わこう‐すいじゃく【和光垂迹】
和光同塵(どうじん)2のこと。本地垂迹の立場からいう。「いづれの所か—の居にあらざる」〈保元・上〉
わこう‐だいがく【和光大学】
東京都町田市にある私立大学。昭和41年(1966)の開設。
わこうど【若人】
《「わかびと」の音変化》若い人。わかもの。青年。「—の祭典」
わこう‐どうじん【和光同塵】
1 《「老子」四章「和其光、同其塵」から。光をやわらげてちりに交わるの意》自分の学徳・才能を包み隠して俗世間に交わ...
わ‐こく【和国/倭国】
日本の国。また、昔、中国から日本を呼んだ名。「—は、単律の国にて、呂の音なし」〈徒然・一九九〉
わこ‐さま【和子様/若子様】
良家の男の子を親しみ敬っていう語。わかさま。「こなたの御大切の—を」〈虎寛狂・子盗人〉
わ‐こん【和魂】
日本人固有の精神。やまとだましい。
わこん‐かんさい【和魂漢才】
《「菅家遺誡(かんけいかい)」から。もとは、学問から得た知識と実生活上の才知の意で、総合的な判断力をさした語》中国...
わこん‐ようさい【和魂洋才】
《「和魂漢才」の類推から明治になってできた語》日本人が伝統的な精神を忘れずに西洋の文化を学び、巧みに両者を調和させ...
わ‐ご【和語/倭語】
1 日本のことば。日本語。「洋人—を習うに大に苦み」〈村田文夫・西洋聞見録〉 2 漢語およびその他の外来語に対して...
わ‐ごう【和合】
[名](スル) 1 仲よくなること。親しみ合うこと。「夫婦—の道」「家族が—する」 2 男女が結ばれること。結婚す...
わごう‐じん【和合神】
中国で、婚礼のときに祭る神。寒山・拾得の二仙(二聖)で、ともに蓬頭(ほうとう)で笑顔、緑衣を着け、一人は棒と鼓を持つ。
わごうじん【和合人】
⇒滑稽和合人(こっけいわごうじん)
わごう‐そう【和合僧】
仲よく親しみ合う僧衆の教団。律では成員五人以上とする。
わご‐おおきみ【我ご大君】
「わがおおきみ」の音変化。「やすみしし—高照らす日の皇子」〈万・五二〉
わごくへん【倭玉篇/和玉篇】
室町中期の漢和字書。3巻。編者・成立年未詳。漢字を部首により分類、片仮名で音訓を示す。わぎょくへん。
わ‐ごこう【輪後光】
仏像などの、輪状の後光。
わごし‐の‐まつり【輪越しの祭】
《茅(ち)の輪をくぐったりするところから》夏越(なご)しの祓(はらえ)の異称。
わごせつのりゃくず【和語説略図】
江戸後期の文法図表。1枚。東条義門著。天保4年(1833)刊、同13年増補。「友鏡」を整理したもので、文語の活用形...
わ‐ごぜ【我御前/和御前】
[代]二人称の人代名詞。女性を親しみを込めて呼ぶ語。あなた。おまえ。「—が常々あの男に」〈浄・用明天王〉
わ‐ごと【和事】
歌舞伎で、柔弱な色男の恋愛描写を中心とした演技。また、その演出様式。元禄期(1688〜1704)に発生し、主に上方...
わごと‐し【和事師】
歌舞伎で、和事を得意とする役者。
わ‐ごぼう【我御房/和御房】
[代]二人称の人代名詞。僧を親しみを込めて呼ぶ語。「—は命惜しくはなきか」〈今昔・二三・一九〉
わ‐ゴム【輪ゴム】
輪状のゴムバンド。ものを束ねたり、包装したりするのに用いる。
わ‐ごりょ【我御料/和御寮】
[代]二人称の人代名詞。対等またはそれ以下の相手を親しみを込めて呼ぶ語。男女ともに用いられる。「先づ—は誰なれば」...
