わけ【分け/別け】
1 分けること。また、分けたもの。分配。「形見—」 2 勝負が決まらないこと。引き分け。「痛み—」 3 芸娼妓など...
わけ【別】
古代の姓(かばね)の一。皇族の子孫で地方に封ぜられたという氏族の姓。
わけ【訳】
《「分け」と同語源》 1 物事の道理。すじみち。「—のわからない人」「—を説明する」 2 言葉などの表す内容、意味...
わけ【和気】
姓氏の一。 [補説]「和気」姓の人物和気清麻呂(わけのきよまろ)和気広虫(わけのひろむし)
わけ【戯奴】
[代] 1 一人称の人代名詞。自分を謙遜していう語。わたくしめ。「我(あ)が君は—をば死ねと思へかも逢ふ夜逢はぬ夜...
わけ‐あい【訳合(い)】
筋道。また、理由や事情。子細。訳柄。「如何(いか)なる—にや」〈荷風・雨瀟瀟〉
わけ‐あ・う【分け合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに分ける。「収穫をみんなで—・う」「苦しみを—・う」
わけ‐あた・える【分け与える】
[動ア下一][文]わけあた・ふ[ハ下二]分けてそれぞれに与える。
わけ‐あり【訳有り】
[名・形動]特別な事情・関係などがあること。また、そのさま。「—なようす」
わけあり‐しょうひん【訳有り商品】
使用や消費に支障はないが、見た目の悪さや型式の古さ通常の商品として扱えない理由があって安く売られる商品。大きさが不...
わ‐けい【和敬】
心をおだやかにして慎み、相手を敬うこと。茶道で重んじる精神の一つ。
わけい‐せいじゃく【和敬清寂】
茶道の精神を表現するのに用いられた語。和敬は茶事における主客相互の心得、清寂は茶庭・茶室・茶道具などに関連する心得。
わけ‐い・る【分け入る】
[動ラ五(四)]かき分けて中へはいる。「山深く—・る」
訳(わけ)が違(ちが)・う
同等に見ることはできない。比べられない。「それとこれとでは—・う」
訳(わけ)が無(な)・い
《「訳もない」「訳はない」とも》 1 はずがない。道理がない。「書留がそんな中に入ってる—・いよ」〈漱石・明暗〉 ...
わけ‐がら【訳柄】
「訳合(わけあ)い」に同じ。「行かざるをえない—がある」
わけ‐ぎ【分葱】
ネギの変種。小形で葉も細い。シベリアの原産。栽培され、鱗茎を株分けして植え付ける。ぬたなどにする。ふゆねぎ。《季 春》
わけ‐ざと【分け里/訳里】
《「わけ有る里」の意》遊里。遊郭。色里。「—の遊女」〈浮・禁短気・五〉
わけ‐しらず【訳知らず】
人情の機微や色恋のことに通じないこと。また、その人。やぼ。無粋(ぶすい)。「さてもさても衆道の—め」〈浮・五人女・五〉
わけ‐しり【訳知り/分け知り】
1 遊里の事情によく通じていること。また、その人。粋人。通人。 2 物事の事情を心得ていること。また、その人。「—...
わけ‐て【分けて/別けて】
[副]とりわけ。特に。格別。わきて。「どの季節も好きだが、中でも—秋がいい」
わけて‐も【分けても】
[副]「わけて」を強めた言い方。「兄弟でよく遊ぶが、—弟と気が合う」
わけ‐どり【分け取り】
[名](スル)分け合って取ること。「大皿から料理を—する」
わけ‐な・い【訳無い】
[形][文]わけな・し[ク] 1 簡単である。めんどうなことがない。「問題を—・く解いてみせる」 2 たわいない。...
わけ‐なし【訳無し】
[名・形動] 1 簡単であること。たやすいこと。また、そのさま。「さかだちくらい僕には—だ」 2 道理がわかってい...
わけ‐の‐きよまろ【和気清麻呂】
[733〜799]奈良末期・平安初期の公卿。備前の人。道鏡が皇位に就こうと企てたとき、宇佐八幡の神託によりこれを阻...
わけ‐の‐ひろむし【和気広虫】
[730〜799]奈良末期・平安初期の女官。備前の人。清麻呂の姉。法名、法均尼。清麻呂とともに称徳天皇に仕え、宇佐...
訳(わけ)は無(な)・い
⇒訳が無い
わけ‐へだて【分け隔て/別け隔て】
[名](スル)相手によって扱い方に差別をつけること。「どの子も—しないで育てる」
わけ‐まえ【分け前】
各自に分けて与えられる分。割り前。取り前。「—にあずかる」
わけ‐め【分け目】
1 物を分けた境の所。「髪の—」 2 物事がどちらに決定するかの境目。わかれめ。「成否の—にさしかかる」「天下—の合戦」
訳(わけ)も無(な)・い
⇒訳が無い
訳(わけ)も無(な)い事(こと)
たわいもなく、つまらないこと。
わけ‐よし【訳良し】
「訳知(わけし)り」に同じ。「女子(をなご)亭主の—が…人に情を掛け鯛の」〈浄・氷の朔日〉
わけ‐ら・し【訳らし】
[形シク] 1 わけがあるらしい。子細があるらしい。「この五木(ごもく)の中に—・しき文反古ありしに」〈浮・一代女...
わ・ける【分ける/別ける】
[動カ下一][文]わ・く[カ下二] 1 一つにまとまっているものをいくつかの部分にする。分割する。「ドラマを前半と...
訳(わけ)を立(た)・てる
1 物事の筋道を明らかにする。話をつける。また、支払い勘定をする。 2 情を通じる。男女の交わりをする。
わ‐けん【和犬】
日本特産の犬。秋田犬、柴犬など。日本犬。→洋犬
わげ【髷】
(上方で)髷(まげ)をいう語。
わ‐げ【和解】
1 「わかい(和解)1」に同じ。「君の—を勧むるや誠に謝すべしと雖も」〈織田訳・花柳春話〉 2 外国文を日本語で解...
わ‐げい【話芸】
話術によって楽しませる芸。落語・漫談・講談などをいう。
わ‐げき【話劇】
中国の新劇。20世紀初めごろ、日本の新派劇の影響を受けて起こった。京劇など歌舞を主とする古典劇に対して、話し言葉を...
わ‐げさ【輪袈裟】
幅6センチくらいの綾布を輪に作った略式の袈裟。首にかけて前に垂らす。天台宗・真言宗・浄土真宗などで用いる。
わげ‐もの【綰げ物/曲げ物】
「まげもの1」に同じ。
わ‐げん【和弦】
⇒和音(わおん)2
わ‐こ【和子/若子】
1 身分の高い人の男の子供。坊っちゃん。また、男の子供を親しみを込めていう語。「その侍の—、鷹いと好きにて」〈仮・...
わ‐こう【和光】
1 「和光同塵(どうじん)」の略。 2 光をやわらげること、また、やわらかな光。「わが朝の天神地祇感応の—を添へ」...
わこう【和光】
埼玉県南部の市。もと川越街道の宿場町。東京都に北接し、住宅地・工業地化が進む。自動車工業などが盛ん。人口8.0万(...
わ‐こう【倭寇/和寇】
13世紀から16世紀にかけて、朝鮮および中国大陸沿岸に出没し、略奪行為や密貿易を行った海賊集団に対する朝鮮・中国側...
わこう‐し【和光市】
⇒和光