あさ‐ぎ【浅黄】
薄い黄色。淡黄色。
あさ‐ぎ【浅葱】
《薄いネギの葉の色の意。「葱」を「黄」と混同して「浅黄」とも書く》 1 緑がかった薄い藍色(あいいろ)。 2 《着...
あさぎ‐いろ【浅葱色】
「浅葱1」に同じ。
あさぎ‐うら【浅葱裏】
1 着物の裏地で浅葱色のもの。また、その裏地をつけた着物。 2 《多く浅葱裏の着物を着たところから》遊里で、江戸勤...
あさぎ‐おどし【浅葱威】
鎧(よろい)の威(おどし)の一。浅葱色の糸でおどしたもの。浅葱糸威。
あさぎ‐ざくら【浅葱桜】
サトザクラの一品種。花は白いが、萼(がく)が鮮緑色なので全体に薄緑色に見える。
あさぎ‐じま【浅葱縞】
浅葱色の糸で織った縞の織物。
あさぎ‐ずみ【浅木炭】
浅木を材料とした、質の悪い炭。
あさ‐ぎぬ【麻衣】
1 麻布で作った粗末な着物。「勝鹿(かつしか)の真間の手児名(てごな)が—に青衿(あをくび)着け」〈万・一八〇七〉...
あさぎ‐まく【浅葱幕】
歌舞伎に用いる浅葱色の無地の幕。引き幕の内側につる。
あさぎ‐まだら【浅黄斑蝶】
マダラチョウ科のチョウ。翅(はね)の開張約10センチ。前翅は黒色、後ろ翅は茶色で、それぞれ淡青色の透明な斑紋がある...
あさ‐ぎよめ【朝清め/朝浄め】
朝の掃除。「主殿寮(とのもりづかさ)のしもべ—つかうまつることなければ」〈大鏡・師尹〉
あさ‐ぎり【朝霧】
朝方に立つ霧。《季 秋》「—や村千軒の市の音/蕪村」 [補説]書名別項。→朝霧
あさぎり【朝霧】
永井竜男の短編小説、および同作を表題作とする小説集。作品は、昭和24年(1949)、「文学界」誌に発表、同年の第2...
あさぎり‐こうげん【朝霧高原】
静岡県東部、富士山西麓に広がる高原。標高500〜900メートル。全国でも有数の酪農・畜産地帯。鎌倉時代、源頼朝が富...
あさぎり‐そう【朝霧草】
キク科の多年草。東北地方から北の高山や海岸に自生。高さ約50センチ。全体に銀白色の絹毛がある。葉は糸状の小葉からな...
あさぎり‐の【朝霧の】
[枕] 1 朝霧の中でぼんやりとしか見えない意から「おほに」「乱る」「思ひまどふ」にかかる。「—おほに相見し人ゆゑ...
あさぎ‐わん【浅葱椀】
黒漆塗りの上に、浅葱色の漆で花鳥を描いた椀。あさぎごき。
あさくさ【浅草】
東京都台東区の地名。浅草寺(せんそうじ)の門前町として発達。仲見世・新仲見世の商店街、旧浅草公園を区分した際の六区...
あさくさあかおびかい【浅草赤帯会】
川端康成の小説「浅草紅団」のうち、昭和5年(1930)「新潮」誌に掲載された部分の、発表当初の題名。
あさくさ‐オペラ【浅草オペラ】
大正時代、東京の浅草六区で上演されたオペラやミュージカルの総称。
あさくさ‐かんのん【浅草観音】
東京都台東区にある浅草寺(せんそうじ)の通称。
あさくさ‐がみ【浅草紙】
古紙・ぼろきれなどを材料にして漉(す)き返した下等の紙。落とし紙や鼻紙などに用いる。元禄年間(1688〜1704)...
あさくさくれないだん【浅草紅団】
川端康成の長編小説。未完。昭和4年(1929)から翌昭和5年(1930)にかけて、はじめ東京朝日新聞で連載、のち「...
