すみ‐つき【墨付き】
1 筆跡の墨の付きぐあい。筆のあと。筆跡。「—も濃いりっぱな書」 2 写本で、実際に文字の書かれている紙。「—三〇...
すみつき‐かっこ【隅付き括弧】
文章表記中などで用いる【 】の記号。タイトルや見出し、語句の強調などを表すのに用いる。隅付きパーレン。→括弧
すみつき‐パーレン【隅付きパーレン】
⇒隅付き括弧
すみ‐つぎ【墨継ぎ】
1 筆に含ませた墨が足りなくなったとき、さらに墨を含ませて書きつづけること。 2 ⇒墨柄(すみづか)
すみ‐つ・く【住(み)着く】
[動カ五(四)] 1 住まいが定まって落ち着く。「ここに—・いて八年になる」「のら猫が—・く」 2 夫婦関係が定ま...
すみ‐つけ【墨付け】
1 相手の顔に墨をつけ合うこと。また、その遊び。 2 墨糸・墨差しを用いて木材などに線を引いたり印をつけたりすること。
すみつけ‐しょうがつ【墨付け正月】
山陰・北陸地方などで、小正月に若い男女が墨や鍋墨を互いに異性のほおに塗りつける行事。墨塗り。《季 新年》
すみ‐つぼ【炭壺】
炭火などを入れ、密閉して消すための壺。火消し壺。
すみ‐つぼ【墨壺】
1 直線を引くのに用いる大工道具。糸車に巻いた墨糸を、墨を含ませた綿の中を通して引き出し、墨糸の端の仮子(かりこ)...
すみ‐づか【墨柄】
短くなった墨を挟んでするための、竹などで作った道具。墨挟み。墨継ぎ。墨の柄。
すみ‐てまえ【炭手前/炭点前】
茶事のとき、炉または風炉(ふろ)に炭をつぐ作法。→三炭(さんたん)
すみ‐と【隅斗】
《隅にあるところから》「鬼斗(おにと)」に同じ。
すみ‐とぎ【炭磨ぎ】
金属の彫刻などの粗彫りした面を朴炭(ほおずみ)でみがいて仕上げること。
すみとも【住友】
姓氏の一。 [補説]「住友」姓の人物住友吉左衛門(すみともきちざえもん)
すみとも‐きちざえもん【住友吉左衛門】
[1647〜1706]江戸前期の商人。本名、友信。住友家第3代。吉左衛門は以後住友家当主の世襲名となる。16歳で家...
すみとも‐ざいばつ【住友財閥】
三井・三菱と並ぶ三大財閥の一。住友家は江戸時代以来別子銅山の経営を事業の主力とし、明治期には金属産業から関連産業に...
墨(すみ)と雪(ゆき)
性質が全然反対なもののたとえ。
すみ‐とり【炭取り/炭斗】
炭を小出しにして入れておく容器。炭入れ。炭かご。《季 冬》「—のひさご火桶に並び居る/蕪村」
すみ‐なおし【墨直し】
碑面にさした墨があせた所に、再び墨を入れて直すこと。
すみ‐ながし【墨流し】
1 水の上に字や絵をかく方法。小豆の粉、黄柏(おうはく)、明礬(みょうばん)を麻布で包んで水で湿らせ、それを浸した...
すみながし‐ぞめ【墨流し染(め)】
水面に墨汁または顔料を落とし、その波紋の模様を紙や布に写しとる染め方。また、その製品。古くから料紙に用いられ、江戸...
すみ‐な・す【住(み)成す】
[動サ五(四)] 1 …のようなふうにして住む。「小綺麗に—・す」 2 住居とする。住みつく。「—・す床(とこ)の...
すみ‐な・れる【住(み)慣れる/住み馴れる】
[動ラ下一][文]すみな・る[ラ下二]長年住んでいて、その土地や家に慣れる。「—・れた土地を離れる」
すみ‐なわ【墨縄】
「墨糸(すみいと)」に同じ。
隅(すみ)に置(お)け◦ない
その人が意外に経験豊かであったり、才能・知識などがあったりして、あなどれない。
スミニャック
インドネシア南部、バリ島南岸の海岸保養地。1960年代から賑わっていたクタやレギャンに続き、北側のクロボカンととも...
