げんじ【元治】
江戸末期、孝明天皇の時の年号。1864年2月20日〜1865年4月7日。
げん‐じ【言辞】
ことば。ことばづかい。言詞。「無責任な—を弄(ろう)する」
げん‐じ【現時】
現在の時点。また、今の時代。「—の国際情勢」
げん‐じ【源氏】
源(みなもと)の姓を持つ氏族の称。→源(みなもと) 「源氏物語」の略。 「光源氏」の略。
げんじ‐いと【源氏糸】
紅白の糸をより合わせた細いひも。源平糸。
げんじ‐うち【源氏打ち】
組みひもの打ち方の名。白地に色糸を矢筈(やはず)に打ち組んだもの。甲冑(かっちゅう)の緒所などに用いた。
げんじ‐え【源氏絵】
1 源氏物語を題材として描いた絵の総称。絵巻・屏風(びょうぶ)絵など種々のものがある。 2 平安時代の風俗を物語風...
げんじ‐きん【元字金】
⇒元禄金(げんろくきん)
げんじくよう【源氏供養】
謡曲。三番目物。石山寺参詣の安居院(あぐい)の法印に、里女が源氏物語の供養を頼み、紫式部の霊が感謝の舞をまう。 三...
げんじ‐ぐも【源氏雲】
州浜(すはま)形に金箔を押したり、刺繍(ししゅう)したりして描いた雲形の文様。源氏絵によくみられるところからいう。
げんじ‐ぐるま【源氏車】
1 御所車(ごしょぐるま)。牛車(ぎっしゃ)。 2 紋所の名。御所車の車輪を図案化したもの。衣装や調度の文様などに...
げんじ‐けいた【源氏鶏太】
[1912〜1985]小説家。富山の生まれ。本名、田中富雄。サラリーマン体験を生かしたユーモアにあふれる作品で人気...
げんじ‐こう【源氏香】
組香の一。5種の香をそれぞれ5包ずつ計25包作り、任意に5包を取り出してたき、香の異同をかぎ分け、5本の縦線に横線...
げんじ‐こくめい【源氏国名】
連歌で、各句に源氏物語の巻名と日本の諸国の国名とを交互に詠み込んで百韻とするもの。
げんじしゃく【源氏釈】
源氏物語の最古の注釈書。1巻。藤原伊行(ふじわらのこれゆき)著。平安末期ごろ成立。源氏物語の本文中に、故事・出典な...
げん‐じつ【幻日】
太陽の両側に1個ずつ見える太陽のような像。雲の氷晶が光を屈折させてできる暈(かさ)の一種で、太陽が高くなるにつれて...
げん‐じつ【現実】
いま目の前に事実として現れている事柄や状態。「夢と—」「—を直視する」「—に起きてしまった事故」⇔理想。
げんじつ‐かい【現実界】
事実として存在する世界。現実の世界。
げんじつ‐かん【現実感】
実際に体験する感じ。目の当たりにする感じ。「—が薄い」
げんじつ‐げんそく【現実原則】
精神分析の用語。現実生活に適応するために、快楽だけを追い求める本能的欲求を、一時的または永久にあきらめる自我の働き...
げんじつ‐しゅぎ【現実主義】
現実を最重視する態度。理想を追うことなく、現実の事態に即して事を処理しようとする立場。リアリズム。
げんじつ‐せい【現実性】
1 現実に存在しているものの本質・あり方。「—を追究した作品」 2 物事の実際に起こりうる可能性。「—に乏しい計画...
げんじつ‐てき【現実的】
[形動] 1 現実のものであるさま。現実に即しているさま。「路上駐車などの—な問題の解決策を練る」「—に処理する」...
げんじつ‐てんぽ【現実店舗】
⇒実店舗
げんじつ‐とうひ【現実逃避】
実際問題としてやらなくてはならないことを、意図的に避けようとすること。また、その行為や心理状態。
げんじつ‐ばいばい【現実売買】
売買方法の一。売買契約の成立と同時に物が買い主に引き渡され、代金が売り主に支払われるもの。現金売買。
げんじつ‐ばなれ【現実離れ】
[名](スル) 1 現実に即していないこと。「—した理想論」 2 世俗的な価値観や感覚からかけはなれていること。「...
