うた‐ぬし【歌主】
歌の作り手。和歌の作者。「この—、まだまからずと言ひて立ちぬ」〈土佐〉
うた‐ねんぶつ【歌念仏】
江戸時代の俗曲の一。念仏に節をつけて歌ったもので、のちに説経節などの文句を取り、鉦(かね)にあわせて歌う門付け芸と...
うた‐の‐いえ【歌の家】
鎌倉時代以降、代々歌道を伝え、指導者の役割を果たした家柄。藤原俊成・定家の血筋にあたる二条家・京極家・冷泉(れいぜ...
うた‐の‐かみ【雅楽頭】
雅楽寮(ががくりょう)の長官。
うた‐の‐つかさ【雅楽寮】
⇒ががくりょう(雅楽寮)
うたのつばさに【歌の翼に】
《原題、(ドイツ)Auf Flügeln des Gesanges》メンデルスゾーンの歌曲集「六つの歌」(作品34...
うたのなかやま【歌の中山】
京都市東山区、清水寺の南西にあたる、清閑寺(せいかんじ)近くの小径。また、清閑寺の通称。
うた‐の‐ひろば【歌の広場】
《Lauluväljak》⇒タリン歌の広場
うた‐の‐みち【歌の道】
芸道としての和歌の世界。歌道(かどう)。敷島の道。
うた‐の‐やまい【歌の病】
和歌の修辞上の欠陥を病気にたとえていう語。詩八病(しはちへい)を模したもので、平安時代に始まり、四病・七病・八病な...
うたのわかれ【歌のわかれ】
中野重治の小説。著者の分身的存在である主人公、片口安吉の青春時代の内面の軌跡を描く。昭和14年(1939)「革新」...
歌(うた)は世(よ)につれ世(よ)は歌(うた)につれ
歌は世の成り行きにつれて変化し、世のありさまも歌の流行に影響される。
うた‐ひこう【歌披講】
一定の作法・形式に従って、和歌を節づけして披露すること。平安中期から行われ、現在も新年の歌会始めに勅題の選歌を披露...
うた‐ひめ【歌姫】
1 歌を巧みに歌う女性。芸妓をいうこともある。 2 歌を歌うことを職業とする女性。女性歌手。女流声楽家。 [補説]...
うたひめ【歌姫】
《原題、(イタリア)La canterina》ハイドンのイタリア語によるオペラ。全2幕。1767年に初演。台本は長...
うた‐びくに【歌比丘尼】
近世、歌念仏を歌って歩いた比丘尼。のちには売春する者も現れた。勧進比丘尼。
うた‐びと【歌人】
1 和歌を作る人。歌詠み。かじん。 2 一般に、詩人。「実務には役に立たざる—と我を見る人に金借りにけり」〈啄木・...
うた‐ぶえ【歌笛】
指穴六つの横笛。古く東遊(あずまあそ)びの伴奏に用いられたが、現在は高麗笛(こまぶえ)で代用している。中管(ちゅう...
うた‐ぶくろ【歌袋】
1 和歌の原稿を入れておく袋。檀紙(だんし)・錦などで作り、水引を口ひもとして、柱に掛けておく。 2 ⇒鳴嚢(めい...
うたぶくろ【歌袋】
江戸後期の歌論書。6巻。富士谷御杖(ふじたにみつえ)著。寛政5年(1793)刊。父の成章(なりあきら)の意見を採用...
うた‐まい【歌舞】
歌と舞。管弦と舞楽。
うたまい‐どころ【歌舞所】
奈良時代ごろの歌舞をつかさどった役所。大宝令にある雅楽寮の一部か、別の役所かは不明。日本固有の歌舞を扱ったらしい。
うたまい‐の‐つかさ【楽官/雅楽寮】
1 律令制施行以前、朝廷で歌舞音楽をつかさどった役所。また、それに属する人。楽官(がっかん)。 2 ⇒ががくりょう...
うた‐まくら【歌枕】
1 和歌に多く詠み込まれる名所・旧跡。 2 和歌に詠み込まれる特殊な語や句。名所・枕詞・序詞など。 3 歌を詠むの...
うたまくら【歌枕】
中里恒子の小説。昭和48年(1973)刊行。第25回読売文学賞受賞。
うたまろ【歌麿】
⇒喜多川歌麿(きたがわうたまろ)
うた‐め【歌女】
1 「歌い女(め)」に同じ。 2 古代、雅楽寮に属した女の歌い手。⇔歌男(うたお)。
うた‐もの【歌物/唄物】
地歌・箏曲(そうきょく)の分類の一。楽器の技巧よりも歌唱に重点のある曲。
うた‐ものがたり【歌物語】
1 平安時代の、和歌を中心としてまとめられた短編物語。また、短編物語集。伊勢物語・平中物語・大和物語の類。 2 「...
うた‐よみ【歌詠み】
1 歌を作ること。 2 歌を作る人。特に、和歌を巧みに作る人。歌人。
うたよみ‐どり【歌詠み鳥】
ウグイスの別名。古今集の仮名序「花に鳴く鶯(うぐひす)、水に住む蛙(かはづ)の声を聞けば、生きとし生けるものいづれ...
うたよみにあたうるしょ【歌よみに与ふる書】
正岡子規の歌論書。明治31年(1898)発表。短歌革新を目指し、万葉集・金槐集をたたえ、旧派の和歌を攻撃したもの。
歌(うた)より囃子(はやし)
歌よりも囃子の巧拙のほうが大事である。転じて、話をする人よりも相づちを打つ人の存在のほうが大切であるというたとえ。
ウタリ
《アイヌ語から》人民。同胞。仲間。
うた‐りょう【雅楽寮】
⇒ががくりょう(雅楽寮)
うたれ‐づよ・い【打たれ強い】
[形][文]うたれづよ・し[ク] 1 ボクシングなど格闘技で、敵の攻撃に耐える力がある。「—・いボクサー」 2 野...
うたれ‐よわ・い【打たれ弱い】
[形][文]うたれよわ・し[ク]相手からの攻撃に耐える力がない。また、気が弱く、批判・非難や逆境に耐られない。「坊...
うた◦れる【打たれる】
[連語]《「れる」は受身の助動詞》ある物事から強い感動を受ける。「美談に胸を—◦れる」「意外の感に—◦れる」
うた‐ろんぎ【歌論議】
和歌のよし悪しを論じること。また、それを書き記した書物。
うたわ・れる【謳われる】
[動ラ下一][文]うたは・る[ラ下二]《動詞「うた(歌)う」の未然形に受身の助動詞「れる」が付いたものから》 1 ...
う‐たん【右端】
右のはし。みぎはし。⇔左端。
ウ‐タント
[1909〜1974]ビルマの政治家。第3代国連事務総長。在任1962〜1971。ベトナム停戦など東西緊張緩和に貢...