た‐のう【多能】
[名・形動] 1 多くの技芸を身につけていること。多方面に才能があること。また、そのさま。「—な(の)芸術家」「多...
たのう‐こう【多能工】
複数の工程に対応できる技術をもつ工員。→単能工
たのう‐こうさくきかい【多能工作機械】
1台で数種の異なった工作が可能な工作機械。
たのう‐せい【多能性】
⇒分化多能性
たのうせい‐かんさいぼう【多能性幹細胞】
⇒万能細胞
たのうせい‐さいぼう【多能性細胞】
⇒万能細胞
たのうだ‐ひと【頼うだ人】
[連語]自分の頼みとする人。主人。「こちの—のやうに、ものを急に仰せ付けらるるお方はござらぬ」〈虎寛狂・末広がり〉
たのうほうせいらんそう‐しょうこうぐん【多嚢胞性卵巣症候群】
⇒ピー‐シー‐オー‐エス(PCOS)
た‐の‐かみ【田の神】
田の守護神。春に里に下って田の神となり、秋には山に帰って山の神になるという。作神(さくがみ)。農神(のうがみ)。
たのかみ‐おくり【田の神送り】
田の神が山に帰るのを送る農村の行事。9月9日のお九日(くにち)、10月10日の十日夜(とおかんや)、11月の霜月祭...
た‐の‐くさ【田の草】
田に生える雑草。田草。
たのくさ‐とり【田の草取り】
田植えのあと、田に生える雑草を取り除くこと。田草取り。《季 夏》
た‐のごい【手拭ひ】
「てぬぐい」に同じ。「東の門に居て、布の—を前に敷きたり」〈今昔・一六・二三〉
たのし・い【楽しい】
[形][文]たの・し[シク] 1 満ち足りていて、愉快な気持ちである。「毎日を—・く過ごす」「テンポのよい—・い曲...
たのしいしゅうまつ【楽しい終末】
池沢夏樹の評論集。平成5年(1993)刊行。資源不足、人口爆発、オゾン層破壊など現代のさまざまな問題をとりあげ、平...
たのしいほうろうじ【愉しい放浪児】
《原題、(ドイツ)Aus dem Leben eines Taugenichts》アイヒェンドルフの中編小説。18...
たのしきのうふ【楽しき農夫】
《原題、(ドイツ)Fröhlicher Landmann》シューマンのピアノ曲。ピアノ曲集「子供のためのアルバム」...
たのしび【楽しび】
楽しみ。「風雨に犯されずして、しづかに過ぐすを—とす」〈徒然・一二三〉
たのし・ぶ【楽しぶ】
[動バ四]楽しむ。「山沢に遊びて、魚鳥を見れば心—・ぶ」〈徒然・二一〉
たのしみ【楽しみ】
[名・形動] 1 たのしいと感じること。また、たのしむ物事。趣味や娯楽。「登山の—を知る」「釣りが唯一の—です」 ...
楽(たの)しみ尽(つ)きて哀(かな)しみ来(き)たる
《陳鴻「長恨歌伝」から》このうえない楽しみの後には、かならず悲しみがおそってくる。楽しみが極まると、かえって悲しい...
たのしみ‐なべ【楽しみ鍋】
鳥・魚・野菜などを鍋に入れて煮ながら食う鍋。寄せ鍋の類。
たのし・む【楽しむ】
[動マ五(四)] 1 満ち足りていることを実感して愉快な気持ちになる。「独身生活を—・む」「休日を—・む」「余生を...
たのし‐や【楽し屋】
暮らしの豊かな家。「子の代に金銀の置き所なき—とぞなりける」〈浮・織留・六〉
たのみ【頼み/恃み/憑み】
1 たのむこと。依頼すること。また、その内容。願い。「—を聞き入れる」 2 たよりにすること。あてにすること。「年...
た‐の‐み【田の実】
1 稲の実。和歌では多く「頼み」に掛けて用いる。たのむ。「のちまきの遅れて生ふる苗なれどあだにはならぬ—とぞ聞く」...
