うすゆきものがたり【薄雪物語】
江戸前期の仮名草子。2巻2冊。作者未詳。成立は慶長年間(1596〜1615)。寛永9年(1632)刊。園部左衛門と...
うす‐よう【薄葉】
1 「うすよう(薄様)1」に同じ。 2 和紙・洋紙を問わず、一般に極めて薄く漉(す)いた紙。
うす‐よう【薄様】
1 薄手の鳥の子紙・雁皮紙(がんぴし)。また、一般に薄手の和紙。薄葉。⇔厚様(あつよう)。 2 上方を濃く、下方を...
うす‐よご・れる【薄汚れる】
[動ラ下一][文]うすよご・る[ラ下二]なんとなく汚れた感じである。薄ぎたなくなる。「—・れたシャツ」
うす‐ら【薄ら】
[形動ナリ]《「ら」は接尾語》 1 ある現象・状況などが、ほんの少し現れているさま。かすか。「君が朱(あけ)なるて...
うす‐らか【薄らか】
[形動ナリ]物の厚みや色合いがいかにも薄いさま。うっすらとしているさま。「—なる刀の、長やかなる」〈宇治拾遺・一〉...
うすら・ぐ【薄らぐ】
[動ガ五(四)] 1 薄くなる。淡くなる。「靄(もや)が—・ぐ」 2 物事の度合いが減る。程度が弱まる。「関心が—...
うすら‐さむ・い【薄ら寒い】
[形][文]うすらさむ・し[ク] 1 少し寒い感じである。うすさむい。「—・い秋の朝」 2 心が寒気を感じるさま。...
うすら‐とんかち【薄らとんかち】
知恵の足りない人、間が抜けた人などをののしっていう語。
うすら‐ひ【薄ら氷】
《「うすらび」とも》薄く張った氷。うすごおり。はくひょう。うすらい。《季 春》「—の草を離るる汀かな/虚子」
うすら‐び【薄ら日】
弱い日差し。うすび。
うすら‐わらい【薄ら笑い】
[名](スル)「うすわらい」に同じ。「—を浮かべる」
ウスリー‐がわ【ウスリー川】
《Ussuri》中国北東部とロシア沿海州との国境を流れる川。ハンカ湖に源を発し、ハバロフスク付近でアムール川(黒竜...
ウスリースク
ロシア連邦東部、沿海地方南部の都市。ウラジオストクの北約100キロメートル、ラズドリナヤ川沿いに位置する。シベリア...
うす・る【薄る】
[動ラ下二]「うすれる」の文語形。
ウス‐ルジーアダス
カモンイスの叙事詩。11音節の8連詩10編からなる。1572年発表。大航海時代のポルトガルの栄光と英雄たちの活躍を...
ウスルタン
中央アメリカ、エルサルバドル南東部の都市。ウスルタン県の県都。ウスルタン山の南麓に位置する。周辺には農地が広がり、...
うすれ‐び【薄れ日】
弱い日差し。うすび。うすらび。
うす・れる【薄れる】
[動ラ下一][文]うす・る[ラ下二] 1 しだいに薄くなる。「色が—・れる」「霧が—・れる」 2 程度が弱くなる。...
ウスワイア
アルゼンチン南端のフエゴ島にある都市。ビーグル水道に臨む。牧羊業が行われる。
うす‐わた【薄綿】
1 着物に薄く綿を入れたもの。薄綿入れ。 2 もめん綿と布の間に薄く引き延ばしてかぶせる真綿。引き綿。
うす‐わらい【薄笑い】
[名](スル)かすかに表情を動かしただけの笑い。うすらわらい。多く、人を小ばかにしたときや困惑したときの笑い方。「...
うす‐わら・う【薄笑う】
[動ワ五(ハ四)]小ばかにしたような笑みをかすかに浮かべる。「『あなたでしょう?』—・うのを見て、『そうなのよ。…...
ウスンブラ
ブルンジ共和国最大の都市ブジュンブラの旧称。
うず【珍】
珍しいこと。尊いこと。「吾(あれ)、御㝢(あめのしたをしら)すべき—の子を生まむ」〈神代紀・上〉
うず【渦】
1 螺旋(らせん)形に巡る、激しい水の流れ。空気などについてもいう。うずまき。 2 めまぐるしく動いて入り乱れてい...
