに足る点。「語学の達者なことが彼の—だ...