たわ【撓】
[形動][文][ナリ]「たわわ」に同じ。「一歳柿などはすでに枝も—に実っている」〈蘆花・思出の記〉 [名] 1 山...
たわい
1 (下に「ない」を伴って用いる) ㋐言動がしっかりしていて、正気であること。「すっかり酔って、まるで—がない」 ...
たわい‐な・い【たわい無い】
[形][文]たわいな・し[ク]《「たあいない」とも》 1 正体がない。また、しまりがない。「—・く眠りこける」 2...
たわ・く【戯く】
[動カ下二]「たわける」の文語形。
たわけ【戯け】
1 ふざけること。ばかげた言動。「—が過ぎる」 2 おろかもの。ばかもの。また、人をののしっていう語。
た‐わけ【田分け】
分家または遺産相続で、田を分け与えること。
たわけ・し【戯けし】
[形ク] 1 ばかばかしい。ふざけている。「地理も事情もしらぬいの、つくしに尽す—・き業も」〈魯文・西洋道中膝栗毛...
たわけ‐もの【戯け者】
おろかもの。ばかもの。また、人をののしっていう語。「この—めが、何をする」
たわ・ける【戯ける】
[動カ下一][文]たは・く[カ下二] 1 ふざけたことをする。ばかなことをする。たわむれる。「—・けたことを言うな...
戯(たわ)けを尽(つ)く・す
非常にばかげた言動をする。「若気の至りで—・す」
たわ‐ごと【戯言】
《古くは「たわこと」とも》たわけた言葉。ばかばかしい話。また、ふざけた話。「—を聞くほど暇じゃない」「—をぬかすな」
たわし【束子】
わらやシュロの毛などをたばねて作ったもので、物をこすって洗うのに使う道具。 [補説]歴史的仮名遣いを「たわし」とす...
たわ・し【戯し】
[形シク]みだらである。好色である。「さすがに—・しきに、からみまはさせておきたらむ」〈落窪・一〉
たわ‐たわ【撓撓】
[形動][文][ナリ]枝などがたわみしなうさま。「下の蜜柑は…大きな木ばかりへ—にまぶれ附いて実(な)っている」〈...
たわだ‐ようこ【多和田葉子】
[1960〜 ]小説家。東京の生まれ。ドイツの書籍輸出会社に入社しハンブルクに赴任、退社後も当地に生活拠点をおく。...
たわぶ・る【戯る】
[動ラ下二]《「たわむれる」の古形》「たわむれる」に同じ。「しきたへの床の辺去らず立てれども居れどもともに—・れ」...
たわぶれ【戯れ】
「たわむれ」に同じ。「—にものたまふべきことにあらず」〈宇津保・俊蔭〉
たわぶれ‐あそび【戯れ遊び】
たわむれて遊ぶこと。あそびごと。遊戯。「—を好みて、心のままなる官爵にのぼりぬれば」〈源・少女〉
たわぶれ‐ごと【戯れ言】
「たわむれごと」に同じ。「おしなべたらぬ若人どもに、—などのたまひつつ」〈源・帚木〉
たわぶれ‐ごと【戯れ事】
「たわむれごと」に同じ。「—もまめごとも、同じ心に慰めかはして」〈源・椎本〉
たわぶれ‐にく・し【戯れにくし】
[形ク]たわむれにすることができない。冗談ごとでは済まされない。「心づから—・きをり多かれど」〈源・梅枝〉
タワ‐マン
「タワーマンション」の略。
たわみ【撓み】
たわむこと。また、その度合い。「稲穂の—」
たわみ‐かん【撓み管】
自由に屈曲できる金属管やゴム管。フレキシブルパイプ。可撓(かとう)管。
たわみ‐せい【撓み性】
⇒可撓(かとう)性
たわみ‐つぎて【撓み継(ぎ)手】
軸継ぎ手の一。軸心のずれをある程度許容できるようにしたもの。激しい衝動や震動が予想されるものに使用。フレキシブルカ...
たわ・む【撓む】
[動マ五(四)] 1 他から力を加えられて弓なりに曲がる。しなう。「実の重みで枝が—・む」 2 飽きて疲れる。心が...
たわむ・る【戯る】
[動ラ下二]「たわむれる」の文語形。
たわむれ【戯れ】
1 遊び興じること。遊戯。 2 ふざけること。冗談。また、本気ではなくて、遊び半分なこと。「—に文章を綴る」「—の...
たわむれ‐がき【戯れ書(き)】
たわむれに書くこと。また、書いたもの。いたずらがき。らくがき。
たわむれ‐ぐち【戯れ口】
たわむれていうこと。また、その言葉。ざれごと。冗談。
たわむれ‐ごころ【戯れ心】
本気でない軽い気持ち。ふざけた気分。「—で口説く」
たわむれ‐ごと【戯れ言】
たわむれていう言葉。ざれごと。冗談。
たわむれ‐ごと【戯れ事】
たわむれにすること。ざれごと。「児童(こども)までが銛(もり)の真似して棒切ふりまわす—」〈露伴・いさなとり〉
たわむれにこいはすまじ【戯れに恋はすまじ】
《原題、(フランス)On ne badine pas avec l'amour》ミュッセによる格言劇。戯曲の発表は...
たわむ・れる【戯れる】
[動ラ下一][文]たはむ・る[ラ下二] 1 遊び興じる。何かを相手にして、おもしろがって遊ぶ。「子犬が—・れる」「...
たわ・める【撓める】
[動マ下一][文]たわ・む[マ下二]たわむようにする。弓なりに曲げる。「枝を—・める」
たわ‐やか
[形動][文][ナリ]しなやかなさま。優美なさま。たおやか。「—なからだつき」
たわ‐やす・し【容易し】
[形ク] 1 容易である。たやすい。「この玉—・くえ取らじを」〈竹取〉 2 軽率である。軽々しい。「なみなみの—・...
たわや‐め【手弱女】
《「たわや」は「撓(たわ)」に接尾語「や」の付いたもの。「手弱」は当て字》なよなよとした女性。たおやめ。「—の思ひ...
たわら【俵】
1 わらや、かやなどを編んで作った袋。穀類・芋類・木炭などを入れるのに用いる。 2 ナマコの別名。 [補説]歴史的...
たわら【俵】
姓氏の一。 [補説]「俵」姓の人物俵国一(たわらくにいち)俵藤太(たわらとうた)
たわら‐がえり【俵返り】
玩具の一。紙で作った俵状のものに土のおもりを入れ、起きあがり小法師(こぼし)のようにしたもの。
たわら‐くにいち【俵国一】
[1872〜1958]金属学者。島根の生まれ。ドイツに留学後、日本の金属組織学を確立。また、砂鉄精練法などの技術史...
たわら‐ぐみ【俵茱萸】
トウグミの別名。
たわら‐ご【俵子】
ナマコの別名。
たわら‐ごし【俵腰】
俵のように太い腰。「庄野のふとのお米が—に食ひついて」〈浄・丹波与作〉
たわら‐ぜめ【俵責め】
江戸時代の拷問の一。俵に詰めて首だけ出し、山積みにしてむち打ったもの。キリシタンを改宗させるために用いたといわれる。
たわら‐とうた【俵藤太】
藤原秀郷(ふじわらのひでさと)の異称。
たわら‐ぼうし【俵法師】
桟俵(さんだわら)を擬人的にいう語。さんだらぼっち。