うな【鰻】
「うなぎ」の略。「—どん」
うな【項】
[語素]他の語の上に付いて、首、また首の後ろの部分の意を表す。「うなずく」「うなかぶす」「うなかみ(項髪)」などの...
うな‐い【髫/髫髪】
《「項(うな)居(い)」の意か》 1 昔、7、8歳の童児の髪をうなじのあたりで結んで垂らしたもの。また、女児の髪を...
うない‐おとめ【髫髪少女】
うない髪にした少女。「今朝みれば—がすり衣春たち初むる軒の松風」〈夫木・一〉
うない‐おとめ【菟原処女/菟名日処女】
古代の妻争い伝説の女主人公。菟原壮子(うないおとこ)と血沼壮子(ちぬおとこ)の二人に求婚され、決めかねて入水したという。
うない‐がみ【髫髪】
「うない1」に同じ。
うない‐こ【髫髪子】
うない髪にした子供。元服前の少年。わらべ。「—がすさみに鳴らす麦笛の声におどろく夏の昼伏し」〈聞書集〉
うない‐はなり【髫髪放り】
うない髪にしないで肩のあたりに髪を垂れ放した振り分け髪姿。また、その姿をした少女。「うない」よりも成長した13、4...
うな・う【耡う】
[動ワ五(ハ四)]田畑の土を鍬(くわ)で掘り起こして、畝(うね)を作る。耕す。「—・ってあっちへ行(え)ってからに...
うな‐うな
《「うな」は「うぬ(汝)は」の音変化》「うな」と言ってしかることをいう幼児語。めっ。「憎い母(おっかあ)めだの。—...
うな‐かぶ・す【項傾す】
[動サ四]首を垂れる。うなだれる。「山処(やまと)の一本薄(ひともとすすき)—・し汝が泣かさまく」〈記・上・歌謡〉
うな‐かみ【海上】
《「うながみ」とも》海のほとり。海辺。「海(わた)の底沖つ深江の—の子負(こふ)の原に」〈万・八一三〉
うな‐かみ【項髪】
《「うながみ」とも》馬などの首の背側に生えている長い毛。たてがみ。
うな‐がけ・る
[動ラ四]互いに相手の首に手をかけ親しみ合う意という。「—・りて今に至るまで鎮まり坐(ま)す」〈記・上〉 [補説]...
うなが・す【促す】
[動サ五(四)] 1 物事を早くするようにせきたてる。また、ある行為をするように仕向ける。催促する。「—・されてよ...
うながみ【海上】
姓氏の一。 [補説]「海上」姓の人物海上随鴎(うながみずいおう)海上胤平(うながみたねひら)
うながみ‐ずいおう【海上随鴎】
江戸後期の蘭学者稲村三伯(いなむらさんぱく)の号。
うながみ‐たねひら【海上胤平】
[1830〜1916]歌人。下総の人。通称、六郎。号、椎園(しいぞの)。能書家としても知られる。著「椎園詠草」「椎...
うなぎ
今村昌平監督・脚本による映画の題名。平成9年(1997)公開。原作は吉村昭の小説「闇にひらめく」。不倫した妻を殺し...
うなぎ【鰻】
1 ウナギ目ウナギ科の魚。体は円筒形で細長く、腹びれがない。体表は粘液で覆われぬるぬるしている。夜行性。深海で産卵...
うなぎ‐いけ【鰻池】
鹿児島県、薩摩(さつま)半島南部の池田湖の東にある火口湖。面積1.2平方キロメートル、周囲4.2キロメートル、最大...
うなぎ‐かき【鰻掻き】
長い柄の先に鉤(かぎ)をつけた道具。泥の中をかき、ウナギをひっかけて捕る。また、それでウナギを捕るのを職業とする人...
うなぎ‐ずし【鰻鮨】
鰻を裂き、塩をまぜた酒に一晩漬け、翌朝に塩加減した飯に漬けて押しをしたすし。京都府宇治と滋賀県瀬田の鰻で作ったもの...
うなぎ‐つかみ【鰻掴】
タデ科の一年草。水辺に生え、高さ約30センチ。茎や葉に逆向きのとげがあり、絡みつく。初夏から秋、紅色または白色の小...