あさくさ‐じま【浅草縞】
縦糸にくずの生糸、横糸に木綿糸を用いた紬(つむぎ)織り。武蔵の八王子付近から産した。
あさくさ‐たんぼ【浅草田圃】
江戸、浅草新吉原(台東区)の後方にあった水田地帯。吉原田圃。
あさくさ‐でら【浅草寺】
⇒せんそうじ(浅草寺)
あさくさ‐どおり【浅草通り】
東京都台東区東上野から江東区亀戸までの道路の呼び名。上野駅前から隅田川をわたり、明治通りに至る。
あさくさのこども【あさくさの子供】
長谷健の小説。昭和14年(1939)発表。同年、第9回芥川賞受賞。昭和初期の下町を舞台に子供たちに向き合う教師の姿...
あさくさ‐のり【浅草海苔】
1 ウシケノリ科の紅藻。アマノリ類の代表種。紅紫色で、冬から春にかけて生育する。食用として養殖。名は、江戸初期に浅...
あさくさ‐ぶんこ【浅草文庫】
明治8年(1875)に浅草蔵前に設けられた官立の公開図書館。昌平坂学問所・和学講談所などの蔵書約11万冊を受け継い...
あさくさ‐まつり【浅草祭】
「三社祭」に同じ。
あさくち【浅口】
岡山県南西部にある市。寄島港ではワタリガニ・カキなどの漁業が多い。金光(こんこう)教本部がある。倉敷市や広島県福山...
あさくち‐し【浅口市】
⇒浅口
あさくら【朝倉】
福岡県中部、筑後川中流の北岸にある市。北東の山岳部には複数のダムがあり福岡市などの水源地。平野部では花卉(かき)栽...
あさくら【朝倉】
姓氏の一。 [補説]「朝倉」姓の人物朝倉孝景(あさくらたかかげ)朝倉敏景(あさくらとしかげ)朝倉文夫(あさくらふみ...
あさくら‐ざんしょう【朝倉山椒】
サンショウの一品種。茎にはとげがなく、実は大粒で、香りが強い。兵庫県養父(やぶ)市八鹿(ようか)町朝倉に多く産した...
あさくら‐し【朝倉市】
⇒朝倉
あさくら‐たかかげ【朝倉孝景】
[1428〜1481]室町中期の武将。敏景(としかげ)ともいう。斯波(しば)氏に仕えていたが、内紛に乗じて越前を領...
あさくらたかかげ‐じょうじょう【朝倉孝景条々】
戦国時代の朝倉氏の分国法。孝景が制定し、人材登用、家臣団の統制、節倹などの要点を17条に規定したもの。朝倉敏景十七箇条。
あさくら‐としかげ【朝倉敏景】
⇒朝倉孝景(あさくらたかかげ)
あさくらとしかげ‐じゅうしちかじょう【朝倉敏景十七箇条】
⇒朝倉孝景条々(あさくらたかかげじょうじょう)
あさくらのたちばなのひろにわ‐の‐みや【朝倉橘広庭宮】
福岡県朝倉市須川(あるいは山田とも)に置かれたとされる斉明天皇の行宮(あんぐう)。天皇は百済(くだら)救援のためみ...
あさくら‐ふみお【朝倉文夫】
[1883〜1964]彫刻家。大分の生まれ。官展で活躍。写実主義の作品をつくる。文化勲章受章。
あさくら‐やま【朝倉山】
福岡県朝倉市、鳥屋山の南にある山々。[歌枕]「昔見し人をぞわれはよそに見し—の雲井はるかに」〈夫木・二〇〉
あさくら‐よしかげ【朝倉義景】
[1533〜1573]戦国時代の武将。元亀元年(1570)浅井氏とともに、近江(おうみ)姉川で織田信長と戦って敗れ...
あさ‐ぐつ【浅沓/浅履】
公卿(くぎょう)や殿上人(てんじょうびと)などが用いた浅い沓。多くは桐(きり)製黒漆塗りで皮革製もあった。内部に布...
あさ‐ぐも【朝蜘蛛】
朝方に出てくるクモ。吉兆といわれる。
あさ‐ぐもり【朝曇(り)】
1 朝方、空が曇ること。 2 暑さのきびしくなる日の朝、もやなどがこめて空が曇っているように見えること。《季 夏》...
あさ‐ぐろ・い【浅黒い】
[形][文]あさぐろ・し[ク]薄黒い。特に、皮膚の色が少し褐色を帯びている。「日焼けした—・い肌」 [派生]あさぐ...