ひな‐げし【雛芥子/雛罌粟】
ケシ科の越年草。高さ30〜90センチ。全体に毛があり、葉は羽状に深く裂けていて白粉を帯びた緑黄色。5、6月ごろ、大...
ひな‐ごと【雛事】
「雛遊(ひなあそ)び」に同じ。
ひな‐さか・る【鄙離る】
[動ラ四]《「ひなざかる」とも》都から遠く離れる。辺鄙(へんぴ)である。「大君の命(みこと)恐(かしこ)み—・る国...
ひな‐さき【雛尖】
1 烏帽子(えぼし)の正面のくぼみの中央に小さく突き出ている部分。 2 陰核。〈和名抄〉
ひ‐なし【日済し】
1 借金を毎日少しずつ返すこと。 2 「日済し金」の略。「吝嗇者(りんしょくもの)の—を督促(はた)る様に」〈蘆花...
ひなし‐がし【日済し貸し】
日済し金を貸すこと。また、それを商売とする人。「そのような言吐(ぬか)す—のお爪(つめ)が娘は」〈紅葉・二人女房〉
ひなし‐がね【日済し金】
毎日少しずつ返す約束で貸したり借りたりする金。日済しの金。
ひなせ‐しょとう【日生諸島】
岡山県南東部、瀬戸内海にある大小14の島々からなる諸島。備前市に属する鹿久居(かくい)島・大多府(おおたぶ)島・頭...
ひ‐な‐た【日向】
1 《「日の方(かた)」の意から》日光の当たっている場所。⇔日陰。 2 物事の表面。表側。「陰—のない人」
ひなた‐あめ【日向雨】
日が照っているのに降る雨。日照り雨。
ひなた‐かん【日向燗】
日本酒をセ氏30度前後に温めること。また、その酒。→温燗(ぬるかん)
ひなた‐くさ・い【日向臭い】
[形][文]ひなたくさ・し[ク] 1 日光にさらされたものに特有のにおいがしている。「—・い干し物」 2 田舎くさ...
日向(ひなた)に氷(こおり)
《日向に出した氷はすぐに溶けることから》次第に消えていくことのたとえ。特に、蓄えが乏しくなっていくことをたとえていう。
ひなた‐ぼこ【日向ぼこ】
「日向ぼこり」の略。《季 冬》「ふるさとにたよりおこたり—/汀女」
ひなた‐ぼこり【日向ぼこり】
「日向ぼっこ」に同じ。《季 冬》
ひなた‐ぼっこ【日向ぼっこ】
[名](スル)《「ひなたぼこ」の音変化》ひなたに出て暖まること。「—しながら居眠りをする」《季 冬》
ひなた‐みず【日向水】
1 ひなたにあって少し温かくなった水。《季 夏》「—ひろごる雲をうつしけり/万太郎」 2 なまぬるい水。
ひなた‐もん【日向紋】
定紋(じょうもん)に用いる紋で、白く染め抜きにして表したもの。表紋(おもてもん)。→陰紋(かげもん)
ひな‐だん【雛壇/雛段】
1 雛祭りに、雛人形や調度品などを並べて飾る壇。雛棚。《季 春》「—に桃ちりかかる四日かな/綺堂」 2 歌舞伎の大...
ひなだん‐げいにん【雛壇芸人】
複数名のゲストが出演するバラエティー番組において、階段状の出演者席に座り、その場でコメントすることで笑いをとる御笑...
ひなつ‐こうのすけ【日夏耿之介】
[1890〜1971]詩人・英文学者。長野の生まれ。本名、樋口国登。神秘的、高踏的な詩風を確立。詩集「転身の頌」「...
ひなつ‐ぼし【火夏星/熒惑星】
火星の異称。
ひな‐どり【雛鳥】
1 鳥のひな。ひよこ。 2 特に、鶏のひな。また、その肉。
ひな‐ながし【雛流し】
3月3日の節句の夕方、雛人形を川や海へ流すこと。古く、祓(はら)えに使った形代(かたしろ)を流した風習の名残り。《...
