このは‐どん【木の葉丼】
薄く切ったかまぼこをネギなどとともに卵でとじて、どんぶり飯の上にかけた料理。
こ‐の‐はな【木の花】
木に咲く花。特に、桜の花や梅の花。
この‐はな【此の花】
1 《「古今集」仮名序に見える歌「難波津に咲くやこの花冬ごもり今は春べと咲くやこの花」から》梅の花の別名。 2 《...
このはな【此花】
大阪市西部の区名。工業地区。名は、古今集の「難波津に咲くやこの花」の歌による。
このはな‐く【此花区】
⇒此花
このはなのさくや‐びめ【木花開耶姫/木花之佐久夜毘売】
日本神話にみえる女神。大山祇神(おおやまつみのかみ)の娘。天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の妃。火照命(ほでりのみこ...
このはな‐どおり【此花通り】
大阪市此花区内を東西に走る道路の呼び名。南側を正蓮寺川が平行して流れる。
このは‐ばみ【木の葉銜】
「木の葉轡(ぐつわ)」に同じ。
このは‐ぶね【木の葉舟】
水上に遠く浮かんで見える小舟を木の葉に見立てていう語。また、水の上に散って浮いている木の葉を舟に見立てていう語。は...
このは‐むし【木の葉虫】
ナナフシ目コノハムシ科の昆虫の総称。体長6〜8センチ、全体に緑色。背腹は扁平で腹部と脚が葉片状に広がる。雌の前翅(...
このは‐むしゃ【木の葉武者】
取るに足らない弱い雑兵(ぞうひょう)をののしりあざけっていう語。こっぱざむらい。「神変不思議の太刀風に、吹き散らさ...
この‐ひと【此の人】
[代]三人称の人代名詞。話し手の近くにいる人、また、話し手側に関係のある人をさしていう。「このかた」「こちら」に比...
このひとのいき【この人の閾】
保坂和志の短編小説。10年ぶりに再会した学生時代の女性の先輩の姿を「ぼく」の視点から淡々と描く。平成7年(1995...
コノピシュチェ‐じょう【コノピシュチェ城】
《Zámek Konopiště》チェコの首都プラハ郊外にある城。プラハの南約30キロメートルの町ベネショフに位置...
この‐ぶん【此の分】
現在の状態。この調子。このようす。今の状態から判断して、これから先を推し測っていう。「—では明日は雨でしょう」
この‐へん【此の辺】
1 このあたり。ここら近辺。「—の地図」 2 この程度。「—で打ち切ろう」
この‐ほう【此の方】
[代]一人称の人代名詞。わたくし。自分。男性が用いる。「—の屋敷は昼さへ出入り難く」〈浄・天の網島〉
この‐ほど【此の程】
(副詞的にも用いる) 1 このあいだ。先日。最近。「—入社したばかりです」 2 このたび。今度。「—完成の運びとな...
こ‐の‐ま【木の間】
木と木との間。樹間。
この‐まえ【此の前】
少し以前。つい最近。また、前回。「—の土曜日」「—お会いしたとき」
このま‐がくれ【木の間隠れ】
木々の間から見え隠れすること。「遠近の—に立つ山茶花(さざんか)の一本(ひともと)は」〈二葉亭・浮雲〉
このまし・い【好ましい】
[形][文]このま・し[シク]《動詞「この(好)む」の形容詞化》 1 感覚的に好きである。感じがいい。このもしい。...
このま‐ちょう【木の間蝶】
鱗翅(りんし)目ジャノメチョウ科の昆虫。翅(はね)は黒褐色、前縁が丸く、端が角ばり、後ろ翅の裏面に5個の蛇の目紋が...
この‐まま【此の儘】
今の状態のまま。現状のまま。「—では意味が通じない」「—ではすまない」
このまろ‐どの【木の丸殿】
⇒きのまろどの
このみ【好み】
1 好むこと。好きなものの傾向。嗜好。「—のタイプ」「人によって—が違う」「—にあう」 2 特に望むこと。物を選ぶ...
