む‐しき【無識】
見識や知識のないこと。「肴の切身の値段になると…全く—であった」〈漱石・門〉
むしき‐かい【無色界】
仏語。三界の一。色界の上にあり、肉体・物質から離脱して、心の働きである受・想・行・識の四蘊(しうん)だけからなる世...
むし‐きき【虫聞き】
秋の夜、野山に出て松虫などの鳴き声を楽しむこと。平安時代に始まるという。《季 秋》
むし‐くい【虫食い/虫喰い】
1 虫が食うこと。また、そのあと。「—の古本」「—の葉」 2 陶磁器の縁に表れた釉(うわぐすり)の小さな剝落(はく...
むしくい‐ざん【虫食い算】
計算式の一部を空白にしておいて、その部分に数字を補って計算式を完成させる問題。
むし‐く・う【虫食う】
[動ワ五(ハ四)]「むしばむ」に同じ。「阿娑縛抄(あさばしょう)の三十巻ばかり—・い余せるを尋ね出し」〈露伴・新浦島〉
むし‐くだし【虫下し】
内服して、回虫などの寄生虫を体外へ出す薬。駆虫薬。駆虫剤。
むし‐くよう【虫供養】
10月10日ごろに、農作のために殺した虫の霊を慰めるための供養。
むしくり‐あつ・し【蒸しくり暑し】
[形ク]蒸し暑い。「はや夜中、—・う寝にくやと」〈浄・薩摩歌〉
むし‐ぐすり【虫薬】
1 小児の腹痛・ひきつけを治す薬。むしおさえ。 2 腹痛止めの薬。
むし‐ぐすり【蒸(し)薬】
患部を蒸し温める薬。
むし‐け【虫気】
1 子供が寄生虫などによって腹痛・ひきつけ・かんしゃくなどを起こすこと。 2 痛みを伴う腹の病気。腹の中にすむ三尸...
むし‐けら【虫螻】
虫類を卑しめていう語。また、小さくて取るに足りないものの意で、人をも卑しめていう。「—同然に扱われる」
むし‐けん【虫拳】
拳の一。親指を蛙(かえる)、人さし指を蛇、小指をナメクジに見立てて勝負を争うもの。蛙は蛇に、蛇はナメクジに、ナメク...
む‐しけん【無試験】
試験をしないこと。試験を受ける必要がないこと。「—で入学する」
むしけん‐けんてい【無試験検定】
特定の資格がある者に対して、試験をしないで検定を受けた扱いをすること。
むし‐こ【虫籠】
1 虫かご。《季 秋》「乾きたる—の草やあら無沙汰/召波」 2 「虫籠窓(むしこまど)」の略。「源右衛門—より手を...
むし‐こうごう【無始曠劫】
始めがわからないほどの遠い過去。「妻子といふものが、—よりこのかた生死に流転するきづななるがゆゑに」〈平家・一〇〉
むしこうせい‐アンテナ【無指向性アンテナ】
《omnidirectional antenna》指向性をもたないアンテナ。電波の送受信で、全方向に対して同等の強...
むしこ‐ごうし【虫籠格子】
虫かごのように目の細かい格子。
むし‐こぶ【虫瘤】
⇒虫癭(ちゅうえい)
むしこ‐まど【虫籠窓】
虫籠格子を入れた窓。
むし‐こんちゅう【無翅昆虫】
無翅亜綱の昆虫の総称。本質的に翅(はね)をもたず、原始的で、無変態。トビムシ・カマアシムシ・シミなどが含まれる。無...
むし‐さされ【虫刺され】
蚊や蚤(のみ)・毛虫・蜂などの虫に刺されること。また、そのために起こる痛みやかゆみ、炎症などの症状。「—の薬を塗る」
むし‐しぐれ【虫時雨】
多くの虫がいっせいに鳴く声を時雨の音になぞらえていう語。《季 秋》
むし‐ず【虫唾】
胃酸過多のため、胃から口に出てくる不快な酸っぱい液。 [補説]「ず」を「酸(す)」と考えて、歴史的仮名遣いを「むし...
