やせ‐ぐすり【痩せ薬】
やせるための薬。
やせ‐こ・ける【痩せこける】
[動カ下一][文]やせこ・く[カ下二]やせて肉が落ちる。ひどくやせる。「骨と皮ばかりに—・ける」
やせ‐さらば・う【痩せさらばう】
[動ワ五(ハ四)]「やせさらばえる」に同じ。「ふらふらに—・うて」〈康成・抒情歌〉
やせ‐さらば・える【痩せさらばえる】
[動ア下一][文][ハ下一]やせて骨と皮ばかりになる。やせこける。「見る影もなく—・える」
やせ‐さらぼ・う【痩せさらぼふ】
[動ハ四]「やせさらばえる」に同じ。「若き人の—・ひたる」〈古本説話集・上〉
やせ‐さらぼ・える【痩せさらぼえる】
[動ア下一][文][ハ下一]「やせさらばえる」に同じ。「—・えた良人(おっと)の肩に」〈里見弴・多情仏心〉
やせ‐ざる【痩猿】
ラングールの別名。
やせ‐じし【痩せ肉】
やせていること。肉付きのよくないこと。また、そのからだ。「色白で—の男」
やせ‐ち【痩せ地】
《「やせぢ」とも》地味が豊かでなく、作物などがよく育たない土地。
やせっ‐ぽち【痩せっぽち】
[名・形動]《「ぽち」は「ほうし(法師)」の音変化》ひどくやせていること。また、そのさまやその人をあざけっていう語。
や‐せつ【野拙】
[代]一人称の人代名詞。男子が自分をへりくだっていう語。「—には悦び大方ならず候」〈芭蕉書簡〉
やせ‐つち【痩せ土】
地味が豊かでない土。やせて作物が育ちにくい土地。やせち。
痩(や)せても枯(か)れても
どんなに落ちぶれようとも。いかに衰えても。「—他人から施しは受けない」
やせ‐どうじ【八瀬童子】
朝廷の儀式などのとき、駕輿丁(かよちょう)として出仕した京都八瀬の村人。
痩(や)せの大食(おおぐ)い
やせているのに大食であること。また、やせている人のほうが案外大食であること。
やせ‐ほうし【痩せ法師】
《「やせぼうし」とも》やせた僧。また、やせた人。やせっぽち。「藪医者(やぶくすし)の竹斎とて興がる—一人あり」〈仮...
やせ‐ほそ・る【痩せ細る】
[動ラ五(四)]やせて細くなる。「見る影もなく—・る」
やせまつ【痩松】
狂言。和泉(いずみ)流。山賊が長刀で女を脅して持っていた袋を奪うが、油断して女に長刀を奪われて、逆に身ぐるみはがれ...
やせ‐め【痩せ目】
素地(きじ)の木質を乾燥・収縮させて木目の部分を高く残し、凹凸を表した漆器。木痩(きやせ)。
やせ‐やせ【痩せ痩せ】
[形動ナリ]非常にやせているさま。「鬚(ひげ)がちに、かじけ—なる男と」〈枕・一〇九〉 [副]に同じ。「殺字ふくら...
やせ‐やま【痩せ山】
土質が悪く、草木がよく育たない山。
痩(や)せ山(やま)の雑木(ぞうき)
取るに足りないもののたとえ。
や・せる【痩せる/瘠せる】
[動サ下一][文]や・す[サ下二] 1 肉が落ち、からだが細くなる。「胃をこわして—・せる」⇔肥える/太る。 2 ...
痩(や)せる思(おも)い
身がやせ細るほどのつらい思い。「—で合格発表の日を待つ」
やせ‐ろうにん【痩せ浪人】
貧しくてみすぼらしい浪人。浪人をあざけっていう語。
や‐せん【矢銭】
《矢の費用の意》戦国大名などが賦課した軍用金。農村では反別を基準とした。
や‐せん【夜戦】
夜間に行われる戦闘。
や‐せん【野戦】
1 山野で戦うこと。攻城戦・要塞(ようさい)戦・市街戦以外の陸上戦。「—陣地」 2 戦地。戦場。特に、大陸の戦場。
や‐せん【野選】
《「野手選択」の略》野球で、打球を捕った野手が一塁で打者をアウトにできるのに、先行走者をアウトにしようと他の塁へ送...
やせんかんわ【夜船閑話】
江戸中期の仏教書。1巻。白隠慧鶴(はくいんえかく)述。宝暦7年(1757)刊。修行中に病気にかかり、独特の内観法に...
やせん‐しょく【野戦食】
⇒レーション
やせん‐びょういん【野戦病院】
戦場の後方に設置し、戦線の傷病兵を収容して治療をする病院。
や‐ぜい【屋税/家税】
家屋税または家賃のこと。
や‐ぜん【夜前】
前日の夜。昨夜。ゆうべ。「—、稀有な事がございましてな」〈芥川・芋粥〉
や‐そ【八十】
1 はちじゅう。 2 数の多いこと。「—山」「—万(よろず)」
やそ【耶蘇】
《(ラテン)Jesusの中国音訳語「耶蘇」の音読みから》 ⇒イエス=キリスト キリスト教およびキリスト教徒。
や‐そ【野鼠】
野や畑にすむネズミ。のねずみ。
や‐そう【夜窓】
夜のまど。
や‐そう【野草】
山野に自生する草。野の草。
や‐そう【野叟】
田舎のおやじ。村の老人。野翁。「邑老、村女、漁人、—、首(かうべ)をうなだれ」〈平家・三〉
や‐そう【野葬】
1 死者を野に葬ること。 2 死体を林野に捨てる葬法。林葬。
や‐そう【野僧】
[名]田舎の僧侶。また、僧侶を軽蔑していう語。「茶飲まん、訪はんと云ひて、つひに訪はず。—なり」〈胆大小心録〉 [...
やそう‐きょく【夜想曲】
⇒ノクターン [補説]作品名別項。→夜想曲
やそうきょく【夜想曲】
《原題、(フランス)Nocturnes》ドビュッシーの管弦楽曲。1897年から1899年にかけて作曲。「雲」「祭」...
やそ‐うじ【八十氏】
多くの氏族。「—の頂く雲のものなれば久しけれどもまづは頼もし」〈忠見集〉
やそうじ‐びと【八十氏人】
多くの氏族の人々。また、多くの人々。「参ゐ上る—の手向(たむけ)する」〈万・一〇二二〉
やそうばくげん【野叟曝言】
中国、清代の小説。夏敬渠撰。20巻154回。文武両道、諸芸に秀でた文白が国家の大功を立てる話。荒唐無稽かつ好色趣味...
やそ‐か【八十日】
はちじゅうにち。また、多くの日数。「—ゆく浜の真砂ぢはるばるとかぎりも見えずつもる白雪」〈続拾遺・冬〉
やそ‐か【八十楫】
多くのかじ。「—掛け島隠(がく)りなば吾妹子(わぎもこ)が留(と)まれと振らむ袖見えじかも」〈万・三二一二〉
やそ‐かい【耶蘇会】
⇒イエズス会