うなぎ‐づか【鰻塚】
ウナギを捕る仕掛けの一。ウナギが川を下る秋ごろ、水底に石を積み重ねておき、石の間にひそんでいるところを捕らえる。
うなぎ‐づつ【鰻筒】
ウナギを捕る仕掛けの一。節(ふし)をくりぬいた長い竹筒を水底に沈めておき、潜入したウナギを引き上げて捕る。
うなぎ‐どんぶり【鰻丼】
どんぶりに入れた熱い飯の上に鰻のかば焼きをのせ、たれをかけたもの。うなどん。
うなぎ‐の‐ねどこ【鰻の寝床】
間口が狭くて奥行きの深い建物や場所のたとえ。
うなぎ‐のぼり【鰻上り/鰻登り】
気温・物価・評価などが見る間に上がったり、物事の件数・回数が急激に増えたりすること。ウナギをつかもうとすると手から...
うなぎ‐めし【鰻飯】
重箱やどんぶりの飯に、鰻のかば焼きをのせたもの。
うな・ぐ【項ぐ/嬰ぐ】
[動ガ四]うなじに掛ける。「菅笠小笠我が—・げる珠の七つ緒」〈万・三八七五〉
うな‐さか【海境/海坂/海界】
海神の国と人の国とを隔てると信じられていた境界。海のさかい。海の果て。「即ち—を塞(さ)へて返り入りましき」〈記・上〉
うなさ・る【魘さる】
[動ラ下二]「うなされる」の文語形。
うなさ・れる【魘される】
[動ラ下一][文]うなさ・る[ラ下二]恐ろしい夢を見るなどして、眠ったまま苦しそうな声を立てる。「悪夢に—・れる」
うな‐じ【項】
《「うな(項)しり(後)」の略か》首の後ろ。襟首。
うな‐じゅう【鰻重】
《「うなぎじゅう」の略》重箱の下の箱に飯、上の箱に鰻のかば焼きを入れたもの。また、重箱に入れた飯の上にかば焼きをの...
ウナスおう‐の‐ピラミッド【ウナス王のピラミッド】
《Pyramid of Unas》エジプト、ナイル川下流西岸にある古代エジプトの王墓群サッカラにあるピラミッド。古...
うな‐ず・く【頷く/首肯く】
[動カ五(四)]《「項(うな)突く」の意》承諾や同意などの気持ちを表すために、首を縦に振る。「係員の説明にいちいち...
うな‐ず・ける【頷ける/首肯ける】
[動カ下一]《うなずくことができる意から》もっともだと思われる。納得がいく。了解できる。「彼が腹を立てるのも—・け...
うな‐たま【鰻玉】
ウナギのかば焼きをだし汁で煮て、卵でとじたもの。
うな‐だ・れる【項垂れる】
[動ラ下一][文]うなだ・る[ラ下二]失望や悲しさ・恥ずかしさなどのために、力なく首を前に垂れる。うつむく。「悲し...
うな‐ちゃづけ【鰻茶漬(け)】
《「うなぎちゃづけ」の略》熱い飯の上に鰻のかば焼きをのせ、煎茶(せんちゃ)をかけたもの。うなちゃ。
唸(うな)った事(こと)
豪勢なこと。「今時の大臣、—もせぬもの」〈浮・禁短気・二〉
うな‐つき【項着き/頸着き】
子供の後ろ髪の先が襟首のあたりにつくくらいになっていること。また、そのころの年齢。「—の童髪(わらはがみ)には結ひ...
うなづき‐おんせん【宇奈月温泉】
富山県黒部市にある温泉。泉質は単純温泉。黒部峡谷観光の根拠地。
うな‐て【溝】
田や畑に水を引くみぞ。「神田(みとしろ)に潤(つ)けむと欲(おもほ)して—を掘る」〈神功紀〉
ウナ‐でん【ウナ電】
《「ウナ」はurgent(至急)のu・rをモールス信号の仮名にあてた読み》至急電報。昭和51年(1976)廃止。
うな‐どん【鰻丼】
「うなぎどんぶり」の略。
うな‐ばら【海原】
《上代は「うなはら」》 1 広々とした海。「青—」 2 池や湖の広い水面。「国見をすれば国原は煙立ち立つ—はかまめ...
う‐なみ【卯波】
卯月(うづき)(陰暦4月)のころ海に立つ波。卯月波。《季 夏》「四五月の—さ浪やほととぎす/許六」