えんい【円位】
西行(さいぎょう)の法名。
えん‐い【炎威】
夏の燃えるような暑さ。「天午に近くなり、—敵すべからず」〈柳北・航西日乗〉
えん‐い【遠位】
解剖学で、ある基準となる場所からより遠く離れたところに位置していることを表す言葉。四肢では体幹から遠い側、血管では...
えん‐いた【縁板】
縁に張る板。通常ヒノキを用い、濡れ縁にはケヤキを用いる。
えんい‐だいちょう【遠位大腸】
大腸のうち、口から遠く、肛門に近い部分のこと。直腸やS字結腸など。
えん‐いん【延引】
[名](スル)《連声(れんじょう)で「えんにん」とも》物事を先に延ばすこと。遅らせること。「此戦争を暫く—して貰い...
えん‐いん【宴飲/讌飲/燕飲】
酒盛り。「銭つもりて尽きざる時は、—声色を事とせず」〈徒然・二一七〉
えん‐いん【援引】
[名](スル) 1 他の文献などを引用して自説の証拠とすること。「古今の書を—して自説を裏づける」 2 引き寄せる...
えん‐いん【遠因】
ある結果を導いた原因として、直接ではないが、何らかのかかわりをもつ事柄。遠い原因。間接の原因。⇔近因。
えん‐いん【縁因】
1 仏語。物事の間接的な原因。⇔正因(しょういん)。 2 物事が進行する原因やきっかけ。
えん‐う【煙雨】
煙るように降る雨。きりさめ。
えん‐うり【円売り】
円貨を対価にして、ドル手形・ポンド手形などの外国為替を買うこと。
えん‐うん【煙雲】
1 煙と雲。雲煙。 2 雲のように高く立ちのぼる煙。「猛火虚空にみちて、暴風—をあぐ」〈古活字本平治・上〉
えんうん‐じゅうろくしゅう【燕雲十六州】
中国、五代の後晋(こうしん)を建国した石敬瑭(せきけいとう)が、936年、契丹(きったん)族の遼に割譲した華北平野...
えん‐うんどう【円運動】
円周に沿って動く物体の運動。
えん‐えい【遠泳】
[名](スル)海などで、長い距離を泳ぐこと。多く、集団で泳ぐ場合にいう。《季 夏》「—や高浪越ゆる一の列/秋桜子」
えん‐えき【演繹】
[名](スル) 1 一つの事柄から他の事柄へ押しひろめて述べること。「身近な事象からすべてを—する」 2 与えられ...
えんえき‐てき【演繹的】
[形動]演繹することによって論を展開するさま。
えんえき‐ほう【演繹法】
演繹による推理の方法。三段論法が代表的。⇔帰納法。
えん‐えん【煙炎/煙焔】
煙と炎。
えん‐えん【奄奄】
[ト・タル][文][形動タリ]息も絶え絶えであるさま。生気のないさま。「気息—」「吐(つ)く気息(いき)さえも—と...
えん‐えん【延延】
[ト・タル][文][形動タリ]非常に長く続くさま。「同点のまま—と試合は続いた」「会議は—一昼夜に及んだ」
えん‐えん【炎炎】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 火の盛んに燃え上がるさま。「—と燃え盛る市街地」 2 熱気の盛んなさま。「理想...
えん‐えん【焔焔/燄燄】
[ト・タル][文][形動タリ] 1 火が燃えはじめて、まだ火勢の強くない状態。 2 「炎炎(えんえん)1」に同じ。...
えん‐えん【蜿蜒】
[ト・タル][文][形動タリ]蛇がうねりながら行くさま。また、うねうねとどこまでも続くさま。「—長蛇の列をなす」「...
煙焔(えんえん)天(てん)に漲(みなぎ)・る
煙と炎が空一面をおおう。火災が盛んに燃え広がるさまにいう。
焔焔(えんえん)に滅(めっ)せずんば炎炎(えんえん)を如何(いかん)せん
《「孔子家語」観周から》火は燃えはじめた段階で消さなければ猛火となり、手がつけられなくなる。災いは小さいうちに除去...
えん‐お【厭悪】
[名](スル)嫌い憎むこと。ひどくいやに思うこと。嫌悪。「生きる事それ自身を—させるこの悩ましい頭の前には」〈三重...
えんおう【延応】
鎌倉前期、四条天皇の時の年号。1239年2月7日〜1240年7月16日。
えん‐おう【冤枉】
無実の罪。冤罪。ぬれぎぬ。「—に陥れる」
えん‐おう【閻王】
閻魔王。「—の口や牡丹(ぼたん)を吐かんとす」〈蕪村句集〉
えん‐おう【鴛鴦】
《「鴛」は雄の、「鴦」は雌のオシドリ》 1 オシドリのつがい。 2 《オシドリの雌雄がいつも一緒にいるところから》...
おしどりじゅもん【鴛鴦呪文】
三上於菟吉の小説。大正15年(1926)から昭和2年(1927)にかけて発表。昭和5年(1930)、高橋寿康監督に...
えんおう‐の‐ちぎり【鴛鴦の契り】
夫婦仲のむつまじいことのたとえ。
えんおう‐の‐ふすま【鴛鴦の衾】
夫婦が共寝をする夜具。
えん‐おん【延音】
「延言(えんげん)」に同じ。
えんおん‐の‐ざ【宴穏の座】
朝廷の儀礼用の饗宴(きょうえん)のときなどに設けられる酒宴の座。宴の座と穏の座とがある。
えん‐か【円価】
円の貨幣価値。外国貨幣に対する円の購買価値。
えん‐か【円貨】
円単位で表される日本の貨幣。
えん‐か【炎火】
炎を上げて激しく燃える火。心中に起こる激しい感情のたとえにもいう。
えん‐か【炎夏】
暑い夏。真夏。《季 夏》
えん‐か【煙火】
1 煙と火。また、炊事の煙。 2 のろし。烽火(ほうか)。 3 花火。「この水楼—を見しの夕べに始まる事を」〈芥川...
えん‐か【煙霞/烟霞】
1 煙と霞(かすみ)。また、煙のように立ちこめた霞やもや。 2 自然の風景。
えん‐か【鉛華】
おしろいのこと。昔、鉛を原料にした。鉛白(えんぱく)。鉛粉。
えん‐か【塩化】
塩素と化合すること。また、塩化物であること。
えん‐か【塩課】
中国で、専売の塩に課した税金。塩は前漢から官の専売であり、国家の有力な財源となっていた。→塩法
えん‐か【演歌/艶歌】
《「演説歌」から》 1 明治10年代に、自由民権運動の壮士たちが、その主義主張を歌にして街頭で歌ったもの。のちに政...
えん‐か【縁家】
縁続きの家。特に、婚姻によるつながりのある家。
えん‐か【燕窩】
中国料理の材料とするアナツバメの巣。多く湯菜(タンツァイ)とよぶスープの実とする。燕巣(えんそう・えんず)。つばめの巣。
えん‐か【轅下】
《「轅」は牛車などのながえの意》人に使われること。人の部下。門下。