たのみ‐い・る【頼み入る】
[動ラ五(四)]心から頼む。頼み込む。「相手方に何度も—・る」
たのみ‐おさめ【頼み納め】
江戸時代、質入れした田畑からの収穫全部を質取人が利得とし、質入人は高額の質金を得た代わりに年貢・諸役を負担すること...
たのみ‐きり【頼み切り】
たよりきること。また、そのもの。「吹雪面を撲(う)って、—の提灯の半丁ごとに消うる夜」〈蘆花・思出の記〉
たのみ‐こ・む【頼み込む】
[動マ五(四)]熱心に頼む。強く頼む。「就職の世話を—・む」
たのみ‐すくな・い【頼み少ない】
[形][文]たのみすくな・し[ク] 1 頼りになるものが少なくて心細い。「—・い顔ぶれで交渉に臨む」 2 長く生き...
たのみ‐だる【頼み樽】
結納(ゆいのう)として贈る酒樽。「媒(なかだち)を入れて、—をしかけておくられける」〈浮・一代女・五〉
たのみ‐て【頼み手】
頼む側の人。依頼をする人。
たのみ‐でら【頼み寺】
代々帰依(きえ)してとむらいをしてもらう寺。菩提寺(ぼだいじ)。「—へ願うて袈裟も衣もちゃんと請けて置いたてや」〈...
たのみ‐どころ【頼み所】
1 たよりにする所。たのみとする人。たよりどころ。「君より他に—がない」 2 依頼する事柄。「—を明確にする」
たのみ‐の‐つな【頼みの綱】
頼りにしてすがる人や物を綱にたとえていう語。「—が切れる」
た‐の‐む【田の実】
《「たのみ」の音変化》 1 「田の実(み)1」に同じ。 2 「田の実(む)の祝い」の略。また、その祝いの贈答品。 ...
た‐の‐む【田の面】
「たのも」の音変化。和歌などで「頼む」に掛けて用いる。「みよしのの里は荒れにし秋の野に誰を—の初雁の声」〈夫木・一二〉
たの・む【頼む/恃む/憑む】
[動マ五(四)] 1 相手に、こちらが希望するようにしてくれることを伝えて願う。依頼する。「用事を—・む」「口外し...
た‐の・む【手飲む】
[動マ四]手ですくって飲む。和歌で、多く「頼む」に掛ける。「山城の井手の玉水手にむすび—・みしかひもなき世なりけり...
頼(たの)む木(こ)の下(もと)に雨(あめ)漏(も)る
《せっかく木陰に雨宿りしたのに、そのかいもなくそこにも雨が漏ってくる、という意から》頼みにしていたのにあてがはずれ...
たのむ‐の‐いわい【田の実の祝(い)】
1 陰暦8月1日、稲の初穂を田の神・氏神などに供える穂掛けの行事。また、贈り物を相互に取り交わした民間行事。田の実...
たのむ‐の‐かり【田の面の雁】
田に下りている雁(がん)。和歌などで、多く「頼む」に掛けて用いる。「わが方によると鳴くなるみ吉野の—をいつか忘れむ...
たのむ‐の‐せち【田の実の節】
「田の実(む)の祝い」に同じ。
たのむら‐ちくでん【田能村竹田】
[1777〜1835]江戸後期の文人画家。豊後(ぶんご)の人。名は孝憲(たかのり)。字(あざな)は君彝(くんい)。...
たのめ【頼め】
《下二段動詞「たの(頼)む」の連用形から》自分を頼りにさせること。期待させること。「行く先の御—、いとこちたし」〈...
たのめ‐ちぎ・る【頼め契る】
[動ラ四]約束して頼りにさせる。「限りなく深きことを—・り給へれば」〈源・総角〉
た‐の‐も【田の面】
田のおもて。田の表面。「—に水あふれ」〈独歩・武蔵野〉
たのも‐う【頼もう】
[連語]⇒頼む5
たのもし【頼母子/憑子】
「頼母子講」に同じ。