あわせ‐つち【合(わ)せ土】
赤土に石灰・砂利・にがりなどをまぜてたたき固めたもの。土間や溝・泉水の底などに使用。たたきつち。
あわせ‐づめ【合(わ)せ爪】
琴の演奏法で、親指と中指とで、2本の弦を同時にはじくもの。
あわせ‐て【合(わ)せて/併せて】
[連語] 1 (副詞的に用いて)総計して。全部で。「参加者は—五〇〇名」 2 (接続詞的に用いて)その上さらに。同...
あわせ‐ど【合(わ)せ砥】
1 粗研ぎのあとの仕上げに使う、質が密で硬い砥石(といし)。 2 砥石の凹凸をならしたり、表面に付着したあぶらを取...
あわせ‐どう【合(わ)せ銅】
合わせ吹きをした銅。
あわせ‐はぎ【合(わ)せ矧ぎ】
矢羽のはぎ方の一。異なる種類の鳥の羽を取り合わせて矢をはぐこと。まぜはぎ。
あわせ‐ばおり【袷羽織】
裏地のついた羽織。袷仕立ての羽織。
あわせ‐ばし【合(わ)せ箸】
「箸渡し2」に同じ。
あわせ‐ばり【合(わ)せ梁】
柱の両面を二材で挟み、ボルトで締め合わせた梁。
あわせ‐びん【合(わ)せ鬢】
近世の男の髪形の一。左右の鬢を髻(もとどり)の下で合わせて太い元結で束ねたもの。
あわせ‐ぶき【合(わ)せ吹き】
金や銀を含む銅鉱石あるいは粗銅に鉛を溶かし入れること。金銀を鉛に含ませて取り出す方法。
あわせ‐まい【合(わ)せ米】
「合米(ごうまい)」に同じ。
あわせ‐まき【合(わ)せ播き】
作物の種子を肥料とまぜあわせてまくこと。
あわせ‐みそ【合(わ)せ味噌】
赤味噌と白味噌のように、異なる味噌をまぜたもの。
あわせ‐め【合(わ)せ目】
物と物とを合わせた継ぎ目。「板の—から雨漏りがする」
あわせ‐も・つ【併せ持つ】
[動タ五(四)]異なる性質・特色を同時に持つ。兼ね備える。「二つの機能を—・つ」「善悪両面を—・つ」
あわせ‐もの【合(わ)せ物】
1 二つ以上の物を合わせたもの。合わせて一つとしたもの。 2 同じ種類の物を持ち寄って、優劣を争う遊戯。絵合わせな...
合(あ)わせ物(もの)は離(はな)れ物(もの)
合わせて一つにした物は、いつかまた離れるときがある。夫婦別れなどにいう。
あわせ‐もり【合(わ)せ盛り】
「合わせ物3」に同じ。
あわせ‐やき【合(わ)せ焼(き)】
サヨリ・キスなど白身の魚を三枚に下ろすか開くかして骨を抜き、身に卵白などを塗って重ね合わせ、くしに刺して塩焼きにし...
あわ・せる【会(わ)せる/遭(わ)せる】
[動サ下一][文]あは・す[サ下二]《「合わせる」と同語源》 1 (会わせる)対面させる。面会させる。「社長に—・...
あわ・せる【合(わ)せる】
[動サ下一][文]あは・す[サ下二]《合うようにする、一致させる、が原義》 1 (「併せる」とも書く)二つ以上のも...
合(あ)わせる顔(かお)が無(な)・い
面目なくて、その人に会いに行けない。その人の前に出られない。
あわせ‐わざ【合(わ)せ技】
1 柔道・空手道などの試合で、「技あり」を2回取ったとき、合わせて一本勝ちとなること。 2 相撲などで、二つ以上の...
あわ‐そか【淡そか】
[形動ナリ]考えや行動が軽率なさま。「—に申すべきに侍らず」〈大鏡・道長〉
あわた【粟田】
山城国愛宕(おたぎ)郡の地名。現在の京都市左京区から東山区にわたる。平安京の別荘地であった。
あわた‐ぐち【粟田口】
京都市東山区の地名。東山三条白川橋から蹴上(けあげ)までの間。古来、京都七口の一で、東海道の山科(やましな)からの...