うず【髻華】
古代、草木の枝葉や造花などを冠や髪の上に挿して飾りとしたもの。かざし。「くまかしが葉を—に挿せその子」〈記・中・歌謡〉
う‐ず【右図】
右に示した図。「—で説明する」
う‐ず【烏頭】
トリカブト属植物の母塊根。有毒であるが、鎮痛・強壮薬として利用。→附子(ぶし)
う‐ず【雲珠】
唐鞍(からくら)とよぶ馬具の飾りで、金銅の火炎形の内に宝珠を納め、その台座を尻繋(しりがい)につけたもの。うんじゅ。
うず【渦】
榛葉英治の処女小説。女性の不可解な性を描く。昭和23年(1948)から翌昭和24年(1949)にかけて「文芸」誌に...
う・ず【倦ず】
[動サ変]《「うんず」の撥音の無表記》「倦(うん)ずる」に同じ。「深く世の中憂きことと思ひ—・じはてて」〈平中・一〉
うず
[助動][○|○|うず(うずる)|うずる(うず)|うずれ|○]《推量の助動詞「むず」の音変化》動詞・助動詞の未然形...
うずいもせやまおんなていきんたまむすび【渦 妹背山婦女庭訓 魂結び】
大島真寿美の小説。平成31年(2019)刊行。浄瑠璃「妹背山婦女庭訓」などの作者である近松半二の生涯を描く。第16...
うず‐うず
[副](スル) 1 ある行動をしたくて、じっとしていられないさま。むずむず。「遊びに行きたくて、—している」 2 ...
うずき【疼き】
うずくこと。ずきずきする痛み。「古傷の—に苦しむ」
うず・く【疼く】
[動カ五(四)] 1 傷口などが脈打つように痛む。ずきずき痛む。「虫歯が—・く」「古傷が—・く」 2 心に強い痛み...
うずくま・る【蹲る/踞る】
[動ラ五(四)] 1 からだを丸くしてしゃがみ込む。また、獣が足をたたみ込んで腹ばいになる。「物陰に—・る」 2 ...
うず‐ざくら【雲珠桜】
1 《馬具の雲珠と地名の鞍馬との縁で》京都鞍馬山に咲く桜の総称。 2 サトザクラの一種。花の形が雲珠に似ているとこ...
うず‐ざくら【渦桜】
桜の一品種。サトザクラの仲間で、花は淡紅色の八重咲き。花弁は反り返っており、また皺が寄っている。
うず‐しお【渦潮】
渦を巻いて流れる海水。潮流の方向・速さの著しく異なる境界や潮位差の大きい所に生じやすい。鳴門海峡のものは有名。
うず‐たか・い【堆い】
[形][文]うづたか・し[ク] 1 積み重なって高く盛り上がっている。「—・く積もった土砂」 2 気品がある。「宮...
うず‐でんりゅう【渦電流】
磁界の変化に誘導されて、磁界内の板状や塊状の導体内に生じて流れる、渦巻き状の電流。1855年、フランスの物理学者フ...
うずでんりゅう‐たんしょうけんさ【渦電流探傷検査】
⇒渦電流探傷試験
うずでんりゅう‐たんしょうしけん【渦電流探傷試験】
導電性のある材料でできた製品や試料の傷の有無を調べる非破壊検査法の一。表面に交流電流を流したコイルを置き、材料に磁...
うず‐な・う【珍なふ】
[動ハ四]貴重なものとする。神がよしとする。「天地(あめつち)の神あひ—・ひ」〈万・四〇九四〉
うず‐の‐みち【渦の道】
徳島県鳴門市、鳴門公園内にある施設。大鳴門橋の下部に設けられた遊歩道と展望台からなる。平成12年(2000)開設。...
ウズベキスタン
《ウズベク語でO‘zbekistonと綴る》中央アジア南部の国。正称、ウズベキスタン共和国。首都タシケント。灌漑(...
ウズベク
ウズベキスタンの旧称。→ウズベク族
ウズベク‐ご【ウズベク語】
チュルク語系諸言語の一つで、ウズベキスタン共和国の公用語。周辺諸国のほか、アフガニスタン北部などでも話される。