ね‐な・く【音泣く/音鳴く】
[動カ四]声を立てて泣く。また、禽獣などが声をあげて鳴く。「はるかなる声ばかりしてきりぎりす—・くに秋の夜を明かし...
ね‐なし【根無し】
1 根がついていないこと。 2 よりどころがないこと。 3 鏃(やじり)のついていない矢。根なし矢。
ねなし‐かずら【根無葛】
ヒルガオ科の一年生の寄生植物。山野にみられる。茎は黄褐色、針金状の蔓(つる)で、他の植物にからみつき寄生根の吸盤か...
ねなし‐ぐさ【根無し草】
1 地中に根を張らず、水に浮いている草。浮き草。 2 浮き草のように漂って定まらない物事や、確かなよりどころのない...
ねなしぐさ【根無草/根南志具佐】
談義本。5巻。風来山人(平賀源内)作。宝暦13年(1763)刊。女形の荻野八重桐の溺死事件を題材に、当時の世相を風...
ねなし‐ごと【根無し言】
根拠のない言葉や話。つくりごと。
ねなし‐ばな【根無し花】
俳諧で、草木ではないものに「花」の字をつけていう語。花鰹(はながつお)・花嫁など。
ネナナ
米国アラスカ州中部の町。フェアバンクスの南西約70キロメートル、ネナナ川とタナナ川の合流点に位置する。20世紀初頭...
音(ね)に立(た)・つ
声を立てる。また、声を出して泣く。「あしびきの山ほととぎす今日とてやあやめの草の—・てて鳴く」〈拾遺・夏〉
音(ね)に泣(な)・く
声を出して泣く。声を立てて鳴く。「わが園の梅のほつ枝に鶯の—・きぬべき恋もするかな」〈古今・恋一〉
根(ね)に持(も)・つ
いつまでも恨みに思って忘れない。「昔の失言をまだ—・っている」
ね‐ぬき【根抜き】
1 草木を根のついたまま引き抜くこと。「雑草を—にする」 2 以前からずっとそういう状態であること。はえぬき。「い...
ね‐ぬけ【根抜け】
1 同系統の窯で作った陶磁器のうち、最も古い製品。特に、古瀬戸の茶入れや古唐津(こからつ)などにいう。ねぬき。 2...
ね‐ぬなわ【根蓴菜】
ジュンサイの古名。「根ぜり—」〈梁塵秘抄・二〉
ねぬなわ‐の【根蓴菜の】
[枕]ジュンサイの根が長いところから、「長き」「くる」「ね」などに掛かる。「—苦しきほどの絶え間かと」〈後拾遺・雑二〉
ね‐ね
1 「ねんね1」に同じ。「ばば様はさっきに早やお部屋へ帰って—してぢゃ」〈浄・賀古教信〉 2 「ねんね2」に同じ。...
ねね‐の‐みち【ねねの道】
京都市高台寺の西側に続く石畳の道。北政所(ねね)ゆかりの地であることからの名。
ね‐の‐かたすくに【根の堅洲国】
「根の国」に同じ。「僕(あ)は妣(はは)の国—に罷(まか)らむと欲(おも)ふ」〈記・上〉
ね‐の‐くに【根の国】
死者の霊が行くとされた地下の世界。黄泉(よみ)。根の堅洲(かたす)国。「今、詔(みことのり)を奉りて—に就(まか)...
ね‐の‐ひ【子の日】
《「ねのび」とも》 1 十二支の子にあたる日。特に、正月の最初の子の日。《季 新年》 2 「子の日の遊び」の略。 ...
ねのひ‐づき【子の日月】
陰暦正月の異称。
ねのひ‐の‐あそび【子の日の遊び】
平安時代、正月初子(はつね)の日に、野に出て小松を引き抜き、若葉を摘んで遊び、宴を設けた行事。小松引き。子忌み。
ねのひ‐の‐まつ【子の日の松】
子の日の遊びに引く小松。「ひきて見る—は程なきをいかで籠れる千代にかあるらむ」〈拾遺・雑春〉
ね‐のび【寝伸び】
寝ながら手足を伸ばすこと。「—をするやうに、うちうむめて(=ウメイテ)足をはさみければ」〈今昔・二三・一九〉
ね‐の‐ほし【子の星】
北極星の異称。
ね‐は【根葉】
1 根と葉。また、根も葉も、すべて。「その家来の浪人まで引っ捕へて、—を絶やさうと」〈伎・四谷怪談〉 2 心にわだ...
