こ‐の‐は【木の葉】
1 樹木の葉。きのは。 2 落ち葉。枯れ葉。梢(こずえ)に散り残っている葉。《季 冬》「人待つや—かた寄る風の道/...
このは‐いし【木の葉石】
木の葉の化石を含んでいる堆積岩。泥岩が多い。栃木県那須塩原市の第四紀の湖成層から産するものが有名。
このは‐えび【木の葉蝦】
コノハエビ目コノハエビ科の甲殻類。エビとは遠縁で、体はミジンコ形。浅海の砂泥底にすみ、体長約1センチ。頭胸部の甲は...
このは‐おとし【木の葉落(と)し】
1 こがらし。 2 木の葉が落ちるように左右交互に横すべりしながら降下する飛行機の飛び方。
このは‐かき【木の葉掻き】
《「このはがき」とも》落ち葉をかき集めること。また、そのための道具。くまで。こまざらい。
このは‐がえし【木の葉返し】
木の葉が風に翻るような軽妙な技。薙刀(なぎなた)や剣などの特殊な技法にいう。
このは‐がく・る【木の葉隠る】
[動ラ四]木の葉の陰に隠れる。「奥山の—・りて行く水の音聞きしより常忘らえず」〈万・二七一一〉
このは‐がくれ【木の葉隠れ】
木の葉の陰に隠れること。また、その所。「数ならぬわがみ山べのほととぎす—の声は聞こゆや」〈後撰・夏〉
このは‐がみ【木の葉髪】
晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。《季 冬》「—文芸ながく欺きぬ/草田男」
このは‐がれい【木の葉鰈】
1 メイタガレイの別名。 2 小さなカレイを重ね合うように並べて干したもの。ささのはがれい。あしのはがれい。
このは‐ぐつわ【木の葉轡】
くつわの一。立聞(たちぎき)から馬銜(はみ)に続く鏡の形状を木の葉のようにこしらえたもの。杏葉轡(ぎょうようぐつわ...
このは‐ぐも・る【木の葉曇る】
[動ラ四]木の葉に遮られて暗くなる。「吹き払ふ嵐の後の高嶺より—・らで月や出づらむ」〈新古今・冬〉
このは‐ごも・る【木の葉籠もる】
[動ラ四]木の葉の茂みに隠れて見えなくなる。「妹(いも)が目の見まく欲しけく夕闇の—・れる月待つごとし」〈万・二六六六〉
このは‐ざる【木の葉猿】
1 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。「三笠...
このは‐ずく【木の葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチ。全体に茶褐色で、頭に耳状の羽毛がある。日本では主に夏鳥。鳴き声が「ぶっ...
このは‐せんべい【木の葉煎餅】
木の葉の形に作って焼いたせんべい。
このは‐ちょう【木の葉蝶】
鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)の表面は青色で光沢があるが、裏面は褐色の黒いすじがあり、翅を閉じる...
このは‐てんぐ【木の葉天狗】
1 威力のない小さい天狗。こっぱてんぐ。「いかに—たち、疾(と)う疾う出でられ候へ」〈謡・鞍馬天狗〉 2 風に舞い...
このはとり‐づき【木の葉採(り)月】
《「蚕にやる桑の葉を摘み取る月」の意から》陰暦4月の異称。《季 夏》
このは‐どり【木の葉鳥】
スズメ目コノハドリ科の鳥の総称。14種が熱帯アジアの樹林にすみ、雄の羽色は青・緑・黄色などで黒や橙(だいだい)色の...
このは‐どん【木の葉丼】
薄く切ったかまぼこをネギなどとともに卵でとじて、どんぶり飯の上にかけた料理。
こ‐の‐はな【木の花】
木に咲く花。特に、桜の花や梅の花。
この‐はな【此の花】
1 《「古今集」仮名序に見える歌「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」から》梅の花の別名。 2 《...
このはな【此花】
大阪市西部の区名。工業地区。名は、古今集の「難波津に咲くやこの花」の歌による。
このはな‐く【此花区】
⇒此花
このはなのさくや‐びめ【木花開耶姫/木花之佐久夜毘売】
日本神話にみえる女神。大山祇神(おおやまつみのかみ)の娘。天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妃。火照命(ほでりのみこ...
このはな‐どおり【此花通り】
大阪市此花区内を東西に走る道路の呼び名。南側を正蓮寺川が平行して流れる。
このは‐ばみ【木の葉銜】
「木の葉轡(ぐつわ)」に同じ。
このは‐ぶね【木の葉舟】
水上に遠く浮かんで見える小舟を木の葉に見立てていう語。また、水の上に散って浮いている木の葉を舟に見立てていう語。は...
このは‐むし【木の葉虫】
ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。体長6〜8センチ、全体に緑色。背腹は扁平で腹部と脚が葉片状に広がる。雌の前翅(...
このは‐むしゃ【木の葉武者】
取るに足らない弱い雑兵(ぞうひょう)をののしりあざけっていう語。こっぱざむらい。「神変不思議の太刀風に、吹き散らさ...