なか‐な・る【中褻る/中馴る】
[動ラ下二]中くらいに古びる。ほどよい程度に古くなっている。「四尺の屏風の—・れたる立てたり」〈今昔・二四・三一〉
なか‐に【中に】
[副]中でも特に。とりわけ。「—すぐれてをかしげなる所を聞こゆるぞかし」〈落窪・二〉
なかにし【中西】
姓氏の一。 [補説]「中西」姓の人物中西悟堂(なかにしごどう)中西梅花(なかにしばいか)中西太(なかにしふとし)な...
なかにし‐ごどう【中西悟堂】
[1895〜1984]野鳥研究家・天台宗の僧。石川の生まれ。本名、富嗣(とみつぐ)。昭和9年(1934)日本野鳥の...
なかにし‐ばいか【中西梅花】
[1866〜1898]詩人・小説家。江戸の生まれ。本名、幹男。読売新聞に入社して小説を発表。のち、詩に専念。著「新...
なかにし‐ふとし【中西太】
[1933〜2023]プロ野球選手・監督。香川の生まれ。高松一高時代から豪快な打撃で「怪童」とよばれる。昭和27年...
なかにし‐れい【なかにし礼】
[1938〜2020]作詞家・小説家。満州の生まれ。本名、中西礼三。シャンソンの訳詩を手がけた後、歌謡曲の作詞家と...
中(なか)に立(た)・つ
両者の間に入って世話をする。仲介する。「—・って話をまとめる」
なかにほんこうそくどうろ‐かぶしきがいしゃ【中日本高速道路株式会社】
《Central Nippon Expressway Company Limited》道路関係四公団の民営化に伴っ...
中(なか)に就(つ)いて
《「就中」の表記の訓読から生じたもの》その中でもとりわけ。なかんずく。「世の中といふもの、…定まりたる事侍らね、—...
なか‐には【中には】
[連語]多くの中でいくらかは。「がらくたばかりだが、—掘り出し物もある」
中(なか)に入(はい)・る
仲裁する。また、仲介する。「—・って話をまとめる」
なか‐にも【中にも】
[連語]多くの中でとりわけ。なかでも。「どれも秀作だが、—この小品は珠玉だ」
なか‐にわ【中庭】
建物と建物の間につくった庭。周囲に建物のある庭。
なか‐ぬき【中抜き/中貫き】
1 中を抜きとること。内部をくりぬくこと。また、そのもの。 2 商品の流通経路で、卸売など中間業者を抜かして生産者...
なかぬき‐ぞうり【中抜き草履】
表はわらの芯で作り、わらに白紙を巻いてよった緒をつけた草履。阿波草履。
なかぬき‐だいこん【中抜き大根】
一度間引いてから、さらにもう一度間引いた大根。若い根を漬物や料理のつまなどに用いる。なかぬきだいこ。おろぬきだいこ...
なか‐ぬけ【中抜け】
[名](スル)勤め人が勤務時間中に私用で職場を抜け出すこと。また、学生が学校を無断で抜け出すこと。「—で歯医者に行...
なか‐ぬり【中塗(り)】
[名](スル)漆器や壁・漆喰(しっくい)などで、下塗りの次、上塗りの前に塗ること。
なか‐ね【中値】
1 高値と安値との中間の値段。 2 売値と買値との中間の値段。
なかね‐きよし【中根淑】
[1839〜1913]漢学者。江戸の人。号は香亭。旧幕臣で、出版社に勤め、西洋文法を学んで日本文法を研究した。著「...
なかの【中野】
東京都の区名。住宅地。新井薬師(薬王寺)がある。人口31.5万(2010)。
なかの【中野】
姓氏の一。 [補説]「中野」姓の人物中野孝次(なかのこうじ)中野重治(なかのしげはる)中野正剛(なかのせいごう)中...
なかの【中野】
長野県北東部の市。千曲川支流の夜間瀬(よませ)川の扇状地にあり、ブドウ・モモなどの栽培や精密・電子工業が行われる。...