ひな‐にんぎょう【雛人形】
雛祭りに飾る人形。形代(かたしろ)が起源ともいわれ、紙製のものが平安時代からみられる。江戸時代に入って布製で公家の...
ひな‐の‐うすつぼ【雛の臼壺】
ゴマノハグサ科の多年草。山地に自生し、葉は長卵形で対生する。夏、暗赤紫色の壺状の花を多数つける。
ひな‐の‐しゃくじょう【雛の錫杖】
ヒナノシャクジョウ科の多年生の菌従属栄養植物。本州中部地方の暗い森林に自生。地下茎は小さな塊状。葉緑素を欠き、白色...
ひな‐の‐せっく【雛の節句】
3月3日の雛祭りの節句。桃の節句。《季 春》
ひな‐びと【鄙人】
田舎の人。里人(さとびと)。
ひな・びる【鄙びる】
[動バ上一][文]ひな・ぶ[バ上二]いかにも田舎という感じがする。いなかめく。「山あいの—・びた温泉場」
ひ‐なぶり【火弄り/火嬲り】
「火遊び」に同じ。「火鉢のもと、人待つ宵の—や」〈浄・重井筒〉
ひな‐ぶり【鄙振り/夷曲/夷振り】
1 田舎めいていること。また、そのもの。 2 上代の歌謡の一。地方の歌が宮廷に取り入れられ、大歌になったもので、そ...
ひ‐なべ【火鍋】
⇒火鍋子(ホーコーツ)
ひな‐まつり【雛祭(り)】
3月3日の上巳(じょうし)の節句に、女児のある家で雛人形を飾り、菱餅・白酒・桃花などを供えて祝う行事。けがれ・災い...
ひ‐なみ【日並(み)/日次】
1 日のよしあし。その日の吉凶。日柄(ひがら)。「—がよい」 2 毎日行うこと。日ごと。「けふいくか—の御狩かりく...
ひなみ‐き【日並(み)記】
日々の記録。日記。
ひな‐やしろ【雛社】
雛遊びの調度で、小さい神社。
ひ‐ならず【日ならず】
[副]いく日もたたないうちに。近いうちに。まもなく。「—完成をみるだろう」
ひならず‐して【日ならずして】
[連語]いく日もたたずに。近いうちに。「結成後—解散する」
日(ひ)並(なら)・ぶ
日数を重ねる。「我が背子(せこ)がやどのなでしこ—・べて雨は降れども色も変はらず」〈万・四四四二〉
ひ‐なわ【火縄】
檜(ひのき)の皮、竹の繊維または木綿糸などを縒(よ)って縄を作り、これに硝石を吸収させたもの。火持ちがよいので点火...
ひなわ‐うり【火縄売り】
江戸時代、芝居小屋などで、観客の喫煙用の火縄を売り歩いた人。役者の出入りに声をかけることや、客の整理などもしたという。
ひなわ‐じゅう【火縄銃】
火縄によって発射薬に点火させて弾丸を発射する方式の小銃。15世紀後半にヨーロッパで発明され、日本へは天文12年(1...
ひなわ‐づつ【火縄筒】
⇒火縄銃
ひ‐なん【非難/批難】
[名](スル)人の欠点や過失などを取り上げて責めること。「不実な態度を—する」
ひ‐なん【避難】
[名](スル)災難を避けること。災害を避けて、安全な場所へ立ちのくこと。「川が増水したので高台に—する」「緊急—」...
ひなん‐かい【避難階】
避難する際に、その建物から直接地上に出られる階。通常は1階だが、傾斜地にある建物などでは、2階や地階がこれに該当す...
ひなん‐かいだん【避難階段】
建物に設置される避難用の階段。建築基準法により、耐火構造であることなどが義務づけられている。
ひなん‐かんこく【避難勧告】
1 災害によって人的被害が発生するおそれがある場合に、行政機関が地域の住民等に対して、安全な場所へ移動するよう促す...
ひなん‐くいき【避難区域】
災害が発生したり予想される場合に、避難勧告等の対象となり、住民が避難行動をとる必要のある区域。→警戒区域