足(あし)を洗(あら)・う
悪い仲間から離れる。好ましくない生活をやめる。職業・仕事をやめる場合にも用いる。「やくざな稼業から—・う」
足(あし)を入(い)・れる
ある場所、ある世界に入る。「芸能界に—・れる」
足(あし)を奪(うば)・う
事故などが交通機関を止めて、人の移動を不可能にする。「大雪が市民の—・う」
足(あし)を限(かぎ)りに
足の続く限り。歩ける限り。
足(あし)を重(かさ)ねて立(た)ち目(め)を側(そばだ)てて視(み)る
《「史記」汲黯(きゅうあん)伝から》両足をくっつけて立ち、うつむいて横目でうかがう。非常に恐れるさまをいう。
足(あし)を崩(くず)・す
楽な姿勢で座る。膝を崩す。「—・して、くつろいでください」
足(あし)を掬(すく)・う
相手のすきをついて失敗させる。「ライバルの—・う」 [補説]文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「足をすく...
足(あし)を掬(すく)わ・れる
⇒足を掬う[補説]
足(あし)を擂(す)り粉木(こぎ)に◦する
足がすりこぎのようにすりへるまで歩きまわる。
足(あし)を空(そら)に
足が地につかないほどあわて急ぐさま。「ことごとしくののしりて—惑ふが」〈徒然・一九〉
足(あし)を出(だ)・す
予算または収入を超える金額を使う。赤字にする。「—・さずに切り盛りする」
足(あし)を使(つか)・う
活発に動き回る。「—・って情報を集める」
足(あし)を付(つ)・ける
手がかりやきっかけを作る。「饅頭(まんぢゅう)一つ、隣さじきの子供にやる。これにて—・けて酒を飲まうといふ下ごころ...
足(あし)を取(と)ら◦れる
1 道の状態が悪いときや酒に酔ったときなどに、思うように足を動かせず、歩行・走行が困難になる。「ぬかるみに—◦れる...
足(あし)を抜(ぬ)・く
好ましくない関係を打ち切る。不本意な環境から抜け出す。
足(あし)を延(の)ば・す
1 いま来ている所より、さらに遠くまで行く。「出張のついでに郷里へ—・す」 2 楽な姿勢になってくつろぐ。「座敷で...
足(あし)を運(はこ)・ぶ
あることのために、わざわざ出向く。「何度も—・んでいただき、申し訳ありません」
足(あし)を引(ひ)っ張(ぱ)・る
人の成功や前進をじゃまする。また、妨げとなる。「チームの—・る」
葦(あし)をふくむ雁(かり)
海を渡って遠くへ飛ぶとき、海上で羽を休めるために、枯れ葦を口にくわえていくという雁。→雁風呂(がんぶろ)
足(あし)を踏(ふ)み入(い)・れる
入り込む。また、新たに関係するようになる。「未知の分野に—・れる」
足(あし)を棒(ぼう)に◦する
くたくたに疲れるまであちこち歩きまわる。あることのために奔走するたとえ。「一日中—◦して職を探し回る」
足(あし)を向(む)けて寝(ね)られ◦ない
⇒足を向ける2
足(あし)を向(む)・ける
1 その方向へ行く。 2 (「足を向けて寝られない」の形で)ある人に感謝・尊敬の気持ちを表すときに用いる。