なま‐がね【生鉄】
よく鍛えていない鉄。
なま‐き【生木】
1 地に根を張って生きている木。 2 切ったばかりで、まだ乾燥していない木。
なま‐きず【生傷/生疵】
なまなましい傷。新しい傷。「—が絶えない」
なま‐キムチ【生キムチ】
⇒コッチョリ
なま‐キャラメル【生キャラメル】
生クリームを多めに加えた、やわらかく口溶けのよいキャラメル。
生木(なまき)を裂(さ)・く
相愛の夫婦・恋人などをむりやり別れさせる。「—・かれる目にあう」
なま‐きんだち【生公達】
それほど身分の高くない公家の子息。「—の蔭妻(かげめ)にて、益なし」〈狭衣・三〉
なま‐ぎき【生聞き】
[名・形動] 1 いい加減に聞くこと。また、そのさま。「注意を—にしていて痛い目にあう」 2 よく知りもしないで、...
なま‐ギター【生ギター】
⇒アコースティックギター
ナマクア‐こくりつこうえん【ナマクア国立公園】
《Namaqua National Park》南アフリカ共和国西部、北ケープ州にある国立公園。ナマクアランドにあり...
なま‐くげ【生公家】
未熟な年若い公家。身分の低い公家。また、公家をののしっていう語。「—ばら、引っ括れ」〈浄・女楠〉
なま‐くちお・し【生口惜し】
[形シク]少し残念である。「いと御心とどめ給へる皇女(みこ)と聞きしをと思ふも、—・しけれど」〈源・若菜上〉
なま‐くねくね・し【生くねくねし】
[形シク]なんとなくひねくれている。どこかねじけている。「うるはしうもあらぬ心ばへうちまじり、—・しき事も出で来る...
なま‐くび【生首】
斬って間のないなまなましい首。
なま‐くら【鈍】
[名・形動] 1 刃物の切れ味が鈍いこと。また、そのさまや、その刃物。「—な包丁」 2 力が弱いこと。意気地がない...
なまくら‐がたな【鈍刀】
切れ味の鈍い刀。なまくら。
なま‐くら・し【生暗し】
[形ク]薄暗い。「御車のあたりに、—・き折に立てりけり」〈大和・一六一〉
なまくら‐ぶし【鈍武士】
なまくら刀を帯びた武士。また、意気地のない武士。こしぬけざむらい。
なまくら‐よつ【鈍四つ】
相撲で、右四つ・左四つのどちらで組んでも取り組めること。
なま‐クリーム【生クリーム】
牛乳から分離・抽出した脂肪分。洋菓子の材料やコーヒー添加用などにする。
なま‐くる・し【生苦し】
[形シク]なんとなく迷惑である。少し困る。「心安くならひ給へる有様の、所狭(せ)からむ事を、—・しくおぼすに」〈源...
なま‐ぐさ【生臭/腥】
1 生臭いこと。また、そのもの。生臭物。 2 「生臭坊主」の略。
なま‐ぐさ・い【生臭い/腥い】
[形][文]なまぐさ・し[ク] 1 生の魚や肉のにおいがする。「魚を料理して手が—・くなる」 2 気持ちの悪いにお...
なまぐさ‐なべ【生臭鍋】
1 魚など、なまぐさ物を使った鍋料理。 2 遠い親族。やっと一族のにおいがする程度の意からという。〈俚言集覧〉
なまぐさ‐ぼうず【生臭坊主】
《魚肉・獣肉など生臭いものを食べる坊主の意から》戒律を守らない品行の悪い僧。また、俗気の多い僧。
なまぐさ‐もの【生臭物】
なまぐさいもの。魚介・獣肉など。また、それを使った料理。⇔精進物(しょうじんもの)。
なまぐさ‐りょうり【生臭料理】
生臭物を使った料理。⇔精進(しょうじん)料理。
なま‐ぐり【生栗】
生のままの栗の実。
なまけ【怠け/懶け】
怠けること。ずるけること。「単なる—で学校を休む」
なまけ‐ぐせ【怠け癖】
しなくてはならないことを怠ける習慣。「—を直す」
なまけ‐ぐま【懶熊】
クマ科の哺乳類。体長140〜180センチ。体は黒い長毛で覆われ、前肢の爪が長い。果物や蜂蜜(はちみつ)を好み、イン...
なまけ‐もの【怠け者】
怠ける人。怠けてばかりいる人。
なまけ‐もの【樹懶】
貧歯目の哺乳類。体長約50センチ、尾はきわめて短く、鉤(かぎ)状の爪で木の枝にぶら下がり、動作は緩慢。歯は不完全で...
怠(なま)け者(もの)の足(あし)から鳥(とり)が起(た)つ
ふだん怠けている者は、いざ事が起こるとあわて騒いでやり始める。→足元から鳥が立つ
怠(なま)け者(もの)の節句(せっく)働(ばたら)き
ふだん怠けている者が、世間の人が休む日に限って働くこと。
なま‐けやけ・し【生けやけし】
[形ク]なんとなく煩わしい。「—・しとは見給へど」〈源・夕霧〉
なま・ける【怠ける/懶ける】
[動カ下一][文]なま・く[カ下二] 1 なすべきことをしない。働かない。ずるける。「仕事を—・ける」 2 元気が...
なま‐げんこう【生原稿】
肉筆の原稿。
なま‐こ【海鼠】
1 ナマコ綱の棘皮(きょくひ)動物の総称。すべて海産。体は円筒形で前後に細長く、前端に口と触手、後端に肛門があり、...
なま‐こい・し【生恋し】
[形シク]なんとなく恋しい。「京さへ—・しき旅のほど」〈大和・附一〉
なまこ‐いた【海鼠板】
波形をした板。波形のスレート板や亜鉛鉄板。屋根・塀などに使う。波板。
なまこ‐おり【海鼠折り】
大小二つの直角三角形が連続し、縦横どちらの方向にも広がる平面の折りたたみ方。医用生体工学者の繁富香織がこの折り方を...
なまこ‐かべ【海鼠壁】
四角い平瓦(ひらがわら)を張り、その目地(めじ)に漆喰(しっくい)をかまぼこ形に盛り上げて塗った壁。土蔵などの外壁...
なまこ‐がた【海鼠形】
1 海鼠のような形。半円筒形。かまぼこ形。 2 火鉢の縁などの手をかける穴で、海鼠餅(もち)の切り口に似たもの。
なまこ‐がわら【海鼠瓦】
「丸瓦(まるがわら)」に同じ。
なま‐こころぐる・し【生心苦し】
[形シク]なんとなく心配である。「六条院は—・しう、さまざまおぼし乱る」〈源・若菜上〉
なま‐こざか・し【生小賢し】
[形シク]どことなく利口ぶっている。生意気である。「—・しきさかしらの出で来るこそ」〈沙石集・四〉
なまこ‐しっくい【海鼠漆喰】
海鼠壁の瓦の継ぎ目を塗り固める漆喰。
なまこ‐しぼり【海鼠絞】
有松絞をいっそう細かく絞ったもの。根がけなどに用いる。布の形が海鼠に似ているところからいう。
なまこ‐ひき【海鼠曳き】
小正月の行事の一。海鼠を藁苞(わらづと)に入れ、長い縄に結んで屋根の周囲や町中を曳いて歩き、「もぐらもち内にか、な...