すみ‐ぬり【墨塗(り)】
1 墨を塗ること。 2 「墨付け正月」に同じ。《季 新年》
すみぬり【墨塗】
狂言。大名と別れる女が水を目につけて泣くまねをするので、太郎冠者が水を墨に入れ替えると女の目の縁が真っ黒になる。
すみぬり‐きょうかしょ【墨塗(り)教科書】
記述の一部を墨で塗りつぶした教科書。第二次大戦直後、日本の国民学校では、軍国主義的な内容を墨汁で塗り読めなくした教...
すみのえ【住吉/住之江/墨江】
大阪市住吉(すみよし)の古称。[歌枕]「—の岸による浪よるさへや夢のかよひぢ人めよくらむ」〈古今・恋二〉 (住之江...
すみのえ‐く【住之江区】
⇒すみのえ
すみのえ‐どおり【住之江通り】
大阪市の南部を東西に走る道路の呼び名。国道26号線との交差点以東は長居公園通りと呼ばれる。
すみのえ‐の‐かみ【住吉神/墨江神】
住吉(すみよし)大社の祭神である表筒男命(うわつつのおのみこと)・中筒男命(なかつつのおのみこと)・底筒男命(そこ...
すみ‐の‐おしき【隅の折敷】
四隅を切った折敷。すみおしき。すみ。
すみのくら【角倉】
姓氏の一。江戸時代の京都の豪商。本姓、吉田氏。室町時代は土倉(どそう)として活躍。のち、朱印船貿易・河川土木事業に...
すみのくら‐そあん【角倉素庵】
[1571〜1632]安土桃山から江戸初期の豪商。京都の人。通称、与一。了以の長男。父の事業を継ぎ、海外貿易・土木...
すみのくら‐ぶね【角倉船】
江戸初期、角倉了以・素庵父子が朱印状を受けて安南・東京(トンキン)などへ貿易のために派遣した貿易船。
すみのくら‐ぼん【角倉本】
嵯峨(さが)本のこと。
すみのくら‐りゅう【角倉流】
⇒嵯峨流3
すみのくら‐りょうい【角倉了以】
[1554〜1614]安土桃山から江戸初期の豪商。京都の人。名は光好。豊臣秀吉・徳川家康の朱印状を得て、安南・東京...
すみ‐の‐ころも【墨の衣】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐の‐たもと【墨の袂】
「墨染め衣」に同じ。
すみ‐のぼ・る【澄み昇る】
[動ラ四] 1 澄んだ月が高く昇る。「有明の月—・りて、水の面も曇りなきに」〈源・浮舟〉 2 澄んだ音色が高く響く...
墨(すみ)は餓鬼(がき)に磨(す)らせ筆(ふで)は鬼(おに)に持(も)たせよ
墨をするには力を入れず、筆を使って書くには力を込めるのがよいというたとえ。
すみ‐はだ【澄肌/墨肌】
日本刀の刀身に現れる、黒く澄んでいる斑点。鯰肌(なまずはだ)。
すみ‐は・つ【住み果つ】
[動タ下二] 1 いつまでも住む。最後まで住む。「その昔(かみ)世を背きなましかば、今は深き山に—・てて」〈源・蜻...
すみ‐はな・る【住み離る】
[動ラ下二] 1 すみかを離れる。世間から離れて住む。「思ひ棄て給へる世なれども、今はと—・れなむをあはれにおぼさ...
すみ‐はん【墨版】
1 浮世絵で、絵の輪郭や図柄の主要な部分を描いた版木。絵師が描いた下絵を版木に裏返しに貼りつけて彫る。版木の製作過...
すみ‐ばさみ【墨挟み】
「墨柄(すみづか)」に同じ。
すみ‐ばしょ【住(み)場所】
住む場所。すみどころ。すみか。