この‐ご【此の期】
この大事な時。いよいよという場合。「—に及んでじたばたしない」
此(こ)の期(ご)に及(およ)んで
いよいよ物事が決まるというときになって。どうしようもない段階になって。「—なお言い訳する」
この‐ごろ【此の頃】
《上代では「このころ」》 1 少し前の時から現在にかけての期間。ちかごろ。最近。「—の若い者」「—よく物忘れする」...
このごろ‐よう【此の頃様】
当世ふう。このごろのやり方。「これは、—の事なり」〈徒然・二〇八〉
この‐さい【此の際】
今のこの時。こういう時。この機会。「—言うだけのことは言っておく」
この‐さき【此の先】
1 ここから先の方。行くさき。前方。「—のかどを右に曲がる」 2 今から先。今後。「—どうなるのやら分からない」
こ‐の‐した【木の下】
樹木が立っている下。きのした。
このした‐かげ【木の下陰】
木のもと。こかげ。「行き暮れて—を宿とせば花や今宵の主ならまし」〈平家・九〉
このした‐かぜ【木の下風】
木の下を吹く風。「桜散る—は寒からで空に知られぬ雪ぞ降りける」〈拾遺・春〉
このした‐がく・る【木の下隠る】
[動ラ四]木の下の陰に隠れる。「秋山の—・り行く水のわれこそまさめおもほすよりは」〈万・九二〉 [動ラ下二]に同じ...
このした‐がくれ【木の下隠れ】
茂っている木の陰に隠れて、見えないこと。また、その所。「すむ月の影をばよそに宮木野の—鹿や鳴くらん」〈続後拾遺・秋上〉
このした‐つゆ【木の下露】
木の枝葉から降り落ちる露。「御傘さぶらふ。げに—は雨にまさりて」〈源・蓬生〉
このした‐やみ【木の下闇】
木が茂って、その下が暗いこと。また、その所。こしたやみ。《季 夏》「霧雨に—の紙帳かな/嵐雪」
このしろ【鰶/鮗】
ニシン目ニシン科の海水魚。全長約25センチ。体は紡錘形で側扁する。背側が青色で数列の黒点が並び、肩部に黒斑が一つあ...
この‐じゅう【此の中】
このごろ。ちかごろ。「あすこなら—儂(わたし)も行きます」〈緑雨・門三味線〉
この‐じんじゃ【籠神社】
京都府宮津市にある神社。祭神は彦火明命(ひこほあかりのみこと)・豊受大神ほか。籠守(こもり)大明神。籠(もり)神社...
コノスコープ
偏光顕微鏡の集光レンズにより作られた集束光を結晶板に照射した際に生ずる干渉縞を観察する装置。
この‐せつ【此の節】
このごろ。最近。当節。「—の人は物の有り難みを知らない」
この‐たび【此の度】
今度。今回。こたび。「—はおめでとうございます」「—左記に転居しました」
この‐だん【此の段】
手紙・口上などで、前文または前言を受ける語。「—お知らせいたします」
この‐て【此の手】
1 この方法。このやり方。「今度は—でいこう」 2 この種類。この程度。「—の品物ならいくらでもある」「—の話はよ...
コノテーション
1 言外の意味。含意。含蓄。 2 論理学で、内包。⇔ディノテーション。
このて‐がしわ【児の手柏/側柏】
ヒノキ科の常緑高木。枝は手のひらを立てたように出て、うろこ状の葉を密生し、表と裏がはっきりしない。春、雄花と雌花と...
児(こ)の手柏(てがしわ)の二面(ふたおもて)
《コノテガシワの葉は表裏の区別をしにくいところから》二様または両面あることのたとえ。
この‐でん【此の伝】
この方法。このやり方。「次も—でやろう」
此(こ)の時(とき)遅(おそ)く彼(か)の時(とき)早(はや)く
ある事が行われようとするのとほとんど同時に別の事がなされるさま。
この‐ところ【此の所】
ちかごろ。最近。ここのところ。「—の雨で花が台なしだ」「—暑い日が続く」
コノドント
カンブリア紀から三畳紀までの海成層から見つかる微小な化石。魚の歯のような形をし、大きさは1ミリ前後。重要な示準化石。
このにちようび【この日曜日】
《原題、(スペイン)Este domingo》ドノソの小説。1966年刊。上流階級の夫人が、前科のある男に関わった...
