えんめい‐かんのん【延命観音】
三十三観音の一。呪詛(じゅそ)・毒薬の害を除き寿命を延ばすという。
えんめい‐ぎく【延命菊】
ヒナギクの別名。
えんめい‐しゅ【延命酒】
薬酒の一種。飲むと長生きができるという。
えんめい‐じぞう【延命地蔵】
延命・利生(りしょう)を誓願する地蔵尊。新しく生まれた子を守り、その寿命を延ばすという。後世は、短命・若死にを免れ...
えんめい‐そう【延命草】
1 ヒキオコシの別名。 2 エンレイソウの別名。
えんめい‐ちりょう【延命治療】
快復の見込みがなく死期の迫った患者に、人工呼吸器や心肺蘇生装置を着けたり、点滴で栄養補給をしたりなどして生命を維持...
えんめい‐ぶくろ【延命袋】
1 福の神の持つ宝の袋。腹をふくらませ口をくくってあるもの。 2 油揚げの袋に、鶏のひき肉やシイタケなどの入った煎...
えんめい‐ほう【延命法】
密教で、普賢延命菩薩(ふげんえんめいぼさつ)を本尊とし、寿命を延ばし福徳を得ることを祈願する修法。
えんめい‐ぼさつ【延命菩薩】
「普賢(ふげん)延命菩薩」の略。
えん‐めつ【煙滅】
[名](スル)《「湮滅(いんめつ)」の誤りから》跡形もなく消えてなくなること。
えん‐もく【演目】
上演される演劇などの題名。または、それを記したもの。
えん‐もく【鳶目】
鳶(とび)の目。転じて、よく見える目。他人の欠点などのよく見える目。
えんもく‐とじ【鳶目兎耳】
よく見える目と、よく聞こえる耳。それを備えたジャーナリストなどをいう語。飛耳長目(ひじちょうもく)。
縁(えん)もゆかりもな・い
何のかかわりもない。類義の語を重ねて強調した表現。「—・い他人」
えん‐もん【羨門】
⇒せんもん(羨門)
えん‐もん【轅門】
1 《昔、中国で、車の轅(ながえ)を向かい合わせたところを出入り口としたところから》陣営の門。軍門。 2 役所の外門。
えん‐や【塩冶】
海水を煮て塩をつくることと、鉱山を掘って冶金(やきん)をすること。
えん‐や【艶冶】
[名・形動]なまめいて美しいこと。また、そのさま。「観世音や弥勒菩薩の—な尊容に」〈谷崎・二人の稚児〉
えん‐やく【延約】
江戸時代の国学の用語。延言(えんげん)と約言(やくげん)。
えんや‐こりゃ
[感]力を入れて重い物を動かすときの掛け声。特に、地固めのときなどに発する。
えん‐やす【円安】
外国為替相場で、円貨が外国通貨に対して相対的に価値が低いこと。⇔円高。
えんや‐はんがん【塩谷判官】
浄瑠璃「仮名手本忠臣蔵」の登場人物。浅野長矩(ながのり)に擬せられる。吉良義央(きらよしなか)をモデルとする高師直...
えん‐やら
[感]重い物を押したり引いたりするときの掛け声。えんやらや。
えんやらやっ‐と
[副]ようやくのことで。やっとのことで。「—持ち上げる」
えん‐ゆ【縁由】
⇒えんゆう(縁由)
えん‐ゆう【円融】
《連声(れんじょう)で「えんにゅう」とも》仏語。それぞれの事物が、その立場を保ちながら一体であり、互いにとけ合って...
えん‐ゆう【宴遊】
酒宴を開いて楽しむこと。
えん‐ゆう【園囿/苑囿】
《「囿」は鳥獣を放し飼いにする所の意》草木を植え、鳥や獣を飼う所。
えん‐ゆう【遠遊】
[名](スル) 1 故郷を離れて遊学すること。「—して泰西に学び」〈雪嶺・偽悪醜日本人〉 2 遠くへ出かけること。...
えん‐ゆう【遠猷】
遠い将来まで考えたはかりごと。遠謀。「深謀—の才智に乏しく」〈東海散士・佳人之奇遇〉
えん‐ゆう【縁由】
1 ゆかりや関係があること。縁故。えんゆ。 2 物事の由来。理由。 3 法律で、人が意思表示や法律行為などをなすに...
えんゆう‐かい【園遊会】
1 庭園に模擬店や余興場などを設け、多くの客を招いてもてなす会。ガーデンパーティー。 2 天皇・皇后が主催する交流...
えんゆうかい【園遊会】
《原題The Garden Party》マンスフィールドの短編小説。1922年刊行の短編集「園遊会、その他」に収め...
えんゆう‐さんたい【円融三諦】
天台宗で、空・仮(け)・中の三諦は独立した真理ではなく、それぞれが他の二諦を含んで三者が相互にとけ合っていること。
えんゆう‐てんのう【円融天皇】
[959〜991]第64代天皇。名は守平(もりひら)。村上天皇の第5皇子。在位969〜984。
えんゆう‐むげ【円融無碍】
仏語。すべての事物が完全にとけ合って、障りのないこと。
えん‐よう【炎陽】
照りつける夏の太陽。また、夏のこと。
えん‐よう【婉容】
女性のしとやかな姿。おとなしい態度。
えん‐よう【援用】
[名](スル) 1 自分の主張の助けとするため、他の意見・文献などを引用したり、事例を示したりすること。「海外の論...
えん‐よう【遠洋】
陸地から遠く離れた大海。
えん‐よう【艶容】
女性のあでやかで、なまめかしい姿。
えん‐よう【艶陽】
はなやかな晩春のころ。「—桃李の候」
えん‐よう【塩溶】
少量の塩類を溶かした低濃度の電解質溶液において、たんぱく質やアミノ酸の溶解度が著しく増加する現象。→塩析
えん‐よう【遠用】
眼鏡やコンタクトレンズで、遠くを見るために用いること。
えんよう‐ぎょぎょう【遠洋漁業】
根拠地を離れた外洋、または遠隔海域で行われる漁業。赤道水域やインド洋・大西洋でのマグロ漁業、アフリカ沖のトロール漁...
えんよう‐くいき【遠洋区域】
船舶安全法施行規則に定められている航行区域の一。平水区域・沿海区域・近海区域を除くすべての水域。
えんよう‐こうかい【遠洋航海】
遠く陸地を離れた大海を航海すること。
えんよく‐ろ【塩浴炉】
鋼鉄の脱炭素と酸化を防ぎながら焼き入れなどの熱処理をする炉。ナトリウム塩類を溶解して、その中へ材料を浸して加熱する。
えん‐ら【閻羅】
「閻魔王」に同じ。
えん‐らい【遠来】
遠方から来ること。「—の客」