なか‐の‐あき【仲の秋】
《「仲秋(ちゅうしゅう)」を訓読みにした語》陰暦8月の異称。
なか‐の‐いつか【中の五日】
その月の15日。「二月(きさらぎ)の—は、鶴の林にたき木尽きにし日なれば」〈増鏡・序〉
なか‐の‐いのこ【中の亥の子】
陰暦10月に3回亥の日があるとき、その中間の亥の日。餅(もち)をついて食し、子孫繁栄を祝う。また、初めてこたつを開...
なか‐の‐いん【中の院】
⇒ちゅういん(中院)1
なかのいん【中院】
姓氏の一。村上源氏の一流。具平親王の子師房が臣籍に下って源姓を賜り、その後裔である鎌倉時代の大納言通方(みちかた)...
なかのいん‐みちかつ【中院通勝】
[1556〜1610]安土桃山時代の学者・歌人。号、也足軒。法名、素然。和歌を細川幽斎に学び、古今伝授を受けた。源...
なかのいん‐みちむら【中院通村】
[1588〜1653]江戸初期の廷臣・歌人。通勝の子。号、後十輪院。後水尾天皇の譲位事件に関与して江戸に幽閉された...
なか‐の‐うみ【中海】
⇒なかうみ(中海)
なか‐の‐え【中の重】
1 内裏外郭門である建礼・春華・修明・建春・宜秋・朔平・式乾などの諸門の内側と内郭との間の区域のこと。 2 神社・...
なかのえ‐の‐とりい【中重鳥居】
伊勢神宮の内宮(ないくう)・外宮(げくう)の、外玉垣南御門と内玉垣南御門の中間にある鳥居。
なか‐の‐お【中の緒】
楽箏(がくそう)の13弦のうち、第6から第10までの弦。また、和琴(わごん)の6弦のうち第2の弦、琴(きん)の7弦...
なかのおおえ‐の‐おうじ【中大兄皇子】
⇒天智天皇(てんじてんのう)
なかの‐がっこう【中野学校】
⇒陸軍中野学校(りくぐんなかのがっこう)
なか‐の‐きみ【中の君】
姉妹の中で2番目の姫君。「宮の—も同じほどにおはすれば」〈源・澪標〉
なかの‐く【中野区】
⇒中野
なか‐の‐くち【中の口】
屋敷の玄関と台所口の間にある入り口。
なかの‐こうじ【中野孝次】
[1925〜2004]独文学者・小説家・評論家。千葉の生まれ。「ブリューゲルへの旅」で日本エッセイストクラブ賞、「...
なか‐の‐ころも【中の衣】
直衣(のうし)の下、単衣(ひとえぎぬ)の上に着る衣服。和歌では多く男女の「仲」にかけて用いる。「包むめる名やもり出...
なかの‐し【中野市】
⇒中野
なかの‐しげはる【中野重治】
[1902〜1979]小説家・詩人・評論家。福井の生まれ。日本プロレタリア芸術連盟に参加。第二次大戦後は新日本文学...
なかのしげはるししゅう【中野重治詩集】
中野重治の詩集。叙情詩、思想詩、抵抗詩など幅広い作品を収める。昭和6年(1931)ナップ出版部から刊行されるが、発...
なか‐の‐しま【中之島】
大阪市北区の地名。堂島川と土佐堀川とに囲まれた中州。江戸時代は蔵屋敷が立ち並び、繁栄した。現在は市役所・公会堂・図...
なかのしま‐きんいち【中能島欣一】
[1904〜1984]山田流箏曲(そうきょく)演奏家・作曲家。東京の生まれ。中能島検校の孫。中能島派の4代家元。東...
なかのしま‐こうえん【中之島公園】
大阪市中之島東部にある公園。明治24年(1891)最初の市営公園として開設。
なかのしま‐どおり【中之島通り】
大阪市中之島の北側を東西に走る道路の呼び名。下を京阪中之島線の一部が通る。
なかの‐せいごう【中野正剛】
[1886〜1943]政治家。福岡の生まれ。新聞記者を経て衆議院議員となり、憲政会・立憲民政党に所属。東方会を組織...