わ‐ごりょう【我御料/和御寮】
[代]「わごりょ(我御料)」に同じ。「—思へば安濃の津より来たものを」〈閑吟集〉
わ‐ごれ
[代]「わごりょ(我御料)」の音変化。「—たちより吟味して」〈浮・歌三味線・三〉
わ‐ごん【和琴/倭琴】
日本の弦楽器の一。神楽・東遊(あずまあそ)びなど、雅楽の日本古来の歌舞に用いる6弦の琴。多くは桐(きり)製で、長さ...
ワゴン
1 四輪車。四輪の馬車。 2 手押し車。移動式の配膳(はいぜん)台や商品陳列台。「—サービス」「—セール」 3 「...
ワゴン‐サービス
《(和)wagon+service》 1 宴会場などで飲食物などを手押し車にのせ、客席間を回るサービス方式。 2 ...
ワゴン‐しゃ【ワゴン車】
《ワゴンはwagon》「ステーションワゴン」に同じ。
ワゴン‐セール
《(和)wagon+sale》(百貨店などで)手押し車のような荷台に特売品などをのせて、売り出しをすること。
わさ【早稲/早】
《「わせ」の交替形》他の名詞の上に付いて複合語をつくり、早熟の稲、または、早熟の意を表す。「—田」「—瓜」「—物」
わ‐さ【輪差】
ひもを輪の形に結んだもの。また、鳥獣を捕らえるためにそのように作ったもの。わな。
わ‐さい【和裁】
和服の裁縫。⇔洋裁。
わさ‐ごめ【早稲米】
早稲(わせ)の米。「駄賃馬に荷負ひをこせよ—を」〈仮・竹斎・上〉
わさ‐さ【早酒/醅】
醸造したまま、まだ火入れをしていない新酒。まだ、漉(こ)してない酒。わさざけ。〈色葉字類抄〉
わさ‐だ【早稲田】
早稲(わせ)を作る田。わせだ。「石上(いそのかみ)布留の—を秀(ひ)でずとも縄だに延(は)へよ守(も)りつつ居らむ...
わさ‐づの【わさ角】
シカの角を頭部につけた杖(つえ)。念仏僧が持ち歩いた。かせづえ。
わさび【山葵】
アブラナ科の多年草。日本特産。渓流の砂礫(されき)地に生える。根茎は太い円柱形で多数の葉の跡があり、緑色。根際から...
わさび‐いろ【山葵色】
ワサビのような色。柔らかい黄緑色。
わさび‐おろし【山葵卸し】
1 ワサビやショウガをすりおろすための、小形のおろし金。また、その道具ですりおろしたワサビ。 2 《はいている菖蒲...
山葵(わさび)が利(き)・く
1 ワサビの味と香りとが非常に強く、舌や鼻を刺激する。 2 ワサビのようにぴりっとした鋭いものを含み持っている。「...
わさび‐じょうゆ【山葵醤油】
すりおろしたワサビを加えた醤油。刺身などに用いる。
わさび‐すまし【山葵澄まし】
みりんと醤油の煮出し汁に、すりおろしたワサビを加えた吸い物。
わさび‐だいこん【山葵大根】
アブラナ科の多年草。根茎は太くて白く、ワサビに似た辛味とダイコンに似た香りがある。春に高さ約50センチの花茎を伸ば...
わさび‐づけ【山葵漬(け)】
ワサビの葉・茎・根を刻んで、熟成した酒粕(さけかす)に漬けたもの。《季 春》
わさび‐の‐き【山葵の木】
ワサビノキ科の落葉小高木。全体に辛味がある。樹皮は灰色をし、材は軟らかい。葉は卵形の小葉からなる羽状複葉。花は白く...
わさび‐もち【山葵餅】
ワサビをつきまぜた餅で小豆餡(あずきあん)をくるんだ餅菓子。
わさ‐ほ【早稲穂】
《「わさぼ」とも》早稲(わせ)の穂。「我妹子が業(なり)と作れる秋の田の—のかづら見れど飽かぬかも」〈万・一六二五〉