あわたぐち【粟田口】
姓氏の一。 山城鍛冶(かじ)の刀工の家名。京都の粟田口に住んだところから、この系統を粟田口派という。 大和絵の一派...
あわたぐち【粟田口】
狂言。粟田口が刀の銘であることを知らない大名と太郎冠者を、素破(すっぱ)(詐欺師)が自分が粟田口だと言ってだます。...
あわたぐち‐くにいえ【粟田口国家】
鎌倉初期の刀工。名は弥九郎。京都の粟田口に移り住み、地名を家名とした。後鳥羽院の御番鍛冶と伝えられている。生没年未詳。
あわたぐち‐くにつな【粟田口国綱】
[?〜1255ころ]鎌倉初期の粟田口派の代表的刀工。後鳥羽院の御番鍛冶を務め、左近将監(しょうげん)と称したという...
あわたぐち‐くにより【粟田口国頼】
平安末期・鎌倉前期の刀工。大和の人。粟田口派の祖という。生没年未詳。
あわたぐち‐たかみつ【粟田口隆光】
南北朝・室町初期の絵師。絵仏師として名を成し、清涼寺本「融通念仏縁起絵巻」2巻のうち絵二段を描いた。生没年未詳。
あわたぐち‐よしみつ【粟田口吉光】
鎌倉後期の刀工。名は藤四郎。岡崎正宗・郷義弘とともに「三作」といわれる。「平野藤四郎」「一期一振」などの名物の作者...
あわ‐たけ【粟茸】
イグチ科のキノコ。夏から秋にかけて山野に生え、傘は直径3〜10センチで褐色、裏面に小さな穴がある。食用。あつたけ。
あわただし・い【慌ただしい】
[形][文]あわただ・し[シク]《近世初期までは「あわたたし」》 1 物事をしようとしてしきりにせきたてられるさま...
あわ‐た・つ
[動タ四]雲などがわきあがる。多く立ちのぼる。「憂き目をばよそ目とのみぞ逃れ行く雲の—・つ山のふもとに」〈古今・物名〉
あわたて‐き【泡立て器】
《「あわだてき」とも》卵白・生クリームなどをかきまぜ泡立てるのに用いる器具。茶筅(ちゃせん)形や螺旋(らせん)形を...
あわた‐の‐まひと【粟田真人】
[?〜719]奈良前期の貴族。大宝律令の編纂(へんさん)に参加。大宝2年(702)遣唐使として渡唐。
あわた‐やき【粟田焼】
京都市粟田口一帯で産する陶器。表面に細かいひびがあり、彩画を施す。
あわ‐だい【粟鯛】
鯛の切り身に粟粒をふりかけて蒸した料理。
あわ‐だ・つ【泡立つ】
[動タ五(四)]泡ができる。泡が多く出る。「白く—・つ波」 [動タ下二]「あわだてる」の文語形。
あわ‐だ・つ【粟立つ】
[動タ五(四)]恐怖や寒さなどのため、毛穴が収縮して、皮膚一面に粟粒ができたようになる。鳥肌が立つ。「凄惨(せいさ...
あわ‐だ・てる【泡立てる】
[動タ下一][文]あわだ・つ[タ下二]泡が出るようにする。泡を多く作り出す。「髭(ひげ)そりクリームを—・てる」
あわ‐だんご【粟団子】
粟、特に糯粟(もちあわ)の粉で作った団子。
あわ‐ちぢみ【阿波縮】
阿波から産出する木綿の縮。阿波しじら。
アワッシュ‐がわ【アワッシュ川】
エチオピアの東部を流れる川。首都アジスアベバの西方に源を発し、ジブチとの国境にあるアッベ湖に注ぐ。
アワッシュがわ‐かりゅういき【アワッシュ川下流域】
《Lower Valley of the Awash》⇒アファール低地
あわ・つ【慌つ】
[動タ下二]「あわてる」の文語形。
あわ‐つか【淡つか】
[形動ナリ] 1 関心のないさま。気が乗らないさま。「何事ぞなど—にさし仰ぎゐたらむは」〈源・帚木〉 2 注意深く...