あさけ【朝明】
《「あさあけ」の音変化》夜明け。「—の姿は、げに人のめで聞えむも」〈源・夕顔〉
あさ‐げ【朝餉/朝食】
《古くは「あさけ」》朝の食事。あさめし。
あさ‐げいこ【朝稽古】
早朝にするけいこ。
あさご【朝来】
兵庫県中央部にある市。播磨(はりま)と但馬(たじま)を結ぶ古くからの街道上にあり、現在も播但連絡道路が通る。平成1...
あさご‐し【朝来市】
⇒朝来
あさ‐ごはん【朝御飯】
あさめしを丁寧にいう語。
あさ‐ごみ【朝込み】
早朝、遊郭の開門と同時に入り込んで遊ぶこと。「—の床の内には、明け渡る鳥の声をかこち」〈浮・万金丹・一〉
あさ‐ごろも【麻衣】
「あさぎぬ」に同じ。「使はしし御門の人も白たへの—着て」〈万・一九九〉
あさ‐さなだ【麻真田】
マニラ麻の繊維を真田に編んだ織物。婦人帽の材料。
あさ‐さむ【朝寒】
晩秋の朝方寒さを感じること。《季 秋》「—やひとり墓前にうづくまる/子規」
あさ‐さらず【朝去らず】
[連語]朝ごとに。毎朝。⇔夕去らず。「—霧立ち渡り」〈万・四〇〇三〉
あさざ【莕菜/荇菜】
《古くは「あざさ」》ミツガシワ科の水生の多年草。葉は沼などの水面に浮かび、円形で、表面は緑色、裏面は茶色がかった紫...
あさ‐ざ【朝座】
法華八講などで、朝の読経や説教。→夕座
あさ‐ざくら【朝桜】
朝、露を受けて咲いている桜。《季 春》「—みどり児に言ふさやうなら/草田男」
あさ‐ざけ【朝酒】
朝から酒を飲むこと。また、その酒。「—は門田(かどた)を売っても飲め」
あさざわ‐おの【浅沢小野】
大阪市住吉区にあった低湿地。カキツバタの名所。浅沢沼。[歌枕]「住吉(すみのえ)の—のかきつはた衣に摺り付け着む日...
あさ‐しお【朝潮】
朝、満ちてくる潮。朝の満ち潮。⇔夕潮。
あさしお‐たろう【朝潮太郎】
[1929〜1988]力士。第46代横綱。鹿児島県出身。本名、米川文敏。優勝5回。大阪場所で4回優勝したため「大阪...
アサシネーション
1 暗殺。 2 棄損。
あさ‐しも【朝霜】
《後世「あさじも」とも》朝、降りている霜。朝の霜。《季 冬》「—や茶湯の後のくすり鍋/丈草」
あさしも‐の【朝霜の】
[枕]日光に消えやすいところから「消(け)」「消え」にかかる。「—消(け)なば消ぬべく思ひつつ」〈万・二四五八〉
あさ‐シャン【朝シャン】
《「シャン」はシャンプーの略》朝、髪を洗うこと。 [補説]昭和62年(1987)の、化粧品会社のコマーシャルから。
あさしょうりゅう‐あきのり【朝青龍明徳】
[1980〜 ]力士。第68代横綱。モンゴル出身。本名、ドルゴルスレン=ダグワドルジ。平成15年(2003)モンゴ...
アサシン
暗殺者。刺客。
あさ‐じ【浅茅】
まばらに生えた、または丈の低いチガヤ。文学作品では、荒涼とした風景を表すことが多い。《季 秋》
あさ‐じ【朝事/朝勤】
1 浄土真宗で、毎朝行う勤行(ごんぎょう)。 2 「朝事参り」の略。
あさじ‐う【浅茅生】
浅茅の生えている所。あさじはら。あさじ。「いとどしく虫の音(ね)しげき—に露おきそふる雲の上人」〈源・桐壺〉
あさじう‐の【浅茅生の】
[枕]浅茅の生えている野の意から「小野(をの)」にかかる。「—小野の篠原(しのはら)忍ぶれど余りてなどか人の恋しき...
あさじう‐の‐やど【浅茅生の宿】
浅茅が一面に生えて、荒れ果てた住まい。あさじがやど。「雲のうへも涙にくるる秋の月いかですむらむ—」〈源・桐壺〉
あさじ‐が‐はら【浅茅が原】
浅茅の生えた野原。荒れ果てた野原。あさじはら。「かかる—を移ろひ給はでは侍りなんや」〈源・蓬生〉 [補説]地名別項...
あさじ‐が‐はら【浅茅ヶ原】
奈良市奈良公園にある丘。[歌枕]「春日野の—におくれ居て時そとも無しわが恋ふらくは」〈万・三一九六〉 江戸時代、東...
あさじ‐が‐やど【浅茅が宿】
「あさじうのやど」に同じ。「—に昔をしのぶこそ、色好むとは言はめ」〈徒然・一三七〉
あさじ‐はら【浅茅原】
[名]「あさじがはら」に同じ。「—かり標(しめ)さして」〈万・二七五五〉 [枕] 1 「小野(をの)」「茅生(ちふ...
あさじ‐まいり【朝事参り】
浄土真宗で、信徒が朝早く行われる勤行(ごんぎょう)に参ること。
あさ‐じめり【朝湿り】
朝、露などのために、物がしっとりとぬれていること。「—のした街道の土を踏んで」〈藤村・破戒〉
あさ‐すおう【浅蘇芳】
薄い蘇芳色。
あさ‐すず【朝涼】
夏、朝のうちの涼しいこと。また、その時分。《季 夏》「—や肌すべらして脱ぐ寝間着/草城」
あさ‐すずみ【朝涼み】
夏の朝の涼しいころ。あさすず。「まだ—のほどにわたり給はむとて」〈源・若菜下〉
あさ‐せ【浅瀬】
川や海などの浅い所。
浅瀬(あさせ)に仇波(あだなみ)
《古今集・恋四の「底ひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそあだ波は立て」から》思慮の浅い者ほど大騒ぎをすることのたとえ。
あさ‐ぞら【朝空】
朝方のさわやかな空。
あさ‐たいし【阿佐太子】
百済(くだら)の王子。推古天皇5年(597)来朝し、聖徳太子に会うや救世(くせ)観音の化身であると合掌したと伝えられる。
あさだ
カバノキ科の落葉高木。春、黄褐色の雄花と雌花とが尾状につく。材は堅く光沢があって耐久性に富み、床板・家具・器具に使用。
あさ‐だ【浅田】
泥の深くない田。⇔深田(ふかだ)。
あさだ【浅田】
姓氏の一。 [補説]「浅田」姓の人物浅田次郎(あさだじろう)浅田宗伯(あさだそうはく)
あさ‐だいもく【朝題目】
天台宗で、朝、法華経を読んで行う法華懺法(ほっけせんぼう)のこと。
朝題目(あさだいもく)に夕念仏(ゆうねんぶつ)
⇒朝題目に宵念仏
朝題目(あさだいもく)に宵念仏(よいねんぶつ)
天台宗で、朝、法華懺法を行い、夕に念仏を唱える例時作法を修すること。転じて、定見のないことのたとえ。朝題目に夕念仏。
あさだ‐ごうりゅう【麻田剛立】
[1734〜1799]江戸中期の天文学者。豊後(ぶんご)の人。初め医学を学び、のち大坂で暦学を研究。ケプラーの法則...
あさだ‐じろう【浅田次郎】
[1951〜 ]小説家。東京の生まれ。本名、岩戸康次郎。自衛隊などさまざまな職業を経て作家となる。ピカレスク小説、...