虫唾(むしず)が走(はし)・る
胸がむかむかするほど不快である。「顔を見ただけで—・る」
むし‐ずし【蒸し鮨】
味つけをしたシイタケ・干瓢(かんぴょう)・焼きアナゴなどを刻んで鮨飯にまぜ、金糸玉子を上にのせて蒸した鮨。もとは関...
むし‐そば【蒸し蕎麦】
ゆでたそばを冷水で洗い、さらに蒸したもの。むしそばきり。
むしだし‐の‐かみなり【虫出しの雷】
《冬眠中の虫を穴から誘い出す雷の意》立春後、初めて鳴る雷。はつかみなり。むしだし。《季 春》「残る物とて松の風さび...
む‐じつ【無実】
[名・形動]《古くは「むしつ」》 1 事実がないこと。実質がないこと。「有名—」 2 罪を犯していないのに、罪があ...
むし‐づくし【虫尽(く)し】
1 和歌などに虫の名を並べて詠み込むこと。 2 「虫合わせ1」に同じ。
むし‐づよ・い【虫強い】
[形][文]むしづよ・し[ク] 1 我慢強い。忍耐強い。「—・ふ半年余りもこらへて見たれど」〈浮・姑気質〉 2 あ...
むし‐とり【虫取り】
虫を取ること。また、それを取る道具。
むしとり‐あみ【虫取(り)網】
⇒捕虫網
むしとり‐すみれ【虫取菫】
タヌキモ科の多年生の食虫植物。高山の湿地に生え、高さ5〜15センチ。葉は根元から数枚出て長楕円形。葉の縁が内側に巻...
むしとり‐なでしこ【虫取撫子】
ナデシコ科の一年草。高さ約50センチ。葉は卵形で対生。5、6月ごろ、紅または白色の小花が多数咲く。茎の節から粘液を...
むし‐なべ【蒸(し)鍋】
食物を蒸すのに使う鍋。ふつう二段重ねで、上鍋の底に多数の細かい穴がある。蒸し器。
むし‐に【蒸(し)煮】
調理で、蒸してから煮ること。または、蓋をして蒸すように煮ること。蒸煮(じょうしゃ)。
むしにゅうこけい‐ぶん【無脂乳固形分】
牛乳に含まれる、乳脂肪分以外の固形成分。たんぱく質・糖質・ビタミン・ミネラルなど。SNF(solids-not-f...
むし‐の‐あいかた【虫の合方】
歌舞伎下座音楽の一。虫の声をうつした本調子の三味線曲。静かな秋の夜や寂しい野原の情景を表すときに用いる。
むし‐の‐いき【虫の息】
弱り果てて、今にも絶えそうな呼吸。また、その状態。
虫(むし)の居所(いどころ)が悪(わる)・い
機嫌が悪く、ちょっとしたことも気に障る状態にある。不機嫌である。「朝から—・い」
むしのいろいろ【虫のいろいろ】
尾崎一雄の短編小説。昭和23年(1948)「新潮」誌に掲載。
むし‐の‐くちやき【虫の口焼(き)】
節分行事の一。夕刻に、イワシの頭、髪の毛、ネギなど臭気の強いものを焼きながら、害虫駆除の唱え言をする。
むし‐の‐しらせ【虫の知らせ】
よくないことが起こりそうであると感じること。
むし‐の‐す【虫の巣】
虫が食い荒らしたあとのような穴をたくさんつけて作った練り物の玉。緒締めなどにする。からふと玉。むしのす玉。
むし‐の‐たれぎぬ【枲の垂れ衣/虫の垂れ絹/帔】
平安時代から鎌倉時代にかけて、中流女性の外出の際に、市女笠(いちめがさ)の周囲に苧麻(からむし)の繊維で織った薄い...
むし‐の‐ね【虫の音】
虫の鳴く声。特に、秋の虫にいう。《季 秋》「—に折々わたる嵐かな/青蘿」 地歌・箏曲(そうきょく)の曲名。明和・安...
むし‐はらい【虫払い】
「虫干し」に同じ。《季 夏》「贋物(にせもの)のいく代めでたし—/几董」