そら‐はずか・し【空恥づかし】
[形シク]なんとなく恥ずかしい。「世にあらむ事こそまばゆくなりぬれと怖(おそ)ろしく—・しき心地して」〈源・若菜下〉
そら‐ばか【空馬鹿】
馬鹿なふりをすること。「織田信長なんぞも始めは—を遣って居たぜ」〈滑・七偏人・初〉
そら‐ばし【空箸】
嫌い箸の一。一度箸をつけておきながら、取らずに箸を引いてしまうこと。
そら‐ばら【空腹】
1 腹痛らしくみせかけること。「あら腹痛(いた)や、痛や痛やと—病めど」〈浄・丹波与作〉 2 切腹のふりをすること...
そら‐ひじり【空聖】
名ばかりのひじり。にせひじり。えせ聖人(しょうにん)。「仁俊は女心あるものの—たつる、など申しけるを」〈著聞集・五〉
そら‐びき【空引き】
「空引き機(ばた)」の略。
そらびき‐ばた【空引き機】
古来、日本で紋織りに用いられた織機。文様を表すのに必要な通し糸を取り付けるために、高機(たかばた)の上部に鳥居状の...
ソラフェニブ
腎細胞癌や肝細胞癌の治療に用いられる分子標的治療薬の一つ。癌細胞の増殖に関与する酵素の働きを阻害する働きと、癌細胞...
空(そら)吹(ふ)く風(かぜ)
吹き過ぎていく風を気にとめないように、周囲のことに無関心であること。どこ吹く風。「—と聞き流す」
ソラプール
インド西部、マハラシュトラ州の都市。デカン高原を流れるビーマ川の支流シナ川沿いに位置する。綿花などの農産物の集散地...
そら‐へんじ【空返事】
[名](スル)気のない、口先だけの返事をすること。なまへんじ。からへんじ。「其時限りおいおいと—して」〈一葉・にごりえ〉
そら‐べん【空弁】
《「空港弁当」の略。「駅弁」のもじり》国内線空港で売っている弁当。駅弁と同様、空港ごとに特色がある。
そら‐ほでり【空火照り】
夕日で空が赤く映えること。夕焼け。「その夕暮れの—して」〈浮・一代男・五〉
そら‐ほど
[副]「それほど」の音変化。「—精算をしてかかる訳でもあるまいけれど」〈紅葉・二人女房〉
そら‐ぼめ【空誉め/空褒め】
《「そらほめ」とも》心にもないことを言って、口先でほめること。「妙な穿(うが)ちと—に」〈人・辰巳園・後〉
そら‐まけ【空負け】
偽って負けること。負けたふりをすること。〈和英語林集成〉
そら‐まめ【空豆/蚕豆】
マメ科の野菜。高さ約60センチ。茎は四角柱で、葉は1〜3対の小葉からなる羽状複葉。春、葉の付け根に白色または紫色の...
そら‐みだれ【空乱れ】
「空酔(そらえ)い」に同じ。「今朝も、いといたう—して」〈源・胡蝶〉
そら‐みつ
[枕]「大和(やまと)」にかかる。語義・かかり方未詳。→そらにみつ「—大和の国はおしなべて我こそ居れ」〈万・一〉
そら‐みみ【空耳】
1 実際にはない音や声が聞こえたように思うこと。「母の声がしたと思ったが、—だった」 2 聞いているのに聞こえない...
そら‐め【空目】
[名](スル) 1 実際にはないものが見えたような気がすること。「見たと思ったが、—だったのかも知れない」 2 ひ...
そら‐め・く【空めく】
[動カ四]確かでないようにみえる。浮わついた感じがする。「宮仕へせず—・きたりとて」〈平中・一〉
そらめ‐づかい【空目使い/空目遣い】
[名](スル) 1 どこを見ているのかわからないような、うつろな目つきをすること。 2 上目を使うこと。うわめづかい。
空目(そらめ)を使(つか)・う
上目で見る。上目使いをする。「—・って暫く天井を見詰めながら」〈虚子・俳諧師〉
そら‐ものがたり【空物語】
とりとめもない物語。でたらめな物語。「雨にもさはらず詣(ま)できて、—などしける男の」〈後撰・恋五・詞書〉
そら‐もよう【空模様】
1 空のようす。天候のぐあい。「雨になりそうな—」 2 事の成り行き。情勢。「険悪な—」
そら‐やみ【空病み】
にせの病気。仮病(けびょう)。「その時この女房は—をして」〈伽・さいき〉
そら‐ゆめ【空夢】
見もしないのに、見たように作り上げて人に話す夢。また、正夢(まさゆめ)と違って、現実には夢で見たようにならなかった...
そら‐よい【空酔い】
[名](スル)航空機の動揺のために気分が悪くなり、頭痛・吐き気などがすること。→乗り物酔い
そら‐よみ【空読み】
文句をそらんじて読むこと。暗唱。「大般若—を好みて業となし」〈古事談・三〉
そら‐よろこび【空喜び/空悦び】
1 なんとなくうれしく思うこと。「この馬こそはや我が物よと思ひつつ—して」〈盛衰記・一九〉 2 喜んだかいのないこ...
ソラリス
米国の旧サン‐マイクロシステムズ(現オラクル)社が開発したUNIX(ユニックス)系のオペレーティングシステム。→U...
ソラリゼーション
写真撮影で、露出が極端に過度になると、現像した画像の明暗が逆転している現象。反転現象。また、それを利用した写真技法。
そら‐りんき【空悋気】
根拠がないのにやきもちを焼くこと。「一人留守寝の床の内…辛気(しんき)辛気の—」〈浄・鑓の権三〉
ソラレン
さまざまな植物に含まれるフロクマリンという有機化合物の異性体の一。代表的な光毒性をもつ物質として知られる。化学式C...
そら‐わらい【空笑い】
[名](スル)おかしくもないのに無理に笑うこと。作り笑い。「詮方なさそうに—しつつ頭を掻いていた」〈魯庵・社会百面相〉
空(そら)を歩(あゆ)・む
心が乱れて落ち着かないさま、足もともおぼつかないさまのたとえ。「冠などの落ち行くも知らず、—・む心地して」〈増鏡・...
空(そら)を使(つか)・う
1 知っていても、知らないふりをする。そらとぼける。「—・ってとりあわない」 2 うそを言う。「早くしないと帰れな...
そらん・じる【諳んじる】
[動ザ上一]「そら(諳)んずる」(サ変)の上一段化。「歌詞を—・じる」
そらん・ずる【諳んずる】
[動サ変][文]そらん・ず[サ変]《「そらにす」の音変化》書いたものを見ないでそのとおりに言う。そらで覚える。暗誦...
ソラーレ
[形] 1 太陽の。陽光の。 2 輝かしい。光あふれる。
ソラーロ‐さん【ソラーロ山】
《Monte Solaro》イタリア南部、ナポリ湾の南に浮かぶカプリ島南部にある山。同島の最高峰で標高589メート...