げんじつ‐み【現実味】
現実であるという感じ。事実としてある感じ。「計画が—を帯びてきた」
げんじつ‐もんだい【現実問題】
⇒実際問題1
げんじつわいきょく‐くうかん【現実歪曲空間】
⇒現実歪曲フィールド
げんじつわいきょく‐フィールド【現実歪曲フィールド】
だれもが不可能だと思っていることでも、巧みな話術によって、実現できると納得させてしまうこと。あるいは、卓越したプレ...
げん‐じてん【現時点】
現在の時点。今(いま)現在。「—でははっきりしたことは言えない」
げんじ‐な【源氏名】
源氏物語54帖の題名にちなんでつけられた、宮中の女官や武家の奥女中などの呼び名。近世以降は遊女や芸者につけられ、現...
げんじ‐の‐うじがみ【源氏の氏神】
清和源氏が氏神として信仰した八幡宮。京都の石清水八幡宮が中心で、一般的に八幡神を守護神とした。
げんじ‐の‐きみ【源氏の君】
源氏物語の主人公の名。光源氏(ひかるげんじ)。
げんじ‐の‐ま【源氏の間】
滋賀県大津市の石山寺にあって、紫式部が源氏物語を執筆したと伝えられる部屋。
げんじ‐の‐みや【源氏の宮】
狭衣(さごろも)物語の登場人物。先帝の皇女。いとこの狭衣大将や春宮(とうぐう)(後一条院)に愛されるが、神託によっ...
げんじ‐はちりょうのよろい【源氏八領の鎧】
清和源氏の宗家に代々伝えられたという8種の鎧。薄金(うすがね)・源太産衣(げんたのうぶぎぬ)・沢瀉(おもだか)・楯...
げんじ‐ぶし【源氏節】
明治時代に流行した邦楽の一。幕末ごろ、岡本美根太夫が説経祭文に新内節を取り入れて創始。操り人形や女芝居を加えて興行...
げんじ‐べい【源氏塀】
数寄屋などに使う塀の一。焼杉などを柱として、腰長押(こしなげし)と地長押との間は簓子(ささらこ)板や羽目板とし、腰...
げんじ‐ほう【限時法】
有効期間の定められている法令。時限立法。時限法。⇔恒久法。→臨時法 [補説]一定の目的を一定の期間内に達成する必要...
げんじ‐ぼし【源氏星】
《青白く見えるところから》「リゲル」の和名。→平家星
げんじ‐ぼたる【源氏蛍】
ホタル科の昆虫。体長約1.5センチで日本産最大。体は黒く、胸部は赤橙(せきとう)色で黒い十字紋がある。腹端に発光器...
げんじ‐まき【源氏巻(き)】
棹物(さおもの)菓子の一。小口切りにしたときに紅白の渦巻き模様が出るようになっているもの。
げんじ‐まど【源氏窓】
⇒火灯窓(かとうまど)
げんじ‐まめ【源氏豆】
いった大豆に砂糖を衣がけして、紅白2色にした豆菓子。源平豆。蓬莱豆(ほうらいまめ)。
げんじものがたり【源氏物語】
平安中期の物語。54帖。紫式部作。長保3年(1001)以後の起筆とされるが、成立年未詳。巻名は、桐壺(きりつぼ)・...
げんじものがたりえまき【源氏物語絵巻】
源氏物語の諸場面を絵画化した絵巻物。物語成立以降、各時代を通じて作られ、現存するものも多い。特に12世紀前半の作で...
げんじものがたりおくいり【源氏物語奥入】
⇒奥入(おくいり)
げんじものがたりたいせい【源氏物語大成】
国文学者、池田亀鑑による学術書。昭和17年(1942)刊行の、「源氏物語」の研究書「校異源氏物語」に補訂を行い、昭...