ね‐ば・う【根延ふ】
[動ハ四]《「ねはう」とも》根が長くのびる。根が張る。「磯の上に—・ふむろの木見し人をいづらと問はば語り告げむか」...
根葉(ねは)にな・る
恨みの種となる。「その時の事が—・って」〈浄・千両幟〉
根葉(ねは)に持(も)・つ
恨む。根に持つ。「平次、千鳥が事を—・ち」〈浄・盛衰記〉
ね‐はば【値幅】
取引で、売り手と買い手の出した値段の差額。また、高値と安値との差額。「—が開く」
ねはば‐せいげん【値幅制限】
株式市場で、株価の極端な上下を避けるために設定した、1日の値上がり額の上限と、値下がり額の下限。適正な価格の維持と...
ね‐はり【根張り】
《「ねばり」とも》根が土中に張り広がること。根がはびこること。
ねはり‐あずさ【根張り梓】
根を張った梓。また、それで作った弓。「冬の朝(あした)は刺し柳—を大御手(おほみて)に取らし給ひて」〈万・三三二四〉
ね‐ばれ【寝腫れ】
寝はれること。「—のした顔」
ね‐は・れる【寝腫れる】
[動ラ下一][文]ねは・る[ラ下二]寝たために顔などがはれぼったくなる。「指先でその—・れた眼を擦って」〈近松秋江...
ねはん【涅槃】
《(梵)nirvāṇaの音写。吹き消すことの意》仏語。 1 煩悩(ぼんのう)の火を消して、智慧(ちえ)の完成した悟...
ねはん‐え【涅槃会】
陰暦2月15日の釈迦(しゃか)入滅の日に行う法会。涅槃像をかかげ、遺教経(ゆいきょうぎょう)を読誦(どくじゅ)する...
ねはん‐ぎょう【涅槃経】
⇒大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)
ねはん‐こう【涅槃講】
「涅槃会(ねはんえ)」に同じ。
ねはん‐しゅう【涅槃宗】
大般涅槃経を所依とする宗派。中国、南北朝の梁代に盛んに行われた。中国十三宗の一。
ねはん‐ず【涅槃図】
釈迦が沙羅双樹(さらそうじゅ)の下で入滅する情景を描いた図。一般に、釈迦が頭を北、顔を西、右脇を下にして臥(ふ)し...
ねはん‐ぞう【涅槃像】
釈迦入滅の姿を描いた絵や彫像。寝釈迦。《季 春》
ねはん‐にし【涅槃西風】
陰暦2月15日の涅槃会の前後に吹く風。《季 春》「舟べりに鱗の乾く—/信子」
ねはん‐もん【涅槃門】
仏語。 1 煩悩を去って悟りの境界へ入る門戸。 2 四門の一。北方の門をいう。
ねば【粘】
1 粘りけがあること。また、そのもの。 2 ⇒御粘(おねば) 3 「粘土(ねばつち)」の略。
ね‐ば
[連語] 《打消しの助動詞「ぬ」の仮定形+接続助詞「ば」》 1 打消しの仮定条件を表す。もし…ないなら。「熱が上が...
ねば・い【粘い】
[形][文]ねば・し[ク] 1 粘りけが多い。粘り強い。「近所から—・い土を見出して」〈菊池寛・俊寛〉 2 動作が...
ネバ‐がわ【ネバ川】
《Neva/Нева》ロシア連邦北西部の川。ラドガ湖を源とし、サンクトペテルブルグを貫流して、バルト海に注ぐ。長さ...
ネバダ
米国西部の州。州都カーソンシティー。西の州境をシエラネバダ山脈が走る。大規模な放牧や銅などの採掘が盛ん。賭博が公認...
ねばっ‐こ・い【粘っこい】
[形] 1 ねばねばしている。粘りけがある。「—・い樹液」 2 粘り強い。しつこい。「—・く食い下がる」 [派生]...