さし‐あい【差(し)合(い)/指(し)合(い)】
[名・形動] 1 さしつかえ。さしさわり。「毫(ちっと)も貴方に—のあるのじゃ御座いませんけれどね」〈木下尚江・良...
さしあい‐く・る【差し合ひ繰る】
[動ラ四]《連俳用語の差し合いを繰る意から》辺りへのさしさわりを考えて遠慮する。「げにも旅の気散じは、—・らず高声...
さし‐あ・う【差(し)合う】
[動ワ五(ハ四)] 1 物事がかち合ってさしつかえる。「その日は先約と—・っていて行けません」 2 出あう。出くわ...
さし‐あお・ぐ【差し仰ぐ】
[動ガ四]上の方を向く。仰ぎ見る。「ただ—・ぎて泣きをり」〈竹取〉
さし‐あが・る【差し上がる】
[動ラ四]日や月がのぼる。あがる。「日やうやう—・りて」〈源・須磨〉
さし‐あ・げる【差(し)上げる】
[動ガ下一][文]さしあ・ぐ[ガ下二] 1 手に持って高く上げる。「バーベルを—・げる」 2 「与える」「やる」の...
さし‐あし【差(し)足】
1 音を立てないように、足をものに差し入れるようにつま先から静かにおろしてゆく歩き方。「抜き足、—、忍び足」 2 ...
さしあたっ‐て【差(し)当(た)って】
[副]《「さしあたりて」の音変化》「差し当たり」に同じ。「—暮らしに困るようなことはない」
さし‐あたり【差(し)当(た)り】
(多く副詞的に用いて)先のことはともかく、今のところ。今しばらくの間。当面。「—必要なものだけを買う」
さし‐あた・る【差(し)当(た)る】
[動ラ五(四)] 1 その物事や、その時に出あう。当面する。直面する。「只—・った面目なさに消えも入りたく思うばか...
さし‐あ・てる【差(し)当てる】
[動タ下一][文]さしあ・つ[タ下二] 1 直接に物に接触させる。じかに押し当てる。「額に手を—・てる」 2 その...
さし‐あわ・す【差し合はす】
[動サ下二] 1 心などを一つにする。示し合わせる。「義経も奥州より—・せてとくとく本意を遂げ候はん」〈義経記・三...
さし‐あぶら【差(し)油】
1 機械に油を差すこと。また、その油。 2 油皿に灯油をつぎ足すこと。また、その油。「ところどころの—ども」〈紫式...
さし‐あみ【刺(し)網】
海中に浮子(うき)と沈子(ちんし)とで帯状に張り、魚を網目にかからせてとる網。浮き刺し網・底刺し網・旋(ま)き刺し...
さし‐あゆ・む【差し歩む】
[動マ四]あるく。歩行する。「紅梅のただいま盛りなる下より—・みたるに」〈かげろふ・下〉
さし‐あわせ【差(し)合(わ)せ】
1 「差し担(にな)い」に同じ。 2 都合よく持ち合わせていること。急場の用に役立つこと。「宝は身の—、これを売り...