うす【臼/碓】
穀物を精白したり、粉にしたり、餅(もち)をついたりする道具。つき臼とひき臼とがある。
う・す【失す】
[動サ下二]「うせる」の文語形。
うす【薄】
[語素] 1 名詞・形容詞・動詞などの上に付く。 ㋐厚みが少ない意を表す。「—板」「—氷」 ㋑色が濃くない意を表す...
うす‐あお【薄青】
1 かすかに青みを帯びている色。 2 染め色の名。淡い青色。空色。古代・中世では淡い緑色をいった。 3 織り色の名...
うす‐あお【薄襖】
薄い無文織物の袷(あわせ)の狩衣(かりぎぬ)。表裏ともに白。
うす‐あかり【薄明(か)り】
1 ほのかに差す光。 2 日の出前、日没後のかすかな明るさ。薄明(はくめい)。
うす‐あかる・い【薄明るい】
[形][文]うすあかる・し[ク]かすかに明るい。「雲が切れて—・い空」
うす‐あきない【薄商い】
1 売り上げや利潤の少ない商売。「子供相手の—」 2 取引で、出来高が非常に少ないこと。薄取引。⇔大商い。
うす‐あけ【浅緋/薄緋】
⇒あさあけ(浅緋)
うす‐あげ【薄揚(げ)】
油揚げのこと。関西で厚揚げに対していう。
うす‐あじ【薄味】
あっさりした味つけ。
うす‐あばた【薄痘痕】
目立たない程度のかすかなあばた。うすいも。
うす‐あま・い【薄甘い】
[形][文]うすあま・し[ク]かすかに甘味があるさま。「—・い花の香り」
う‐すい【雨水】
1 あまみず。 2 二十四節気の一。2月19日ごろ。水ぬるみ、草木の芽が出始めるころの意。《季 春》「薩埵(さった...
うす・い【薄い】
[形][文]うす・し[ク] 1 厚みが少ない。「板を—・く削る」⇔厚い。 2 物の濃度や密度などが少ない。 ㋐色や...
うすい‐こう【雨水溝】
雨水を集めて排出するために設けた溝。
うすい‐さだみつ【碓井貞光】
[955〜1021]平安中期の武将。源頼光の四天王の一人。
うすい‐しょりそう【雨水処理槽】
雨水を直接河川や下水に流さずに、いったん溜(た)めておく大型の水槽。河川の流量調節や雨水の有効利用などを目的とする...
うす‐いた【薄板】
1 薄い板。⇔厚板。 2 花器などの下に敷く薄い板。畳床(たたみどこ)、また直接畳に花器を置くときに用いる。 3 ...
うすいたけいりょうかたこう‐ぞう【薄板軽量形鋼造】
⇒スチールハウス工法
うすい‐タンク【雨水タンク】
雨水を集めてためておく容器。庭木の水やりや災害用水などに利用する。
うすい‐ちょりゅうそう【雨水貯留槽】
⇒雨水処理槽
うすい‐とうげ【碓氷峠】
群馬県安中市と長野県北佐久郡軽井沢町との境にある峠。標高956メートル。古くから中山道の難所として知られる。
うすい‐の‐せき【碓氷の関】
碓氷峠東麓の横川にあった関所。江戸時代、箱根と並ぶ関東の要衝。
うす‐いも【薄痘痕】
「うすあばた」に同じ。「—のある蒼(あお)い顔を蹙(しか)めながら」〈露伴・五重塔〉
うすい‐よしみ【臼井吉見】
[1905〜1987]編集者・文芸評論家・小説家。長野の生まれ。筑摩書房創立に参加、「展望」編集長として活躍。「近...
うす‐いろ【薄色】
1 染め色の名。薄紫色。 2 織り色の名。縦糸を紫、横糸を白で織ったもの。緯白(ぬきじろ)。 3 襲(かさね)の色...
うす‐うきぼり【薄浮(き)彫(り)】
浮き彫りの一。絵・模様・文字などを浅く浮き上がらせたもの。薄肉彫り。浅浮き彫り。⇔高浮き彫り。
うす‐うす【薄薄】
[副] 1 はっきりとではなく、いくらか意識されるさま。おぼろげに。「前から—気づいてはいた」 2 色・光・密度な...
うす‐うた【臼歌】
民謡で、臼をひきながら、また、つきながらうたう仕事歌。臼挽(ひ)き歌。臼搗(つ)き歌。臼摺(す)り歌。
うす‐おこし【臼起(こ)し】
正月2日ごろの仕事始めの行事。年末に伏せておいた臼を起こして餅(もち)をついて供える。あるいは餅つきのまねだけをし...
臼(うす)から杵(きね)
《臼を女、杵を男に見立てて》女から男に言い寄ること。物事が逆さまなことのたとえ。
うす‐かわ【薄皮】
1 薄い膜のような皮。 2 「薄皮饅頭(まんじゅう)」の略。 3 女性などの、透き通るように色白の肌。「鬢(びん)...
薄皮(うすかわ)の剝(む)けたよう
色が白くてきめの細かい肌で、いきな女性を形容する語。
うすかわ‐まんじゅう【薄皮饅頭】
黒砂糖を入れて作った薄い皮で、こしあんを包んだ饅頭。福島県郡山(こおりやま)の郷土菓子。
うす‐がき【薄柿】
柿渋で染めた薄い赤茶色。薄柿色。また、その色をした帷子(かたびら)。「川風や—着たる夕涼み/芭蕉」〈卯辰集〉
うす‐がき【薄書(き)】
薄い墨で書くこと。また、書いたもの。香典の上書きなどに用いる。薄墨。
うす‐がすみ【薄霞】
薄くかかった霞。《季 春》「春なれや名もなき山の—/芭蕉」
うす‐がす・む【薄霞む】
[動マ五(四)]わずかに霞がかかる。「海のあなたに—・む、山は上総(かずさ)か房州か」〈大和田建樹・鉄道唱歌〉
うすがた‐テレビ【薄型テレビ】
液晶パネル、プラズマディスプレーパネル、有機ELディスプレーパネルなどを使ったテレビ。ブラウン管型に比べて極めて薄...
うす‐がね【薄金】
1 薄い金属。 2 薄い鉄札(てつざね)で仕立てた鎧(よろい)。源氏八領の鎧の一つが有名。
うす‐がみ【薄紙】
ごく薄手の紙。→薄様(うすよう)
薄紙(うすがみ)を剝(は)ぐよう
悪い状態、特に病気が少しずつよくなっていくようす。「—に顔色がよくなる」
うすき【臼杵】
大分県東部の市。永禄6年(1563)大友宗麟(おおともそうりん)が築城、江戸時代は稲葉氏の城下町。味噌・醤油・酒類...
うすき‐し【臼杵市】
⇒臼杵
うすき‐じょう【臼杵城】
臼杵市にあった城。大友宗麟が築城、南蛮交易の拠点となった。丹生島(にうじま)城。亀城。
うすき‐せきぶつ【臼杵石仏】
臼杵市にある、日本最大の磨崖仏(まがいぶつ)群。大日如来・釈迦三尊・十王像など75体が残る。大部分は平安後期の作で...
うすき‐まがいぶつ【臼杵磨崖仏】
⇒臼杵石仏
うす‐きみわる・い【薄気味悪い】
[形][文]うすきみわる・し[ク]なんとなく気持ちが悪い。「にやりと—・い笑いを浮かべる」 [派生]うすきみわるさ[名]
うす‐きりふ【薄切斑】
矢羽に用いる切斑で、斑の色の薄いもの。うすぎりう。