この‐のち【此の後】
これからのち。以後。今後。「彼は作家になって—活躍することだろう」
こ‐の‐は【木の葉】
1 樹木の葉。きのは。 2 落ち葉。枯れ葉。梢(こずえ)に散り残っている葉。《季 冬》「人待つや—かた寄る風の道/...
このは‐いし【木の葉石】
木の葉の化石を含んでいる堆積岩。泥岩が多い。栃木県那須塩原市の第四紀の湖成層から産するものが有名。
このは‐えび【木の葉蝦】
コノハエビ目コノハエビ科の甲殻類。エビとは遠縁で、体はミジンコ形。浅海の砂泥底にすみ、体長約1センチ。頭胸部の甲は...
このは‐おとし【木の葉落(と)し】
1 こがらし。 2 木の葉が落ちるように左右交互に横すべりしながら降下する飛行機の飛び方。
このは‐かき【木の葉掻き】
《「このはがき」とも》落ち葉をかき集めること。また、そのための道具。くまで。こまざらい。
このは‐がえし【木の葉返し】
木の葉が風に翻るような軽妙な技。薙刀(なぎなた)や剣などの特殊な技法にいう。
このは‐がく・る【木の葉隠る】
[動ラ四]木の葉の陰に隠れる。「奥山の—・りて行く水の音聞きしより常忘らえず」〈万・二七一一〉
このは‐がくれ【木の葉隠れ】
木の葉の陰に隠れること。また、その所。「数ならぬわがみ山べのほととぎす—の声は聞こゆや」〈後撰・夏〉
このは‐がみ【木の葉髪】
晩秋から初冬のころ、頭髪が多く抜けることを木の葉が散るのにたとえた語。《季 冬》「—文芸ながく欺きぬ/草田男」
このは‐がれい【木の葉鰈】
1 メイタガレイの別名。 2 小さなカレイを重ね合うように並べて干したもの。ささのはがれい。あしのはがれい。
このは‐ぐつわ【木の葉轡】
くつわの一。立聞(たちぎき)から馬銜(はみ)に続く鏡の形状を木の葉のようにこしらえたもの。杏葉轡(ぎょうようぐつわ...
このは‐ぐも・る【木の葉曇る】
[動ラ四]木の葉に遮られて暗くなる。「吹き払ふ嵐の後の高嶺より—・らで月や出づらむ」〈新古今・冬〉
このは‐ごも・る【木の葉籠もる】
[動ラ四]木の葉の茂みに隠れて見えなくなる。「妹(いも)が目の見まく欲しけく夕闇の—・れる月待つごとし」〈万・二六六六〉
このは‐ざる【木の葉猿】
1 普通より体が軽くて小さい猿。また、樹上で身軽に飛び回る猿、木の葉の間に見え隠れする猿の意とする説もある。「三笠...
このは‐ずく【木の葉木菟】
フクロウ目フクロウ科の鳥。全長約20センチ。全体に茶褐色で、頭に耳状の羽毛がある。日本では主に夏鳥。鳴き声が「ぶっ...
このは‐せんべい【木の葉煎餅】
木の葉の形に作って焼いたせんべい。
このは‐ちょう【木の葉蝶】
鱗翅(りんし)目タテハチョウ科の昆虫。翅(はね)の表面は青色で光沢があるが、裏面は褐色の黒いすじがあり、翅を閉じる...
このは‐てんぐ【木の葉天狗】
1 威力のない小さい天狗。こっぱてんぐ。「いかに—たち、疾(と)う疾う出でられ候へ」〈謡・鞍馬天狗〉 2 風に舞い...
このはとり‐づき【木の葉採(り)月】
《「蚕にやる桑の葉を摘み取る月」の意から》陰暦4月の異称。《季 夏》
このは‐どり【木の葉鳥】
スズメ目コノハドリ科の鳥の総称。14種が熱帯アジアの樹林にすみ、雄の羽色は青・緑・黄色などで黒や橙(だいだい)色の...