さらし【晒し/曝し】
1 さらすこと。さらしたもの。「雨—」「恥—」 2 漂白した麻布または綿布。晒し布。特に、晒し木綿。《季 夏》「...
さらし‐あめ【晒し飴】
水飴の水分を除き、何度も引き伸ばして白くした飴。
さらし‐あん【晒し餡】
生のこしあんを加熱乾燥して粉末状にしたもの。
さらし‐い【晒し井】
夏、井戸水をくみあげ、中を干してきれいにすること。井戸替え。《季 夏》
さらし‐うり【晒し売り】
江戸時代、奈良晒しを売り歩いた者。
さらし‐くじら【晒し鯨】
鯨の尾羽(おば)や皮を薄く切り、熱湯をかけて脂肪分を除き、冷水にさらしたもの。酢味噌あえや味噌汁の具などにする。《...
さらし‐くび【晒し首】
江戸時代、斬首(ざんしゅ)に処せられた者の首を獄門にかけて、世人に見せたこと。また、その首。
さらし‐こ【晒し粉】
1 消石灰に塩素を吸収させて作った白色の粉末。パルプ・繊維などの漂白、上・下水道の殺菌・消毒などに利用。クロルカル...
さらし‐たんまつもんだい【晒し端末問題】
無線通信で、近隣の機器が自分とは別の相手と通信しているとき、信号の干渉を防ぐために、自分の相手に向ける信号を抑制し...
さらしな【更科/更級】
長野県千曲市(ちくまし)南部の地名。姨捨山(おばすてやま)伝説や田毎(たごと)の月などで有名。また、上質のそばの産...
さらしなきこう【更科紀行】
江戸中期の俳諧紀行文。1冊。松尾芭蕉作。元禄元〜2年(1688〜1689)成立。同元年8月、門人の越智越人(おちえ...
さらしな‐しょうま【晒菜升麻】
キンポウゲ科の多年草。山地の林縁に生え、高さ約1メートル。葉は多数の小葉からなる複葉で、深い切れ込みがある。夏、長...
さらしな‐そば【更科蕎麦】
そばの実の中心部からとった白いそば粉でうった、上質のそばきり。
さらしなにっき【更級日記】
平安中期の日記。1巻。菅原孝標女(すがわらのたかすえのむすめ)作。康平3年(1060)ころの成立。作者13歳の寛仁...
さらしな‐やま【更科山】
長野県北部の冠着(かむりき)山の古称。月の名所。[歌枕]→姨捨山(おばすてやま)
さらし‐ぬの【晒し布】
「晒し2」に同じ。
さらし‐ねぎ【晒し葱】
ねぎを小口切りや千切りにし、水にさらして辛みを抜いたもの。薬味として使う。
さらし‐の‐あいかた【晒の合方】
歌舞伎下座音楽の一。地歌の「さらし」が江戸三味線音楽に取り入れられたもので、多くは鳴り物の「さらし」を伴って、歌舞...
さらし‐ば【晒し場】
1 布などを川の水で洗ってさらす場所。 2 「晒し3」を行う場所。
さらしめ【晒女】
歌舞伎舞踊。長唄。2世桜田治助作詞、4世杵屋六三郎作曲。文化10年(1813)江戸森田座初演。7世市川団十郎が近江...
さらし‐もの【晒し者】
1 人前で恥をかかされた人。「—になる」 2 江戸時代、晒しの刑に処せられた罪人。
さらし‐もめん【晒し木綿】
漂白した綿布。
さらし‐やね【晒し屋根】
天井板を張らない屋根。倉庫・車庫などに多い。
さらし‐ろう【晒し蝋】
精製して白色にさらした日本蝋。