むな【空/虚】
[語素]名詞の上に付いて、何もない、空虚である、の意を表す。「—手」「—言(むなごと)」
むな【胸】
[語素]他の語の上に付いて「むね(胸)」の意を表す。「—板」「—先」「—苦しい」
むな【棟】
[語素]多く名詞の上に付いて「むね(棟)」の意を表す。「—木」「—札」
むな‐あて【胸当て】
「むねあて」に同じ。
むなあて‐ぎり【胸当て錐】
工作物に直角に当たるように胸で上部を押さえて回転ハンドルを操作する錐。
むな‐いた【胸板】
1 胸部の、板のように平らになっているところ。「—を撃ち抜く」 2 鎧(よろい)の胴の最上部の、胸にあたる部分。
ムナイドラ‐しんでん【ムナイドラ神殿】
《Mnajdra》⇒イムナイドラ神殿
むな‐かき【胸繋/胸懸/鞅/胸掛】
「むながい」に同じ。〈和名抄〉
むなかた【宗像】
福岡県北部の市。北九州・福岡両市の中間に位置し、もと宿場町・市場町として栄えた。住宅地化が進んでいる。宗像大社があ...
むなかた‐おおしま【宗像大島】
福岡県宗像市にある島。→大島
むなかた‐し【宗像市】
⇒宗像
むなかた‐しこう【棟方志功】
[1903〜1975]版画家。青森の生まれ。国際展で重ねて受賞。日本画の大作も多い。文化勲章受章。代表作「二菩薩釈...
むなかた‐たいしゃ【宗像大社】
福岡県宗像市にある神社。九州本土の田島にある辺津(へつ)宮、大島にある中津宮、沖ノ島にある沖津宮の総称。旧官幣大社...
むな‐かなもの【胸金物】
鎧(よろい)の胸板に打つ金物。
むな‐かんじょう【胸勘定】
[名](スル)「胸算用(むなざんよう)」に同じ。
むな‐がい【胸繋/胸懸/鞅/胸掛】
《「むなかき」の音変化》馬具の一。鞍橋(くらぼね)を固定するために馬の胸から鞍橋の前輪(まえわ)の四緒手(しおで)...
むな‐がわら【棟瓦】
屋根の棟をふくのに用いる瓦。熨斗(のし)瓦・雁振(がんぶ)り瓦など。むねがわら。
むなぎ【鰻】
「うなぎ」の古形。「夏痩(や)せに良しといふものそ—捕り喫(め)せ」〈万・三八五三〉
むな‐ぎ【棟木】
棟に渡す横木。屋根の最上部に、桁行(けたゆき)方向に取り付ける横木。むねぎ。
むな‐くそ【胸糞】
胸を卑しめていう語。むねくそ。「—が悪い」
胸糞(むなくそ)が悪(わる)・い
胸がむかむかするほど不快である。いまいましい。「考えただけでも—・い」
むな‐ぐるま【空車】
《「むなくるま」とも》 1 人や物を乗せていない車。からぐるま。「左府の御車を—にて法成寺へやらせられけり」〈著聞...
むな‐ぐら【胸倉/胸座】
衣服の胸の部分。和服の左右の襟が重なる部分。「—をつかんで投げとばす」
胸倉(むなぐら)を取(と)・る
手を伸ばして相手の胸倉をつかむ。「—・ってこづきまわす」
むな‐ぐるし・い【胸苦しい】
[形][文]むなぐる・し[シク]胸が圧迫されるようで息苦しい。「—・い一夜を明かす」
むな‐ぐろ【胸黒】
チドリ科の鳥。全長24センチくらい。夏羽は顔・胸・腹にかけて黒くなる。ユーラシア北部で繁殖。オーストラリアへ渡り、...
むな‐げ【胸毛】
1 胸に生える毛。 2 鳥の胸のあたりの羽毛(うもう)。
むな‐ごと【空言/虚言】
《古くは「むなこと」》ほんとうでない言葉。うそ。そらごと。「浅茅原(あさぢはら)小野に標(しめ)結ひ—をいかなりと...
むな‐さき【胸先/胸前】
胸のみずおちのあたり。胸元(むなもと)。「—三寸に迫る」
むな‐さわぎ【胸騒ぎ】
心配ごとや悪い予感などのために心が穏やかでないこと。「帰りが遅すぎるので—がする」
むな‐ざんよう【胸算用】
[名](スル)《「むなさんよう」とも》心の中で見積もりを立てること。胸勘定(むなかんじょう)。むなづもり。むなざん...
むな‐ざん【胸算】
[名](スル)「胸算用(むなざんよう)」の略。「これで米が幾許(いくらいくら)買えると—を弾いて」〈宙外・独行〉
むなし・い【空しい/虚しい】
[形][文]むな・し[シク] 1 空虚である。内容がない。「—・い言葉」 2 無益である。むだである。かいがない。...
空(むな)しき骸(から)
なきがら。死骸。「恋しきにわびて魂まどひなば—の名にや残らむ」〈古今・恋二〉
空(むな)しきけぶり
火葬の煙。無常の煙。
空(むな)しき空(そら)
どこまでも果てしなく広がる空。大空。虚空(こくう)。「わが恋は—にみちぬらし思ひやれども行くかたもなし」〈古今・恋一〉
空(むな)しき名(な)
実質を伴わない名声。虚名。浮き名。「秋風の—をも空に立つかな」〈宇津保・内侍督〉
空(むな)しき船(ふね)
譲位した帝。上皇。君を船、臣を水にたとえていった語。「住吉の神はあはれと思ふらむ—をさして来たれば」〈後拾遺・雑四〉
空(むな)しくな・る
死ぬ。みまかる。むなしゅうなる。「手当てのかいなく—・る」
むな‐そこ【胸底】
心の奥底。心底。きょうてい。「悲しみを—に秘める」
むな‐だか【胸高】
[名・形動]帯などを胸のあたりに高く締めること。また、そのさま。「—に帯を締める」
むな‐ぢ【胸乳】
《「むなち」とも》乳房。「—をかき出で」〈記・上〉
むな‐つき【胸突き】
山坂の道の険しく急な所。
むなつき‐はっちょう【胸突き八丁】
1 富士登山で頂上までの8丁(約872メートル)のけわしい道。転じて、急斜面の長い坂道。 2 物事を成し遂げる過程...
むな‐づくし【胸尽くし】
「胸倉(むなぐら)」に同じ。「二つに一つの返答が聞きたいと—をひっつかむ」〈浄・嫗山姥〉
むな‐づわら・し【胸づはらし】
[形シク]心労のために胸がしめつけられるようである。「梅川いとど—・しく」〈浄・冥途の飛脚〉
むな‐づもり【胸積(も)り】
「胸算用(むなざんよう)」に同じ。〈和英語林集成〉
むな‐で【空手】
手に何も持たないこと。また、手をこまねいて何もしないこと。素手(すで)。からて。「—に直(ただ)に取りてむ」〈記・中〉
ムナナ
ガボン南東部の都市。1950年代にウラン鉱山が発見され、1990年代末まで採掘が続けられた。南郊にオクロの天然原子...
むな‐ばせ【空馳せ】
《馳せたのがむだであったの意から》競馬(くらべうま)で負けること。「競馬をつかうまつりけるが、十度—をしたりけるを...