こ‐の‐み【木の実】
木になる果実。きのみ。《季 秋》「降りくるは栗鼠(りす)がこぼせし—かな/秋桜子」
このみ‐ごころ【好み心】
好色な心。浮気心。すきごころ。「尽きせぬ—も見まほしうなりにければ」〈源・紅葉賀〉
この・む【好む】
[動マ五(四)] 1 多くのものの中から特にそれを好きだと感じる。気に入って味わい楽しむ。「甘いものを—・む」「推...
好(この)むと好(この)まざるとにかかわらず
当人の意志に関係なく。「—さまざまな情報が耳に入ってくる」
このむねにふかぶかとつきささるやをぬけ【この胸に深々と突き刺さる矢を抜け】
白石一文の長編小説。平成21年(2009)、上下2巻で刊行。同年、第22回山本周五郎賞受賞。
こ‐の‐め【木の芽】
1 春にもえ出る木の新芽。きのめ。《季 春》「あけぼのの白き雨ふる—かな/草城」 2 サンショウの芽。きのめ。
このめ‐あえ【木の芽和え】
「きのめあえ」に同じ。
このめ‐づき【木の芽月】
《木の芽の出る月の意》陰暦2月の異称。
このめ‐づけ【木の芽漬(け)】
「きのめづけ」に同じ。
このめ‐どき【木の芽時】
樹々が新芽を吹くころ。早春。《季 春》「夜の色に暮れゆく海や—/石鼎」
このめ‐は・る【木の芽張る】
[動ラ四]木の芽が膨らむ。木の芽がもえ出る。「張る」を「春」に掛けて用いることが多い。《季 春》「四方山(よもやま...
この‐も【此の面】
こちら側。こなた。「—よりかのも色よき紅葉かな/蕪村」
このも‐かのも【此の面彼の面】
1 こちら側とあちら側。「つくばねの—に影はあれど君がみかげにます影はなし」〈古今・東歌〉 2 あちらこちら。そこ...
このもし・い【好もしい】
[形][文]このも・し[シク]「このましい」に同じ。「—・い人柄」 [派生]このもしげ[形動]このもしさ[名]
こ‐の‐もと【木の下】
きのした。樹下。「—、岩がくれ、山の木の葉に埋もれたるさへ」〈源・紅葉賀〉
この‐やろう【此の野郎】
相手に対して、憎しみや軽蔑、または親愛の気持ちを込めていう語。また、感動詞的に用いて、怒りなどの気持ちを表す語。「...
このゆえ‐に【此の故に】
[接]こういう理由で。こういうわけだから。「—反対せざるをえない」
この‐よ【此の世】
1 今、生活している現実のこの世界。現世。「—の見納め」「とても—のものとは思えない」⇔彼(あ)の世。 2 過去・...
この‐よう【此の様】
[形動][文][ナリ]こういうふう。このとおり。こんな。かよう。「—な次第で申しわけありません」
此(こ)の世(よ)なら◦ず
1 ほとんど死ぬほどである。「—◦ずわづらひけり」〈著聞集・五〉 2 すばらしくて、とてもこの世のものとは思われな...
このよのうつくしきものすべて【この世の美しきものすべて】
《原題、(チェコ)Všecky krásny světa》チェコの詩人、サイフェルトによる回想録。1982年刊行。
此(こ)の世(よ)の外(ほか)
あの世。のちの世。後世。来世。「あらざらむ—の思ひ出に今ひとたびの逢(あ)ふこともがな」〈後拾遺・恋三〉
このよのよろこびよ【この世の喜びよ】
井戸川射子の短編小説、および同作を表題作とする小説集。短編小説は令和4年(2022)に発表され、第168回芥川賞受賞。
このり【兄鷂】
鳥、ハイタカの雄。